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第9部 姓名判断 / 9-1
名前の漢字の画数から五つの数(五格・ごかく)を出し、その名前が持つ傾向や、周りからどう見られやすいかを読む占いです。数は、1から81までの意味を決めた表(八十一数理)に当てはめます。いま日本で広く使われている形は、昭和の初めに熊崎健翁(くまさき けんおう)という人が広めました。

数の神が案内します。ここでは、姓名判断で何が分かり、何は分からないのかと、数え方の流派によって答えが変わる理由を見ます。自分の名前の画数を思い浮かべながら読んでください。
名前の漢字の画数を数え、いくつかの組み合わせで数を出します。 その数を八十一数理という表に当てはめて読みます。
たとえば「山田太郎」を新字体(いまふだん書く字の形)で数えると、山3・田5・太4・郎9画。 四つを全部足した21が五つの数の一つ(総格・そうかく)で、八十一数理の表では21は大吉、見出しは「自分で決めて引っ張るリーダーの数」です。 五つの数の出し方は9-2 五格の出し方、1から81までの意味は9-3 八十一数理で扱います。
日本で広く使われる五格の姓名判断は、熊崎健翁(くまさきけんおう)の著作や活動を通じ、昭和初期に普及しました。
中国にも古くから、姓名を数で見る考え方(姓名学)がありました。 いま日本で使う「五格+八十一数理」の形は、熊崎式をはじめ複数の流派に分かれています。
この教科書では熊崎式を基準の一つとして説明し、画数の数え方や霊数(れいすう。姓や名が一字のときに補う仮の1画)の扱いに違いがある場合は、その都度示します。 九星気学(大正時代)と同じく、百年ほどの比較的新しい形です。
いまのように全員が姓と名を持ち、それが公的に記録されるようになったのは、明治からです。
| 年 | できごと | 意味するところ |
|---|---|---|
| 1870年 | 平民に名字の公称が許される | 以前も名字を持つ人はいたが、公的には名乗れなかった |
| 1871年 | 戸籍法が定められる(翌年、全国の戸籍ができる) | 氏名が公的に記録されるようになる |
| 1875年 | 名字が義務になる | 全員が姓と名を持つようになる |
名前が一人ひとりの公的な「しるし」になったのが明治、その名前の画数を数えて占う熊崎式が広く受け入れられたのが、昭和の初めです。
他の占いと比べたときの、この占いのいちばんの特徴がここです。
| 使うもの | 変えられるか | |
|---|---|---|
| 四柱推命・西洋占星術 | 生年月日時 | 変えられない |
| 九星気学・宿曜 | 生年月日 | 変えられない |
| 姓名判断 | 名前の文字 | 変えられる |
生年月日で占う占術は、出た結果をどう受け止めるかしかありません。 ところが姓名判断は、結果のほうを動かせてしまう。
これは長所でもあり、危うさでもあります。 「画数が悪いから改名しましょう」という商売が成り立つのは、この性質のためです。 変えられるからこそ、変えろと言われやすい。 そこは知ったうえで付き合ってください。
画数の数え方が、流派によって違います。
「沢」と「澤」で画数が変わるのは当然として、 さらに部首を元の字の画数で数えるかどうかという問題があります。
熊崎式は、字を昔の形(旧字体)で書き、部首も元の字の画数で数えます。 そのため同じ名前でも、流派によって別の数が出ます。 くわしくは9-4と9-5で扱います。
たとえば上の「山田太郎」の総格は、数え方によって次のように変わります。
数え方を決めないと、答えが決まらないのです。 名前のしるべで選べるのは、このうち上の三つです。三つ目の「部首だけ元の字で数える方式」は、画面の「熊崎式」のボタン(「部首だけ元の字で」と添えてあります)で選びます。本来の熊崎式を手軽にした形なので、四つ目とは答えが違うことがあります。違いは9-5で扱います。
姓名判断の商売で、いちばん問題になるところです。
この教科書は、改名を勧めません。 理由は単純で、流派によって良い名前が変わるからです。
ある流派で凶とされる名前が、別の流派では吉になります。 数え方が定まっていないものを根拠に、名前を変えさせるのは筋が通りません。
姓名判断は、いまの名前を眺めるための道具として使ってください。凶の数が出たら、その数が示す「つまずきやすい場面」への注意書きとして読みます(読み方の例は9-2)。
名前のしるべでは、新字体・旧字体・熊崎式(部首だけ元の字で)の三通りの数え方を、結果を見ながら切り替えられます。五格と八十一数理の判定(大大吉から大凶までの六段階)が、どの流派でどう変わるかをその場で確かめられます。無料で、登録は要りません。
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