占い入門BANSHOREKI

萬象暦 占いシリーズ占い入門 > 熊崎式とその他の流派

第9部 姓名判断 / 9-5

熊崎式と
その他の流派

熊崎式では、部首を元の字の画数で数えます。「氵」は3画ではなく、「水」の4画。この一つの決まりで、多くの名前の数が変わります。

数の神が案内します。画数の数え方が定まっていない ── これが姓名判断のいちばんの弱点であり、正直に扱うべきところです。

部首を元の字で数える

漢字の部首は、多くが元の字を省略した形です。 熊崎式は、その元の字の画数で数えます。

部首見た目の画数元の字元の画数
氵(さんずい)34+1
忄(りっしんべん)34+1
扌(てへん)34+1
犭(けものへん)34+1
王(おうへん)45+1
礻(しめすへん)45+1
衤(ころもへん)56+1
月(にくづき)46+2
艹(くさかんむり)36+3
辶(しんにょう)37+4
阝(こざとへん・左)38+5
阝(おおざと・右)37+4
同じ「阝」で数が違います
左側にある「阝」(こざとへん)はで8画、 右側にある「阝」(おおざと)はで7画。
見た目は同じ形なのに、位置で元の字が違うのです。 「陽」は左なので+5、「郎」は右なので+4。手で数えるときの落とし穴です。

根拠は何か

熊崎式がこの数え方を採る理由は、 「字が持つ本来の意味と力を数に反映させる」という考え方です。

「海」の「氵」は、水そのものの意味を担っている。 だから省略された3画ではなく、水としての4画で数えるべきだ ── という理屈です。

筋は通っていますが、これは解釈であって、証明ではありません。 「見たままの画数で数えるべきだ」という主張にも、同じくらい筋があります。

主な流派

流派字体部首特徴
熊崎式旧字体元の字で数える日本の姓名判断の主流。五格+八十一数理
新字体派新字体見たままいま書いている字で数える。分かりやすい
五聖閣(高島式)旧字体元の字で数える熊崎式に近いが、格の取り方が一部異なる
陰陽五行系流派による流派による画数に加えて、字の五行や音の五行を重く見る
中国系(三才五格)繁体字元の字で数える天格・人格・地格を五行に変換し、三才の配置で読む

数が割れるとどうなるか

実例で見てみます。「渡辺健太」という名前で考えます。

数え方人格(辺+健)
新字体・見たまま12511416
新字体・熊崎式(辶=+4)12911420
旧字体(邊)・熊崎式122211433

人格が16・20・33と、三通りに分かれます。 八十一数理で引けば、それぞれ「まとまり」「静止」「盛り」。 まったく別の読みになります。

これが姓名判断の限界です
同じ名前で三つの答えが出るなら、どれかを選ぶ根拠が要ります。 そしてその根拠が、流派の主張以外に存在しません。
この教科書が改名を勧めないのは、この一点に尽きます。 基準が定まっていないものを根拠に、名前を変えさせることはできません。

それでも使うなら

使い方はあります。三通りで共通して出る性質を読むことです。

字体や部首の数え方を変えても変わらない格が、必ずいくつか出ます。 そこはどの流派でも同じ数なので、安心して読めます。

逆に、数え方で大きく割れる格は読まない。 これが、いまの姓名判断でできる、いちばん誠実な使い方だと思います。

三通りの数え方を見比べる

名前のしるべは、新字体・旧字体・熊崎式の三つを並べて出します。どこで数が変わるのか、どの格が流派によって割れるのかが一目で分かります。無料で、登録は要りません。

名前のしるべ をひらく