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付録 / 付2

占いの年表

およそ四千年ぶんの占いの歴史を、一枚に並べました。こうして見ると、何千年も前に始まった占いと、百年ほど前に今の形が整った占いが、同じように「昔からの占い」として並んでいることが分かります。

この記事で分かること
  • 占星術・易・四柱推命・タロット・九星気学などが、いつ、どこで今の形になったか
  • 「昔から伝わる」と言われる占いのうち、大正・昭和以降に広まったものはどれか
  • 古い占いと新しい占いを、どう付き合い分ければよいか

暦の神が案内します。この表は、ここまでに出てきた占いと暦の出来事を、起きた順に一列に並べたものです。自分が試した占いの名前を探して、今の形がいつ整ったかを見てください。

年表の使い方:本やサイトで「古来より伝わる」と書かれた占いを見かけたら、この表でその名前を探し、今の形がいつごろ整ったかを確かめてください。 たとえば4-3で自分の本命星を出した人なら、その九星気学が「気学」として整えられたのは1924年、およそ百年前です。

表の読み方:左の「時期」を上から下へ、古い順にたどります。太字は、その行でとくに押さえたいところです。気になる名前の詳しい説明は、第12部の各地域の章(12-1 日本〜12-8 現代)と付1 用語辞典で引けます。

時期場所できごと
紀元前2千年紀メソポタミア天体の現象を地上の出来事の兆しとして読む文献が見られる。現在の出生占星術とは形が異なる
紀元前13〜11世紀中国(殷)亀卜など王の占いの記録が、亀の甲羅や牛の骨に刻まれる。この甲骨文は、まとまって残る漢字の資料として最も古いものとされる
紀元前1000年ごろ中国(周)『易経』のもとになる占いの言葉がまとめられたとされる
紀元前1000年前後インドヴェーダ(古い聖典)の文献に、月の宿ナクシャトラの一覧が現れる(二十八の一覧と二十七の一覧がある)
紀元前6世紀ギリシャピュタゴラスとその学派が「万物は数である」と説いたと伝えられる。のちの数秘術は、この思想を源流とする
紀元前5世紀末メソポタミア個人の生まれの星の配置を記したホロスコープが現れる(残っている最古の例は紀元前410年)。それまでの天の兆しは、主に王や国の吉凶を見るものだった
紀元前2〜1世紀エジプト(ヘレニズム世界)バビロニアの十二星座を受け継ぎ、ハウス・アスペクトを使う出生占星術の枠組みが整う
2世紀ローマ帝国(アレクサンドリア)プトレマイオス『テトラビブロス』。以後千年以上、占星術の教科書として読まれる
8〜9世紀中国(唐)李虚中が、生まれた年・月・日の干支から占ったと伝えられる(年の干支が中心)
9世紀初め日本空海が唐から『宿曜経』を持ち帰ったと伝えられる。のちに日本で宿曜道が発展
9世紀ごろアラビアジオマンシー(砂占い)が体系化されたとされる
10世紀中国(五代〜宋)徐子平が中心を年から日に移し、時柱を加えたと伝えられる。四柱推命の成立
12世紀中国(宋)朱熹が易の読み方を整理(動く線の数による読み分け)
15世紀イタリアタロットが現れる。はじめは遊戯用のカードとして
17世紀ヨーロッパ科学革命。占星術と天文学が分かれていく
1781年フランスジェブランが「タロットはエジプト起源」と主張(根拠はない)。この説とともに、タロットを占いに使う流れが広まる
1818年日本桜田虎門『推命書』(文政元年)。中国の『淵海子平』を紹介し、四柱推命が本格的に日本へ
1873年日本明治政府が太陽暦を採用。政府刊行の暦には従来の吉凶に関する暦注を載せず、別にそれを載せる民間の暦も作られた(10-1)
1900年代初頭アメリカバリエットらにより、生年月日から数を出す数秘術が占いとして体系化される(6-1)
1909年イギリスライダー・ウェイト版タロット。小アルカナにも絵を入れ、のちに標準的な絵柄となる
1924年日本園田真次郎が九星術を「気学」として整理。九星気学の成立(4-1)
1927年日本古川竹二が血液型と気質の研究を発表。1933年の日本法医学会の総会で否定的な結論が出される(10-5)
1929年日本熊崎健翁『姓名の神秘』が刊行され、版を重ねる。五格+八十一数理の姓名判断が広まる(9-1)
1940年代アメリカブリッグス母娘が性格タイプ診断(MBTI)を作りはじめる
1948〜51年日本各年の春から秋にサマータイムを実施。適用中の出生時刻には一時間の補正が必要
1970年代日本能見正比古の著書(1971年)で血液型占いが再流行。天中殺(十二年に二年めぐる注意の時期とされるもの。2-13)も広まる
1980年代日本大殺界(六星占術でいう、十二年のうち三年の注意の時期)が広まる
1999年日本動物占いが大流行。生年月日を動物のタイプに置き換えて伝える
2006年国際冥王星が準惑星に。占星術では使い続けている
2008年国際ヨルバのイファがユネスコ無形文化遺産の代表一覧に記載される

この年表から見えること

その一 天体を手がかりにする占いは古い

メソポタミアでは、古くから天体の動きと地上の出来事を結びつける記録が残ります。 その知識は西へも東へも伝わりましたが、 西洋占星術、インドの占星術(ジョーティシュ)、日本の宿曜は、 それぞれ異なる文化の中で発展しました(12-4)。

その二 いまの形が近代に広まった占いもある

九星気学1924年。園田真次郎
血液型占い1927年(再流行は1971年)
五格式の姓名判断1929年。熊崎健翁
動物占い1999年

九星や漢字の画数のように材料は古くからあっても、今の形に整ったのは、どれもこの百年ほどのことです。 「古来より伝わる」と書いてあったら、「今の形はいつから?」と、この年表で確かめてみてください。

その三 新しい占いは、使いやすく整えられている

九星気学は整理されているぶん学びやすく、 タロットのウェイト版は絵があるぶん読みやすい。 新しく整えられた占いは、使う人のために形を工夫した結果でもあります。

大事なのは、いつ・誰が今の形にしたかを知っておくこと。 それが分かっていれば、古い占いも新しい占いも、安心して楽しめます。

この教科書は、これで終わりです

第0部から付録まで、お読みいただきありがとうございました。

八つの占術と、世界の占い事典、そして道具。 ここまで通して読まれた方は、自分と身近な人を実際に占えるところまで 来ているはずです。

最後に、11-4で書いたことをもう一度だけ。

強弱をはっきり伝え、理由と次の一手を添える。

四柱推命なら命式、占星術なら星の位置、タロットなら出た札。 何を根拠に読んだかが分かれば、好調も注意も使える結果になります。

詳しい計算を、読んだ人に伝わる言葉へ。ここまで学んだ占術を、実際の鑑定で試してください。

学んだことを、自分の生年月日で試す

萬象暦占いは、この教科書で説明した手順で命式・ホロスコープ・卦を出しています。流派によって方式が分かれるところは、各章で採用している方式を示しているので、手計算と比べるときはその注記も見てください。すべて無料で、登録は要りません。

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