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第12部 世界の占い事典 / 12-4
占星術はここで生まれました。メソポタミアの神官が、王のために星を記録しはじめたのが始まりです。それが西へ渡ってヨーロッパへ、東へ渡ってインドと中国へ広がりました。
占星術の起点です。神官が毎晩の天体の動きと地上の出来事を粘土板に記録し続けました。その蓄積から「この星がこの位置に来ると、こういうことが起きる」という対応表が作られていきます。
当初は国家の占いで、王と国の運命だけを見ました。個人のホロスコープが現れるのは紀元前五世紀ごろからです。
歴史上のもの羊の肝臓を取り出し、その形・色・血管の走り方で吉凶を読みました。粘土で作られた肝臓の模型が出土しており、各部位に何を読むかが刻まれています。
肝臓が選ばれたのは、当時生命の中心は心臓ではなく肝臓だと考えられていたためです。
歴史上のもの砂や土に無作為に点を打ち、その個数の偶奇から十六の図形のどれかを導きます。
アラビア語で「砂の学」(イルム・アル=ラムル)といいます。易とよく似た発想で、偶然から二進的な記号を作る点が共通しています。中世ヨーロッパへ伝わり、大いに流行しました。
歴史上のものアラビア文字に数価を当て、名前や語句を数に変換して読みます。アラビア語版の数秘術です。
アラビア文字二十八字それぞれに1から1000までの値が決まっており(アブジャド数価)、クルアーンの語句を数に直して解釈する伝統もあります。
歴史上のものトルココーヒーを飲み終えたあと、カップに残った澱の模様を読みます。いまも日常的に行われています。
占い師に頼むというより、食後に家族や友人どうしで「これは鳥に見える」「これは道だ」と読み合う遊びに近いものです。トルコ・ギリシャ・バルカン半島に広く残っています。
いまも使われている夢に出てきたものと、その意味を対応させた辞典が粘土板やパピルスの形で残っています。現存する最古の夢占いの書は、紀元前二千年紀のエジプトのものです。
「歯が抜ける夢は身内の死」といった対応は、当時から記録されています。四千年前と同じ夢を、いまも人は見ています。
歴史上のものメソポタミアで生まれた占星術は、大きく三つの方向へ広がりました。
つまり西洋占星術も、あなたの宿曜の宿も、同じ場所から出発しています。 四千年かけて地球を半周し、それぞれの土地で別の形になったものが、 いま日本で「西洋占星術」「宿曜」として並んでいるわけです。