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第2部 四柱推命 / 2-1

四柱推命とは

生まれた年・月・日・時刻を、それぞれ干支に置き換えます。四つの柱、八つの文字。それだけで一生を読もうとするのが四柱推命です。

第2部 四柱推命

暦の神が案内します。四柱推命は、東洋の占いのなかで最も精密な体系です。手順は多いですが、一つずつ踏めば必ず立てられます。

名前の意味

四柱は、年・月・日・時の四つの柱。推命は、命を推し量ること。 合わせて「四つの柱から、その人の生き方を推し量る」という意味です。

それぞれの柱は、干支(十干+十二支)の二文字でできています。四柱で八文字。 中国では八字パーツー)と呼ばれます。 この八文字を並べたものを命式めいしき)といいます。

時柱日柱 月柱年柱 日干=自分
命式の並び。右から年・月・日・時の順に置き、上が干、下が支。 金色の枠が日干で、これがあなた自身を表します

いつ、誰が作ったのか

もとは唐の時代(八〜九世紀)の李虚中りきょちゅう)が、 生年月日の干支から人を占う方法を書き残したのが始まりとされます。 ただしこのときは年の干支を中心に見ていました。

これを大きく変えたのが、宋の時代(十世紀)の徐子平じょしへい)です。 徐子平は中心を年から日に移し、さらに時柱を加えて四柱としました。 いまの四柱推命はここから始まっています。中国で四柱推命が 子平推命しへいすいめい)と呼ばれるのは、この人の名前からです。

日本に本格的に入ったのは江戸時代後期です。 仙台藩の儒者・桜田虎門が『推命書』(1801年)を著したのが最初とされ、 明治以降に広まりました。「四柱推命」という呼び名は日本で作られたもので、 中国では通じないことがあります。

何を見て、何が分かるのか

使うのは生年月日と、生まれた時刻だけです。 名前も、性別も(大運の進み方を除いて)、住んでいる場所も使いません。

読めるもの生まれ持った気質、得意な役回り、人との距離の取り方、力を発揮しやすい分野、運の巡りの周期
読めないもの具体的な出来事、日付、金額、寿命、生死。名前や住所で決まる事柄

四柱推命は「何が起きるか」ではなく「どういう性質の時期か」を読む占いです。 「来年結婚します」とは出ません。「来年は人と縁のつながりやすい巡りです」までです。 それ以上を断言する読み方は、この占術の範囲を超えています。

他の占いとどう違うか

占術使うもの特徴
四柱推命生年月日時生涯変わらない。気質と運の周期を細かく読む
西洋占星術生年月日時と場所実際の天体の位置を使う。場面ごとの読み分けが得意
九星気学生年月日方位と組み合わせて使う。行動の指針を出しやすい
宿曜生年月日月の位置。相性を読むのに特化している
タロットその場で引く札生まれではなく「今」を読む。何度でも訊ける

四柱推命の命式は一生変わりません。 だから「今どうすべきか」を訊く道具ではなく、 「自分はどういう作りの人間か」を知るための道具です。 今日の判断に迷ったときは、タロットや易のほうが向いています。

これから学ぶ順番

  1. 命式を立てる生年月日時を干支に直します(2-2、2-3)。
  2. 自分を決める日干を見つけ、その性質を知ります(2-4、2-5)。
  3. 関係を読む日干から見て他の七文字がどういう関係かを見ます。通変星です(2-6、2-7)。
  4. 強さを測る五行のバランスから、その日干が強いか弱いかを判断します(2-9、2-10)。
  5. 流れを見る大運と年運で、時期ごとの巡りを読みます(2-14)。
途中で分からなくなったら
四柱推命は積み上げ式なので、どこかを飛ばすと後で必ず詰まります。 用語が分からなくなったら、 1-1 陰陽から1-6 暦と節入りまで戻ってください。 遠回りに見えて、そのほうが早く着きます。
流派によるちがい 大きく子平派(正統派)盲派、日本では算命学気学系の推命など複数の系統があります。命式の立て方はほぼ共通ですが、 読み方の重点が違います。この教科書は、もっとも資料が多く検証しやすい 子平派の読み方を軸にします。
自分の命式を出してみる

手で立てるのは練習として大事ですが、境目の日や時刻は間違えやすいところです。萬象暦占いの「人生占い」に生年月日を入れると、節入り時刻を天文計算したうえで四つの柱が出ます。無料で、登録は要りません。

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