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第2部 四柱推命 / 2-1

四柱推命とは

生まれた年・月・日・時刻を、それぞれ干支(「甲子」のような漢字二文字の組)に置き換えます。四つの柱、八つの文字。それだけで一生を読もうとするのが四柱推命です。生まれ持った気質と、運の巡りの周期を読む占いです。

この記事で分かること
  • 四柱推命が、生年月日と生まれた時刻から何を読む占いで、何は読めないのか
  • これから何度も出てくる「命式」「日干」が、八文字の表のどこを指すか
  • ほかの占いとの違いと、第2部をどんな順番で学んでいくか
第2部 四柱推命

暦の神が案内します。ここでは、四柱推命で何が分かるかと、第2部をどう歩けば自分の命式を読めるようになるかを見ます。生まれた時刻が分からなくても、分かる柱から読み進められます。

名前の意味

四柱は、年・月・日・時の四つの柱。推命は、命を推し量ること。 合わせて「四つの柱から、その人の生き方を推し量る」という意味です。

それぞれの柱は、干支(十干+十二支。1-5 六十干支)の二文字でできています。四柱で八文字。 中国では八字(パーツー)と呼ばれます。 この八文字を並べたものを命式(めいしき)といいます。

時柱日柱 月柱年柱 乙丙丁甲 未戌卯子 日干=自分 干支
命式の並び。右から年・月・日・時の順に置き、上が干、下が支。 金色の枠が日干で、これがあなた自身を表します

図の八文字は説明用の例です。この例なら、日柱の上の「丙」がこの人自身です。 丙は太陽にたとえられる干なので(1-3 十干)、「分け隔てなく照らす」という素材を持った人、というところから読み始めます。 残りの七文字がこの丙から見てどういう関係にあるかを、第2部で一つずつ読んでいきます。

実在の日付でいえば、1984年5月20日生まれの人の命式は、年が甲子、月が己巳、日が甲寅です。日柱の上の甲(きのえ)がこの人自身で、甲はまっすぐ伸びる大木にたとえられます(2-5)。この人の命式は、2-14 大運と年運でも例に使います。

何を見て、何が分かるのか

使うのは生年月日と、生まれた時刻だけです。 名前も、住んでいる場所も使いません。性別も、大運(十年ごとの運の流れ。2-14)の進み方を決めるとき以外は使いません。

読めるもの生まれ持った気質、得意な役回り、人との距離の取り方、力を発揮しやすい分野、運の巡りの周期
読めないもの具体的な出来事、日付、金額、寿命、生死。名前や住所で決まる事柄

四柱推命は「何が起きるか」ではなく「どういう性質の時期か」を読む占いです。 「来年結婚します」とは出ません。「来年は人と縁のつながりやすい巡りです」までです。 それ以上を断言する読み方は、この占術の範囲を超えています。

他の占いとどう違うか

占術使うもの特徴
四柱推命生年月日時生涯変わらない。気質と運の周期を細かく読む
西洋占星術生年月日時と場所実際の天体の位置を使う。場面ごとの読み分けが得意
九星気学生年月日方位と組み合わせて使う。行動の指針を出しやすい
宿曜生年月日生まれた日の月の位置を使う。人と人との関係の型を細かく読む
タロットその場で引く札生まれではなく「今」を読む。問いを変えれば何度でも訊ける

四柱推命の命式そのものは一生変わりません。まずは「自分はどういう作りの人間か」を知る道具です。 そこに十年ごと・一年ごとの運(大運・年運)を重ねると、「いまはどんな時期か」も読めます。 ただ、「今日のこの一件をどうするか」のような細かい問いは、その場で引くタロットや易のほうが得意です。

いつ、誰が作ったのか

もとは唐の時代(八〜九世紀)の李虚中(りきょちゅう)が、 生年月日の干支から人を占う方法を書き残したのが始まりとされます。 ただしこのときは年の干支を中心に見ていました。

これを大きく変えたのが、宋の時代(十世紀)の徐子平(じょしへい)です。 徐子平は中心を年から日に移し、さらに時柱を加えて四柱としました。 いまの四柱推命はここから始まっています。中国で四柱推命が 子平推命(しへいすいめい)と呼ばれるのは、この人の名前からです。

日本では、江戸時代の文政年間(1818年ごろ)に、仙台藩の儒学者・桜田虎門が中国の古典『淵海子平』を訳して『推命書』として出したのが、確かめられるいちばん古い本とされます。 広く知られるようになったのは明治以降です。「四柱推命」という呼び名は中国の原書には見られず、日本で使われるようになった名前です。

これから学ぶ順番

  1. 命式を立てる生年月日時を干支に直します(2-2、2-3)。
  2. 自分を決める日干を見つけ、その性質を知ります(2-4、2-5)。
  3. 関係を読む日干から見て他の七文字がどういう関係かを見ます。通変星です(2-6、2-7)。
  4. 支えの多さを見る自分を表す文字(日干)を支える文字が多いか少ないか(身強・身弱)を見ます。自分で決めて進める型か、周りの支えを生かす型か、という力の出し方の違いで、優劣ではありません(2-9、2-10)。
  5. 流れを見る大運と年運で、時期ごとの巡りを読みます(2-14)。
途中で分からなくなったら
四柱推命は積み上げ式なので、どこかを飛ばすと後で詰まりやすくなります。 用語が分からなくなったら、 1-1 陰陽から1-6 暦と節入りまで戻ってください。 遠回りに見えて、そのほうが早く着きます。
流派によるちがい 代表的な流れは、徐子平に始まり中国の古典に沿って読む子平(しへい)派です。命式の立て方はほぼ共通でも、流派によって読み方の重点が違います。 日本には算命学のように、同じ干支を使う別の占術もあります。この教科書は、古典の資料が多く、手順を確かめやすい子平派の読み方を軸にします。
自分の命式を出してみる

手で立てるのは練習として大事ですが、境目の日や時刻は間違えやすいところです。萬象暦占いの「人生占い」に生年月日(分かれば生まれた時刻も)を入れると、節入り時刻(月の区切りになる、季節の変わり目の時刻。1-6)を天文計算したうえで命式の柱が出ます(「六つの占い」の四柱推命の、いちばん下の折りたたみ「命式の表」の中)。あなた自身を表す日柱の上の字(日干)も、そこで分かります。無料で、登録は要りません。

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