萬象暦 占いシリーズ > 占い入門 > 血液型占い
第10部 こよみ / 10-5
日本人がいちばん気軽に口にする占いです。ただし科学的な裏づけは繰り返し否定されています。そのうえで、なぜ残っているのかを考えます。
暦の神が案内します。暦は占いの土台であり、同時に占いそのものでもあります。毎日目にしているものの由来を見ていきましょう。
東京女子高等師範学校の教授だった古川竹二が、 1927年に「血液型による気質の研究」を発表しました。
身内や学生など数百人を調べ、 「A型は消極的、B型は積極的」といった傾向があるとしたものです。
しかしすぐに批判を浴びました。標本の選び方に偏りがあり、 追試でも同じ結果が出なかったためです。 1930年代には、学界ではほぼ否定されていました。
放送作家の能見正比古が1971年に出した 『血液型でわかる相性』が大ヒットし、社会現象になりました。
以後、テレビ番組・雑誌・書籍で繰り返し取り上げられ、 日本人の共通言語になっていきます。
その後も研究は続いていますが、結論は一貫しています。
欧米では自分の血液型を知らない人のほうが多数派です。 献血や手術のときに調べるものであって、日常で意識しません。
日本でこれほど広まったのには、いくつか理由が挙げられています。
採用や配属で血液型を参考にする、 「B型だから自分勝手」と決めつける ── こうした問題が実際に起きています。 ブラハラという言葉まで生まれました。
厚生労働省は、採用選考で血液型を尋ねないよう指導しています。 適性と関係のない事項で人を判断することになるからです。
六曜も、十二直も、おみくじも、血液型も。 由来をたどると、思っていたのと違うものばかりでした。
仏滅は仏教と関係なく、友引は語呂合わせで、 おみくじの吉凶は後付けで、血液型は否定された仮説です。
それでも、これらは使われ続けています。 由来が怪しいことと、役に立たないことは別だからです。 大安に式を挙げれば親族が安心し、血液型を訊けば会話が始まる。 そこで実際に何が起きているかを見ておけば、 だまされることも、頭ごなしに否定することもなくなります。
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