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第7部 タロット / 7-7

カップ

カップ(杯)は、小アルカナの四つの組(スート)のうち、水の組です。トランプのハートにあたります。杯は液体を受ける器であり、気持ち・人との関係・愛情・共感を扱います。タロットのなかで、いちばん人の心に近い十四枚です。恋の問いでカップが出たら、このページで答えが読めます。

この記事で分かること
  • カップの札が「気持ち・人との関係・愛情」を表すこと
  • カップのエースから10まで、まっすぐ出たとき・逆さまに出たときの意味と明るさ、次にすること
  • 恋の問いでカップが出たときの読み方と、萬象暦の画面での出方

札の神が案内します。カップは、恋の問いでいちばん頼りになる組です。杯が満ちているか、こぼれているか、差し出されているか。絵の杯の様子を見るだけでも、気持ちの向きがつかめます。

カップの性格

水は形を持たない元素です。入れ物の形になり、こぼれ、混ざり、蒸発します。 カップが表すのは、この「境目のなさ」です。 自分の気持ちと相手の気持ちが混ざり、どこまでが自分かわからなくなる——それがカップの領域です。

タロットの中で、カップはいちばん人の心に近い組です。 そのぶん、読み手が自分の気持ちを重ねてしまいやすいという難しさがあります。 「そうであってほしい」と「そうである」を分ける必要があるのは、四つの中でここがいちばんです。

よく出る場面恋愛。家族。友人との関係。誰かを許すか決めるとき。気持ちが動いた出来事のあと
行きすぎたとき相手に飲み込まれる。現実を見ない。感情のまま決めて後悔する

カップでは、数がこう出る

同じ数でも、組によって出方が変わります(数の基本の意味は7-5)。カップの場合はこうです。

エース・2・3心が動き、つながる。一人(エース)から二人(2)、そして仲間(3)へ。 カップの前半は、四つの組でいちばん幸福な並びです
4・5・6満たされたあとに来る停滞。足りているのに物足りない(4)、失う(5)、過去を懐かしむ(6)
7・8・9選び直す。迷い(7)、置いていく(8)、満ち足りる(9)。 カップの8は、不幸だから去るというより、形の上では足りているのに心が満たされず、まだ何かあると思って歩き出す札です
10行き着いた幸福。カップの10は、四つの組でいちばん文句のない完成です

エース(A)から10まで

それぞれの最初の言葉が、札の明るさです(明るい札=追い風、良くも悪くもない札=五分五分、注意を促す札=向かい風。7-2の冒頭と同じ読み方)。人物の札(ペイジ・ナイト・クイーン・キング)は7-10にまとめています。

札まっすぐ出たら(正位置)逆さまに出たら(逆位置)
カップのエース明るい札。温かな気持ちや、新しい親しみが芽生えるとき。恋の問いなら、始まりの合図です。うれしかったことを一言、そのまま伝えて。注意を促す札。気持ちを注ぐばかりで、自分が満たされにくいとき。無理に明るく振る舞わず、自分が落ち着けることを一つ選んで。
カップの2明るい札。互いの思いが通い合い、対等な関係が育つとき。自分の希望を伝えたら、相手の希望も同じように聞いて。注意を促す札。気持ちや期待が食い違い、伝わりにくいとき。察してもらうのを待たず、してほしいことを具体的に伝えて。
カップの3明るい札。仲間と喜びを分かち合えるとき。気の合う人と話したり、小さなお祝いの時間を作ったりして。注意を促す札。その場の楽しさに合わせすぎて、疲れや無理が出るとき。予定や出費の上限を決め、気が進まない誘いは断って。
カップの4注意を促す札。満たされているのに退屈で、差し出されたものに気づきにくいとき。恋の問いなら、向けられた好意を見過ごしている合図。断る前に、最近もらった言葉や誘いを一度思い返して。良くも悪くもない札。止まっていた関心が少し戻り、別の道が見えてくるとき。以前は見送った話を、もう一度見直して。
カップの5注意を促す札。失ったものや残念なことに、心が向いているとき。無理に前向きにならず、今も頼れる人や場所を一つ確かめて。良くも悪くもない札。悲しみから少し距離が取れ、残っている支えに気づくとき。続いている関係や習慣を一つ大切にして。
カップの6良くも悪くもない札。懐かしい思い出や、昔からの縁が支えになるとき。うれしかった言葉や経験を思い出し、今の暮らしに生かして。注意を促す札。昔と今を比べすぎて、目の前が見えにくいとき。「あの頃なら」ではなく、今の自分と相手の希望を確かめて。
カップの7注意を促す札。夢や選択肢が多すぎて、地に足がついていないとき。恋の問いなら、相手への理想ばかりがふくらむ合図。想像と、実際に知っていることを分けて書き出して。良くも悪くもない札。ぼんやりした憧れから、現実に選べる道へ焦点が合うとき。一つ選んで、最初の準備を始めて。
カップの8注意を促す札。形は整っていても心が満たされず、離れたくなっているとき。離れたい理由と、本当に求めているものを分けて書き出して。注意を促す札。離れるか残るかで、気持ちが揺れているとき。続けるなら何を変えたいか、一つ決めて。
カップの9明るい札。願いがかない、満足できるとき。かなったことや助けてもらったことを一つ振り返って。注意を促す札。満たされない欲や見栄が出るとき。足りないものより、今あるものの楽しみ方に目を向けて。
カップの10明るい札。家族や親しい人との結びつきが深まり、喜びを分かち合えるとき。恋の問いなら、家庭的な安心や深い信頼につながる合図。二人で過ごす穏やかな時間を作り、感謝を伝えて。注意を促す札。家庭や親しい人との間に、すれ違いが出ているとき。当たり前になっている役割や過ごし方を、話し合って。
カップの5は、背後を見てください
ウェイト版のカップの5は、こぼれた三つの杯を嘆く人物ですが、 背後に立ったままの二つの杯が描かれています。
「失ったものばかり見ていて、残っているものが目に入っていない」── 絵そのものが、そう言っています。
ウェイト版の絵には、こうした仕掛けがたくさんあります。 意味を思い出せないときは、絵をよく見ると答えの糸口が見つかります。

恋の問いでカップが出たら

恋の問いで答えにつながりやすい札には、上の表に「恋の問いなら」の一言を添えました。一枚引きでどう読むかを、例で見ます。

たとえば(説明用の例)
「あの人との関係は、この先どうなる?」と訊いてカップの2がまっすぐ出たら、明るい札なので、カードから読むと答えは「追い風。気持ちを交わし合える関係に近づいている。素直な一言が届きやすいとき」。
同じ問いでカップの5がまっすぐ出たら、注意を促す札なので「向かい風。うまくいかなかったことに目が向きやすいとき。まだ残っているつながりに目を向けて」と読みます。
萬象暦で「この恋の未来」を選んで一枚引きにすると、最初の一行は、カップの2なら「良い方向へ進む流れです(進展度 ★★★★☆)」、カップの5なら「このままだと足踏みしやすい流れです(進展度 ★★☆☆☆)」です。
どちらもカードからの読みです。相手の本心を決めつけず、次にどう関わるかを決める材料として使ってください。
一枚引いてみる

萬象暦占いのタロットでは、占う内容を十種類から選び、一枚・三枚・五枚・十枚のどれかで引けます。正位置・逆位置も出ます。下のボタンは「この恋の未来」の一枚引きで開くので、上の例と同じ形で答えが出ます。無料で、登録は要りません。

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