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第3部 西洋占星術 / 3-11

ホロスコープを読む順番

生まれた瞬間の空を写した丸い図、ホロスコープ(3-2)。星座・天体・場所・角度と見るところが多すぎて、目移りしてしまいます。順番さえ決めておけば、迷いません。ここでは七段階の手順を示します。

この記事で分かること
  • 自分のホロスコープを、どこから見て、どこを後回しにすればよいか
  • 天体の偏りや、火・地・風・水の数から、その人の大まかな傾向をつかむ方法と、七段階を通した一人分の例
  • 読みが食い違ったときの考え方と、読んだことを言葉にする型

星の神が案内します。ここまでの部品を、大きいところから小さいところへ、七つの手順で拾っていきます。手順どおりに進めば、初めてでも一人分の図を読み切れます。

この章は、3-2〜3-10で一つずつ見てきた部品を組み立てる章です。途中で言葉が分からなくなったら、下の各章へ戻ってください。

やってはいけない読み方

初めのうちにやりがちなのが、目についたものから読むことです。 「あ、火星が十二ハウスにある」「土星がぶつかる角度にある」と拾っていくと、 ばらばらの断片が積み上がって、一枚の絵になりません。

ホロスコープは大きいところから小さいところへ読みます。 地図を見るときに、まず縮尺を確かめるのと同じです。

七段階の手順

  1. 全体の偏りを見る天体が円盤のどこに固まっているか。上半分(社会)か下半分(私生活)か、左(自分)か右(他者)か。まず塊で見るのがこつです(下の「偏りの見方」)。
  2. 四つのタイプと三つの動き方を数える十個の天体が入っている星座を、火・地・風・水のタイプ(3-3)でそれぞれいくつ、始める型・続ける型・変える型でいくつ、と数えます。一つもないタイプがあれば、それがその人の課題になります。動き方は、いちばん多い型がその人の動き方の癖です。始める型が多ければ動き出しは速いが続けるのが課題、続ける型が多ければ動き出しは遅いが粘り強い、変える型が多ければ状況に合わせて変えるのが得意。三つに散っていれば、場面に応じて三つとも使える人です(くわしくは3-10)。
  3. 太陽・月・アセンダントを見るこの三つがその人の骨格です。アセンダントは、生まれた瞬間に東の地平線に昇っていた星座で、第一印象を表します。三つが同じタイプならまとまりのある人、ばらばらなら場面で印象が変わる人。
  4. 水星・金星・火星の星座と部屋を拾う太陽・月と合わせた五つは動きが速く、人による違いが出やすい天体です。残りの三つが、どの星座の、どの部屋(人生のどの場面。3-7)にあるかを拾います。ここまでで人物像の大半が決まります。
  5. 目立つ天体を探す目印は二つ。①円盤の四つの角から始まる部屋(一・四・七・十ハウス)にある天体。②ほかの天体と角度の線でたくさんつながっている天体。これがその人の人生の主題を担います。
  6. 角度を読む天体どうしの角度(3-8)のうち、とくにほぼぴったり(ずれ1度以内)のものと、三つ以上の天体が三角形や十字の形を組んでいるところを読みます。
  7. 木星・土星と、遠い三つの天体は最後に天王星・海王星・冥王星は動きが遅く、同じ年ごろの人はほぼ同じ星座になります(世代の天体)。ここから読み始めると迷子になりやすいので、最後に回します。
出生時刻が分からない場合
アセンダントと部屋(ハウス)は、生まれた時刻が分からないと決まりません。円盤の上下左右もアセンダントを左端にして決まるので、 手順1の上下左右の偏り、手順3のアセンダント、手順4・5の部屋は使えません。その日のうちに月が星座を移る日は、月の星座も決まりません。
そのときは残りの手順(タイプの数、天体の星座、角度)で読みます。詳しくは3-16で扱います。

偏りの見方

上半分に集中社会に向かって開いている。外の世界での活動が主題
下半分に集中内側へ向かう。私生活、家庭、心の領域が主題
左半分に集中自分で決めて動く。自発性が強い
右半分に集中相手があって動く。人との関わりが主題

また、三つ以上の天体が一つの星座や部屋に固まっている人は、 その分野に人生の力が集中します。逆に均等に散らばっている人は、 興味が広く、一つに絞りにくい傾向があります。

一つもないタイプの読み方

十個の天体が四つのタイプに散らばるので、平均すると各二〜三個です。 ゼロのタイプがあれば、それは目立ちます。

表の読み方:自分の図で、天体が一つも入っていないタイプを探し、その行だけを読んでください。どのタイプにも天体があれば、この表は使いません。

一つもないタイプ読み
火がない自分から火をつけるのが苦手。ただし人の熱を受け取るのはうまい
地がない現実的な処理が苦手。かわりに枠にとらわれない
風がない言葉にして距離を取るのが苦手。感覚で直接つかむ
水がない感情に巻き込まれにくい。冷静だが、共感が届きにくいことも

欠けているから劣る、ということはありません。 欠けているものを補おうとして、その分野で人一倍努力する人もいます。 「水がないから冷たい人」ではなく「水を意識して使うと伸びる人」と読みます。

一人分を、七段階で通して読む(説明用の例)

次は説明用の架空の配置です。実在の日時から出した図ではありません。

架空の配置
太陽・水星・金星が射手座、月・土星・天王星・海王星が山羊座、火星が牡牛座、木星が獅子座、冥王星が蠍座。アセンダントは蟹座。
手順見たところ読み
1 偏り十個のうち八個が円盤の右半分相手があって動く人。人との関わりの中で力が出る
2 タイプと動き方火4・地5・風0・水1
始める4・続ける3・変える3
地が多く、形にする力がある。風がない = 考えを言葉にして整理するより、手を動かしながら感覚でつかむ人。動き方は三つにほぼ均等で、始めることも続けることも変えることもできる。中でも始める型がやや多く、自分から動き出すほうが得意
3 骨格太陽は射手座、月は山羊座、アセンダントは蟹座目指すのは自由に動ける状態。でも心は安定と責任を求め、第一印象は身内を大切にする温かい人。三つがばらばらなので、場面で印象が変わる
4 個人の天体水星・金星は射手座で六ハウス、火星は牡牛座で十一ハウス日々の仕事では、率直な言葉と明るさで人を動かす。仲間の中では、粘り強く最後までやり抜く
5 目立つ天体角の部屋の七ハウス(一対一の関係)に、月・土星・天王星・海王星パートナーや一対一で組む相手との関係が、人生の大きなテーマ
6 角度月と土星がほぼぴったり重なる(ずれ1度以内)気持ちの面で責任を背負い込みやすい。そのぶん、頼られる安定感がある
7 最後に木星は獅子座で二ハウス。天王星・海王星は同世代と共通自分の持ち味や才能で稼ぐ力に恵まれる。遠い天体は世代の特徴として軽く添える
読みが矛盾したら
たいてい、どこかで矛盾します。上の例でも「太陽は射手座で自由に動きたい」「月は山羊座で安定を求める」。どちらも本当です。
そのときは「場面によって違う」と読んでください。 外では即断即決なのに、家では慎重。人はそういうふうにできています。 一つの人格に無理に統一しないのがこつです。

言葉にするときの型

読んだ内容は、次の三つの文にまとめると伝わります。

  1. いちばん目立つ主題「〇〇なので、△△な人です」
  2. ぶつかるところ「ただ□□なので、場面によっては◇◇になりやすい」
  3. 生かし方「だから☆☆すると、うまくいきます」

上の架空の例をこの型にすると、こうなります。

「天体の多くが右半分に集まり、一対一の関係を表す部屋にも四つの天体があるので、人との関わりの中で力を発揮する人です。

ただ、太陽は射手座で自由に動きたいのに、月は山羊座で安定と責任を求めます。場面によって、この二つがぶつかりやすい組み合わせです。

だから、自由に動ける状態を、責任のある形で作ると、うまくいきます。たとえば、信頼できる相手と役割を決めたうえで、自分の裁量で動ける仕事を選ぶ、というふうに。」

自分のホロスコープで、この順番をやってみる

萬象暦占いの人生占いは、生まれた瞬間の天体の位置を天文計算で求め、出生図(ホロスコープ)の円盤を描きます。ここで説明した順番のとおりに読めます。無料で、登録は要りません。

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