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萬象暦 占いシリーズ占い入門 > トランジット

第3部 西洋占星術 / 3-11

トランジット

ホロスコープは生涯変わりません。しかし空は毎日動いています。今の天体が、生まれたときの天体に角度を作る ── これがトランジット、西洋占星術で「今」を読む方法です。

星の神が案内します。要素は出そろいました。あとは順番どおりに拾っていけば、必ず一枚読めます。

二枚を重ねて見ます

生まれたときのホロスコープ(ネイタル)の外側に、 今この瞬間の天体の位置を重ねます。そして今の天体が、 生まれの天体にどんな角度を作っているかを読みます。

「トランジットの土星が、ネイタルの太陽にスクエア」なら、 いま、自分のやりたいことに制約がかかる時期だと読みます。

速い天体は無視してよい

月は二日半でサインを移るので、毎日いろいろな角度を作ります。 これを全部読むと、何も決まりません。

天体影響する期間読むかどうか
数時間読まない(気分の波の程度)
太陽・水星・金星数日補助的に
火星一〜二週間短期の勢いとして
木星一〜二か月読む。広がる時期
土星二〜六か月読む。締まる時期
天王星・海王星・冥王星一〜三年読む。人生の転換

実務では木星以遠の五つだけを見ます。 遅い天体ほど長く効き、大きな変化を示すからです。

人生の大きな節目

天体の周期は決まっているので、誰にでも同じ年齢で来る節目があります。

年齢何が起きているか意味
約12歳木星が一周して戻る最初の木星回帰。世界が広がる
約21歳土星が生まれの位置に90度最初の壁。学生から社会へ
約29歳土星が一周して戻るサターン・リターン。生き方を選び直す最大の節目
約42歳天王星が生まれの位置に180度いわゆる中年の危機。積み上げたものを疑う
約59歳二度目の土星回帰役割を降り、次の生き方へ
約84歳天王星が一周して戻る一巡りの完成
サターン・リターンについて
土星は約二十九年半で天を一周します。つまり二十七歳から三十歳ごろ、 生まれたときと同じ位置に戻ってきます。
この時期に転職・結婚・離婚・独立が集中するのは、 よく知られた現象です。「三十歳の壁」の正体はこれだ、と説明されます。
ただしこれは占星術の説明であって、証明された因果ではありません。 人生の節目がその年齢に集まりやすい社会的な理由も、当然あります。

トランジットの読み方の注意

  1. 悪い時期という読み方をしない土星が来る時期は「締まる」であって「不幸」ではありません。締まることでしか作れないものがあります。
  2. ネイタルが土台トランジットは、もともとの命式にあるものを引き出すだけです。ないものは出てきません。
  3. 期間を確かめるトランジットには始まりと終わりがあります。「いつからいつまで」を出せば、それだけで相談者は落ち着きます。
流派によるちがい 「今」を読む技法は、トランジット以外にもあります。
プログレッション(進行法) 生まれてからの一日を一年に見立てて天体を進めます
ソーラーリターン 太陽が生まれの位置に戻る瞬間のホロスコープを、その一年の図として読みます
プロフェクション 古典技法。一年ごとにハウスを一つ進めます
どれを主に使うかは流派によります。この教科書はトランジットのみ扱います。
自分のホロスコープで、この順番をやってみる

萬象暦占いは、生まれた瞬間の天体の位置を天文計算で求め、円盤の図を描きます。ここで説明した順番のとおりに読めます。無料で、登録は要りません。

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