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第5部 宿曜占星術 / 5-3

生まれの宿を出す

あなたが二十七宿のどれにあたるか(生まれの宿)は、誕生日から決まります。ただ、ここが宿曜の面倒なところで、ふだんのカレンダーの日付(新暦)をそのまま数えても出ません。まず、月の満ち欠けで日付を数える昔の暦(旧暦)に直す必要があり、そのためには新月の時刻を計算することになります。

この記事で分かること
  • 誕生日から「生まれの宿」を出す、二つの手順
  • 旧暦の日付が分かれば、表を引いて自分で宿を数える方法
  • 新暦のままでは出せない理由と、手で出すときの注意

月の神が案内します。旧暦の月日さえ分かれば、あとは表を一回引いて、一日ずつ数えるだけで自分の宿が出ます。いちばん手間がかかる旧暦への変換は、暦や萬象暦に任せてかまいません。

手順は二段階

  1. 新暦の生年月日を、旧暦に直すここが難所です。自分で計算しなくても、旧暦の載った暦を引けば分かります(下の「手で出すなら」)。
  2. 旧暦の月日から、表を使って宿を求めるこちらは簡単です。

旧暦の毎月一日の宿

旧暦の各月の一日(ついたち。朔日とも書きます)に、どの宿が来るかは決まっています。 宿曜経による対応で、次のとおりです。

表の読み方:自分が生まれた旧暦の「月」の行を探し、右の宿を出発点にします。そこから、生まれた日の数に合わせて進めます(表のすぐ下で説明します)。

旧暦の日付その日の宿
旧暦 1月1日室宿(しつしゅく・23番)
旧暦 2月1日奎宿(けいしゅく・25番)
旧暦 3月1日胃宿(いしゅく・27番)
旧暦 4月1日畢宿(ひつしゅく・2番)
旧暦 5月1日参宿(しんしゅく・4番)
旧暦 6月1日鬼宿(きしゅく・6番)
旧暦 7月1日張宿(ちょうしゅく・9番)
旧暦 8月1日角宿(かくしゅく・12番)
旧暦 9月1日氐宿(ていしゅく・14番)
旧暦 10月1日心宿(しんしゅく・16番)
旧暦 11月1日斗宿(としゅく・19番)
旧暦 12月1日虚宿(きょしゅく・21番)

二日生まれならその次の宿、三日生まれならさらに次の宿。 一日ごとに一つずつ送っていきます。並び順は次のとおりです(5-2 二十七宿の一覧と同じ)。

二十七宿の並び
1 昴(ぼう)・2 畢(ひつ)・3 觜(し)・4 参(しん)・5 井(せい)・6 鬼(き)・7 柳(りゅう)・8 星(せい)・9 張(ちょう)・
10 翼(よく)・11 軫(しん)・12 角(かく)・13 亢(こう)・14 氐(てい)・15 房(ぼう)・16 心(しん)・17 尾(び)・18 箕(き)・
19 斗(と)・20 女(じょ)・21 虚(きょ)・22 危(き)・23 室(しつ)・24 壁(へき)・25 奎(けい)・26 婁(ろう)・27 胃(い)
27番の胃の次は、1番の昴へ戻ります。宿の名前は「虚宿(きょしゅく)」のように、読みに「しゅく」を付けて呼びます。
番号を使うと、数えるのが足し算になります。「一日の宿の番号 +(生まれた日 − 1)」を出し、27を超えたら27を引きます。

やってみる
旧暦の三月十日生まれの場合。
・三月一日は胃宿(いしゅく。表より)。胃は27番です。
・十日生まれなので、胃宿から九つ送ります。
・27 + 9 = 36。27を超えたので 36 − 27 = 9番。
・指で数えても同じです。胃 → 昴 → 畢 → 觜 → 参 → 井 → 鬼 → 柳 → 星 → 張。
・生まれの宿は張宿(ちょうしゅく)です。

たとえば新暦の2000年4月14日生まれの人は、旧暦に直すと三月十日にあたります(萬象暦の計算による)。この人の生まれの宿は、上のとおり張宿です。

もう一つ。新暦の1984年5月20日生まれの人は、旧暦の四月二十日です。四月一日は畢宿(ひつしゅく)で、畢は2番。二十日生まれなので十九送って、2 + 19 = 21番の虚宿(きょしゅく)。5-1で例にした人です。

宿が出たら、その宿の気質は5-2 二十七宿の一覧で、二人の関係は5-4 三九の秘法で読めます。張宿なら「5-2で張宿の行を見る」、相手の宿も出したら「5-4で二人の関係の名前を出す」という順です。

手で出すなら

旧暦の日付が分かる暦(旧暦カレンダー)を使うのがいちばん確実です。 自分の生年月日の旧暦が分かれば、あとは上の表を引くだけです。 萬象暦シリーズの暦の一覧でも、生まれた年と月(1900〜2100年)を指定すると、その月の毎日の旧暦と宿が並びます。

ただし新暦から旧暦への変換表も、資料によって一日ずれることがあります。 境目の日に生まれた場合は、前後の宿も見ておくのが安全です。

なぜ旧暦への変換が難しいのか

旧暦は太陰太陽暦(月の満ち欠けで月日を数え、季節とのずれを閏月で直す暦)です。月の一日は新月の日と決まっています。

つまり旧暦に直すには、その年その月の新月がいつだったかを 知る必要があります。新月の間隔は平均29.53日ですが、 実際には29.27日から29.83日まで揺れます。 平均で割ると、一日から二日ずれます。

さらに旧暦には閏月(うるうづき)があります。 十九年に七回、同じ月が二度来る年があり、その扱いも要ります。

このサイトでの計算
萬象暦占いは、新月の時刻を天文計算で求めてから旧暦に直しています (Meeus『Astronomical Algorithms』の朔=新月の計算式を使っています)。 平均日数で割る簡易法は使っていません。
新月の日の前後に生まれた人は、旧暦カレンダーと一日ずれることがあります。そのときは、新月の時刻まで計算している萬象暦の結果を使い、前後の宿の説明も読んでみてください。
流派によるちがい インド式のナクシャトラは、旧暦の日付ではなく、生まれた瞬間の月の位置を星座(恒星)を基準に測って求めます。西洋占星術の星座の区切りとは基準が違います。
この方式だと日本で流通している宿曜暦とは違う宿が出ます。 どちらが正しいという話ではなく、別の体系だと考えてください。
自分の生まれの宿を出す

「占術ごとに占う」の宿曜では、生年月日を入れると、あなたの宿(二十七宿の第何宿か)とその説明が出ます。萬象暦シリーズは、生年月日から新月の時刻を天文計算し、旧暦に直したうえで宿を求めます。手で数えるのが難しいところなので、答え合わせに使ってください。無料で、登録は要りません。

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