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第5部 宿曜占星術 / 5-4

三九の秘法

二十七宿の並びの上で、自分の宿から相手の宿までいくつ離れているかを数えると、相手が「引き立ててくれる人」なのか「こちらのペースを乱しやすい人」なのか、十一の型のどれにあたるかが決まります。宿曜で二人の相性を見るこの方法を、三九の秘法(さんくのひほう)と呼びます。名前の「三九」は、二十七の宿を九つずつ三組に分けることを指します。

この記事で分かること
  • 自分の宿と相手の宿から、二人の関係の型(十一種類)を出す数え方
  • 十一の型が、それぞれ「あなたから見て」どんな相手を表すか
  • 宿どうしが近いか遠いかで、同じ型でも濃さが違うとされること

月の神が案内します。自分の宿と、気になる人の宿を一つずつ用意してください。二つの番号の引き算一回で、相手があなたから見てどんな型の人かが分かります。

「離れ」を数える

二十七宿の並び(5-2)で、自分の宿を0として、相手の宿まで何番目かを数えます。 胃の次は昴に戻ります。一覧の番号を使うなら「相手の番号 − 自分の番号」で、答えがマイナスになったら27を足します。 この数を「離れ」と呼びます。

  1. 離れが 0同じ宿どうし。呼び名は命(めい)
  2. 離れが 9強く影響し合う、深い縁の相手。呼び名は業(ごう)
  3. 離れが 18一緒にいると新しいことが生まれやすい、縁の深い相手。呼び名は胎(たい)
  4. それ以外九つずつの組のなかで、栄・衰・安・危・成・壊・友・親の八つが同じ順に繰り返す

全部で十一の型になります。一字の名前は、それぞれの型の呼び名です。意味は下の「それぞれの関係の意味」の表で引きます。

離れと関係の対応表

表の読み方:左の「離れ」に数えた数を当てはめ、真ん中の「関係」を読みます。右の「組」は、九つずつの三つの組のうちどれに入るかです(三九の秘法の名前は、この三つの組から来ています)。

離れ関係組
0命一つ目
1栄一つ目
2衰一つ目
3安一つ目
4危一つ目
5成一つ目
6壊一つ目
7友一つ目
8親一つ目
9業二つ目
10栄二つ目
11衰二つ目
12安二つ目
13危二つ目
14成二つ目
15壊二つ目
16友二つ目
17親二つ目
18胎三つ目
19栄三つ目
20衰三つ目
21安三つ目
22危三つ目
23成三つ目
24壊三つ目
25友三つ目
26親三つ目

それぞれの関係の意味

下の意味は、あなたから見て、相手がその関係にあたるときの読みです。相手から見た関係は、次のページ(5-5)で扱うように別の名前になります。

表の読み方:左の列が「あなたから見て、どんな相手か」、右の列がその型の呼び名です。上の表で出した呼び名を右の列で探し、左の列を読んでください。

どんな相手か(あなたから見て)呼び名(読み)
同じ宿どうし。考え方も弱点も似ていて、言わなくても分かり合える命(めい)
あなたを引き立て、益をもたらしてくれる相手。頼ると道が開ける栄(えい)
親しみと信頼で結ばれる相手。守り守られる、長続きする縁親(しん)
対等で気楽な相手。友達のように、一緒にいて疲れない友(ゆう)
あなたが与える側に回りやすい相手。尽くしすぎると疲れが出る衰(すい)
あなたが主導しやすく、安心して付き合える相手安(あん)
刺激が強く、気持ちを揺さぶられる相手。学びは大きい危(き)
組むと結果が出る相手。仕事や目標を一緒に形にできる成(せい)
あなたのペースを崩しやすい相手。近づきすぎず、距離を保つとうまくいく壊(え)
前世からの縁ともいわれる深い相手。良くも悪くも、強く影響し合う業(ごう)
来世へ続く縁ともいわれる相手。一緒にいると、新しいことが生まれやすい胎(たい)
組み合わせの良し悪し
二人の関係は「栄と親」「衰と友」のように対で現れます(5-5)。一般的な宿曜では、栄親をいちばん良い組み合わせとし、友衰も良縁とします。 危成は刺激と成果がどちらも大きい組み合わせ、安壊は引き合う力もぶつかる力も大きく、いちばん注意のいる組み合わせとされます。命と業胎は、良くも悪くも縁の深い特別な組み合わせです。
「占術ごとに占う」の宿曜に出る「どんな相手か」の文は、上の表と同じ意味で書いています。
やってみる
自分が張宿(ちょうしゅく。並びで9番目)、相手が角宿(かくしゅく。12番目)の場合。
・離れは 12 − 9 = 3。
・表を引くと、離れ3は安。
・あなたから見て、相手は「あなたが主導しやすく、安心して付き合える相手」です。

逆に、相手から見たあなたは 27 − 3 = 24 離れています。 表では壊になります。ここが次のページの話です。

相手の番号のほうが小さいときは、27を足します。自分が胃宿(27番目)、相手が昴宿(1番目)なら、1 − 27 = −26、27を足して1。離れ1は栄です。

自分と相手の宿の番号は、5-2の一覧で調べられます。宿がまだ分からない人は5-3で出してから戻ってきてください。

近い相手・遠い相手

同じ型の相手は、二十七宿の中に三つずつあります(命・業・胎は一つずつ)。 その三つを、宿の並びの上で実際に何宿離れているかで、近距離・中距離・遠距離に分けて読む本が多くあります。 並びは輪になっているので、右回りと左回りの近いほうで数えます。

たとえば昴宿の人から見て「栄」にあたるのは、畢宿(離れ1)・軫宿(離れ10)・女宿(離れ19)の三つです。 女宿は反対回りに数えると8宿なので、近い順に畢宿・女宿・軫宿となります。 この数え方なら、上の張宿と角宿は、どちらから見ても3宿の近さ(近距離)になります。

近距離関係が濃く出る。日常的に接する相手
中距離ほどよい距離。同じ型でも作用は穏やか
遠距離関係は薄め。ただし節目で強く働くことがある

近いほど、良くも悪くも影響が強いと読みます。距離ごとの読み方の細かい部分は、本によって違います。 萬象暦シリーズの結果は距離を区別せず、関係の呼び名だけで読んでいるので、距離の違いは結果を読むときの補足として使ってください。

流派によるちがい 三九の秘法の仕組み(九つずつ三組、十一の型)は共通です。 分かれるのは各関係の意味づけで、 とくに「壊」を、破局や悪縁を示す強い凶とする流派と、 注意はいるものの、距離の取り方しだいで付き合える関係とする流派があります。
この教科書は後者の立場です。萬象暦シリーズでも、壊は十一の型のうちいちばん注意のいる関係として扱いますが、呼び名だけで破局や悪い相手とは決めません。理由は次のページで書きます。
萬象暦ではこう出ます(くわしく)

萬象暦の相性占いと恋のしるべでは、相性の点のうち宿曜の部分が、安壊の組み合わせでいちばん低く出ます(相性の点は、ほかの占いも合わせて出す本サイト独自のものです)。今日の宿との関係(5-7)では、壊の日を「二十七宿の巡りで、いちばん注意がいるとされる日」としています。近距離・中距離・遠距離は、どの画面でも区別していません。

自分の宿と、相手との関係を出す

恋のしるべでは、二人の生年月日を入れると、それぞれの宿と、二人の三九の関係(あなたから見た名前と、相手から見た名前)が出ます。宿は、生年月日から新月の時刻を天文計算し、旧暦に直したうえで求めます。手で数えた答えの確かめに使ってください。無料で、登録は要りません。

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