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萬象暦 占いシリーズ占い入門 > 進行図

第3部 西洋占星術 / 3-12

進行図(プログレス)

出生図が「生まれた瞬間」だとすれば、進行図はいま通っている季節です。生まれたあとの空を、一日を一年に読み替えて見ます。

星の神が案内します。出生図だけでは「いつ」が出ません。ここから先は、時間を扱う話になります。

一日を一年と読む

これが進行図の全部です。ほかに難しいことはありません。

生まれてから読み替えると
1日目の空1歳のときの空
20日目の空20歳のときの空
41日目の空41歳のときの空
80日目の空80歳のときの空

八十歳の人でも、見るのは生後八十日の空です。二か月半ほどしか経っていません。 だから進行図は、出生図とそれほど遠くない形をしています。少しずつずれていく、という動き方です。

なぜ一日を一年と読むのか
証明されたものではありません。「一日は一年の縮図である」という象徴的な対応から来ています。 聖書の記述に由来するという説明もありますが、確かなことは分かっていません。
それでも数百年使われ続けているのは、実際に当てはまると感じた人が多かったからです。 仕組みが分かっていることと、なぜ効くのかが分かっていることは別です。

何がどれくらい動くか

一日ぶんしか動かないので、速い天体と遅い天体の差がはっきり出ます。

進行天体一年に動く量一サインを通る年数
進行太陽約1度約30年
進行月約13度2年〜2年半
進行水星・金星1〜2度20〜30年
進行火星約0.5度50年以上
進行木星より遠くほとんど動かない一生で数度

つまり実際に読めるのは、進行太陽・進行月・進行アセンダントの三つです。 木星から先は一生かけて数度しか動かないので、時期を見る役には立ちません。

進行太陽 ── 人生の季節

三十年に一度サインを変えます。人生で通るのは二つか三つだけです。

たとえば太陽が牡牛座で生まれた人は、三十歳ごろに進行太陽が双子座へ移ります。 「積む季節」から「広げる季節」へ変わる。本人には少しずつすぎて気づきにくく、 周りが「変わったね」と言うほうが早いのが特徴です。

サインが変わる年の前後は、生き方の方向そのものが変わります。 転職、独立、離婚、移住といった大きな動きが、この時期に重なることがよくあります。

進行月 ── 気分の風向き

二年から二年半ごとにサインを変え、およそ二十八年で一周します。 月そのものの周期(二十七日で天を一周する)が、そのまま年に読み替わった形です。

進行月は「いま何に関心が向いているか」を表します。 進行太陽が人生の季節だとすれば、進行月はその中の天気です。

二十代の終わりに節目が集まる理由 進行月が一周して、生まれたときと同じ位置に戻ります。プログレスド・ルナー・リターンと呼びます。 戻るのは人によって 23 〜 31 歳ごろで、多くは二十代の終わりです。土星回帰(二十九歳ごろ)と重なるため、この時期は節目が重なります。

どうやって求めるか

電卓でもできます。

手順
  1. 経過年数を出すいまの日付 − 生まれた日付。小数のまま使います
  2. その日数だけ進める生まれた日に、その「年数」を日数として足します
    41.2年なら、生まれた日の41.2日後
  3. その日の空を計算するあとは普通の出生図と同じです。場所は生まれた土地を使います

二番目が肝心なところです。年を日に読み替えるのが、この技法の中身の全部です。

流派によるちがい

細かいところで分かれます。

一年の長さ 365日ちょうどか、365.2422日(トロピカル年)か。 四十年で〇.三日ほど差が出ます
ハウスの進め方 進行日の実際の恒星時を使う方式のほか、 ナイボッド法(太陽の平均日周運動を使う)などがあります
どのハウスに置くか 進行天体を出生図のハウスに置くか、 進行図のハウスに置くか。前者が一般的です

この教科書はトロピカル年で割り、進行日の実際の空を使い、出生図のハウスに置く立場です。

トランジットとの違い

トランジット進行図
見るものいま実際に空にある天体生後N日目の空
速さ日ごとに変わる年単位でしか変わらない
向く話今週・今月の出来事いまの数年・数十年の流れ

どちらが上ということはありません。時計の針が違うだけです。 トランジットは秒針、進行図は時針にあたります。

自分の進行図を見る

萬象暦占いは、進行太陽・進行月・進行アセンダントを天文計算で求め、いま通っている季節として読みます。三重円で出生図と重ねて見ることもできます。無料で、登録は要りません。

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