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萬象暦 占いシリーズ占い入門 > 十天体(二)社会天体と世代天体

第3部 西洋占星術 / 3-6

十天体(二)
社会天体と世代天体

動きの遅い五つです。同じ時期に生まれた人は、ほぼ同じ位置になります。だから個人差ではなく、その人が生きる時代の条件を表します。

星の神が案内します。サインと天体は、覚えるのではなく組み合わせで考えてください。四つの元素と三つの性質が分かれば、十二すべてが導けます。

社会天体 ── 木星と土星

個人天体と世代天体の中間です。同世代である程度共通しますが、 ハウスの位置は個人ごとに違うので、読みに使えます。

♃ 木星 ── 広がり・恵み

一周する時間約12年
一つのサインに滞在約1年

その人が自然に恵まれる分野です。無理をしなくても道が開ける場所、周りが手を貸してくれる場面。楽観と成長を司ります。

木星は「幸運の星」ですが
広がることは、締まりがなくなることでもあります。木星が強すぎると、大風呂敷を広げて収拾がつかなくなります。土星との釣り合いで見るのが実務的です。

♄ 土星 ── 制限・責任

一周する時間約29年
一つのサインに滞在約2年半

その人がいちばん苦労する分野です。簡単には手に入らない場所、時間をかけて身につけるもの。古典では「凶星」でしたが、現代ではその人の芯を作る場所と読みます。

サターン・リターン
土星は約二十九年半で一周し、生まれたときの位置に戻ります。二十九歳前後と五十九歳前後がその時期で、進路や生き方を問い直す大きな節目になるとされます。「三十歳の壁」の正体はこれだ、と説明されることがあります。

世代天体 ── 天王星・海王星・冥王星

ここから先は同世代の全員がほぼ同じサインになります。 個人の性格を読むには使えません。ハウスの位置と、他の天体との角度で読みます。

♅ 天王星 ── 変革・独自性

一周する時間約84年
一つのサインに滞在約7年

その人が常識から外れる場所です。突然の変化、既存の枠を壊す力、人と違う発想。1781年発見。ちょうどフランス革命とアメリカ独立の時代で、革命の星とされたのはそのためです。

世代天体の読み方
同世代で同じサインなので、「何ハウスにあるか」だけを読みます。天王星が七ハウスなら、人間関係のところで型破りになる、というふうに。

♆ 海王星 ── 夢・境界の溶解

一周する時間約165年
一つのサインに滞在約14年

その人が境界をなくす場所です。芸術、信仰、あこがれ、そして幻想。良い面では無私の献身、悪い面ではごまかしと逃避になります。1846年発見。麻酔・写真・心霊主義が広がった時代でした。

海王星は輪郭を消します
海王星が触れる場所は、はっきり見えなくなります。理想が見えるとも、現実が見えないとも読めます。どちらに転ぶかは、他の天体との関係で決まります。

♇ 冥王星 ── 徹底・生まれ変わり

一周する時間約248年
一つのサインに滞在約12〜30年

その人が極端になる場所です。いったん壊して、作り直す。中途半端が許されない領域。1930年発見で、核物理学と全体主義の時代と重なります。

冥王星は惑星ではなくなりました
2006年に準惑星へ分類が変わりましたが、占星術では使い続けています。天文学の分類と占星術の記号体系は、もともと別のものだからです。同じ理由で、太陽と月も占星術では「天体」に数えます。

十個をまとめると

区分天体読めること
個人天体太陽・月・水星・金星・火星その人らしさ。サインもハウスも読む
社会天体木星・土星社会との関わり方。ハウスを重く見る
世代天体天王星・海王星・冥王星時代の条件。ハウスと角度だけ読む
流派によるちがい 世代天体を使うかどうかで立場が分かれます。 伝統占星術は土星までの七天体しか使いません (肉眼で見えるものだけ、という原則です)。 現代占星術は十天体すべてを使い、さらに小惑星(キロン、セレスなど)や 感受点を加える流派もあります。
この教科書は十天体を標準とし、それ以上は扱いません。
自分のホロスコープで確かめる

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