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第3部 西洋占星術 / 3-7

十二ハウス

ホロスコープの円を十二に区切った、人生の場面の部屋。それがハウスです。サインが「どんな色合いで」なら、ハウスは「人生のどの場面で」。ハウスを知って初めて、「仕事で」「恋愛で」「家庭で」という具体的な話になります。

この記事で分かること
  • 十二の部屋が、それぞれ人生のどの場面(自分・お金・恋愛・仕事など)を受け持つか
  • 天体がたくさん入っている部屋、空っぽの部屋の読み方
  • 「火星が牡羊座の十ハウス」を「仕事で先陣を切る人」と読む手順

星の神が案内します。十二の部屋は、仕事・恋愛・家庭・お金といった人生の場面です。まずは「何番の部屋が、何の場面か」だけ覚えれば、自分の図が読み始められます。

サインとハウスの違い

混乱しやすいところなので、はっきりさせておきます。

サイン(星座)太陽や惑星が通る空の帯を、三十度ずつ十二に割ったもの。どの天体がどの星座に入るかは、生まれた日で決まる。同じ日に生まれた人は、月を除けばほぼ同じになる
ハウス(部屋)あなたが生まれた場所から見た空を、十二に区切ったもの。生まれた時刻と場所で決まる。同じ日に生まれても、人ごとに違う

だからハウスには出生時刻が要ります。 同じ日に生まれても、朝と夜では円盤が半周ずれています。

十二ハウスの意味

左の起点から反時計回りに1から12まで並ぶ十二ハウスの図
左の起点から反時計回りに1、2、3…と数えます。図は並びを学ぶために幅をそろえています。実際の部屋の幅は、生まれた日時と場所によって変わります。

表は左から「何番目の部屋か」「受け持つ場面」です。まずは「受け持つ場面」だけ読めば十分です。自分の天体が何番の部屋に入っているかは、出生時刻を入れて萬象暦占いの人生占いで出すと分かります。

ハウス受け持つ場面
1自分そのもの。第一印象、体つき、生き方の入口
2所有。稼ぎ方、持ち物、才能、自分の価値
3身近な交流。兄弟姉妹、近所、短い移動、学びはじめ
4家庭。生まれた家、住まい、心の土台、晩年
5創造と楽しみ。恋愛、趣味、子ども、自己表現
6日々の務め。仕事の実務、健康、習慣、部下や手伝ってくれる人
7一対一の関係。結婚、共同、契約、そして敵
8深い関わり。共有財産、相続、性、生死、他人の力
9遠い世界。高等教育、思想、海外、宗教
10社会での立場。職業、天職、到達点、目上
11仲間。友人、集団、未来の展望、理想
12見えない領域。無意識、孤独、隠れた敵、手放すもの

四つの角のハウスが、いちばん重い

一・四・七・十ハウスは、円盤の四つの角から始まる部屋です(専門の言葉ではアンギュラーハウス)。ここに入った天体は強く働きます。

1ハウス自分。図の左端(東の地平線・ASC)から
4ハウス家庭と心の根。図の下の端(IC)から
7ハウス相手。図の右端(西の地平線・DSC)から
10ハウス社会。図の上の端(MC)から

この四つは人生の柱です。ここに天体が集まっている人は、 その分野が人生の主題になります。たとえば十ハウスに天体が三つ集まっている人は、仕事や社会での役割が人生の大きなテーマです。 逆に空のハウスがあっても心配は要りません。 十個の天体を十二の部屋に配るので、必ず空が出ます。空の部屋は「その場面が人生にない」という意味ではありません。その部屋が始まるサインや、そのサインの支配星から読む方法もあります。

七ハウスが「結婚」と「敵」を兼ねている理由
七ハウスは一対一で向き合う相手を表します。 向き合う相手が味方なら伴侶、対立していれば敵。同じ位置です。
古典占星術ではここを「公然の敵」と呼び、 訴訟の相手や競争相手を見ました。伴侶と敵が同じ部屋にあるというのは、 よく考えると納得のいく配置です。

読み方の型

ハウスが分かると、読みは一気に具体的になります。

「火星が牡羊座の十ハウスにある」なら ──

まとめれば「仕事の場で、先陣を切って動くことで評価される人」となります。 同じ火星でも、四ハウスにあれば「家庭のことで力を使う人」になります。

部屋の分け方(流派によるちがい) 部屋の区切り方は十数通りあり、どれを使うかで、天体の入る部屋が一つずれることがあります。代表的なものは次のとおりです。
・星が昇ってから南の空の高みに届くまでの時間を、三等分して区切る(プラシーダス) いま最も広く使われている方式。萬象暦はこれを使います
・別の時間の区切り方(コッホ) ドイツ語圏で多く使われる
・東の地平線から30度ずつ(イコール)
・星座の区切りをそのまま部屋にする(ホールサイン) 古代からの方式で、近年また使われている。この方式では、MCやICが十・四ハウスの始まりと一致するとは限りません
北極圏・南極圏の中(緯度およそ66.6度より高い土地)ではプラシーダスが計算できないため、萬象暦はそこで生まれた人の図をホールサインに切り替えます。
自分のホロスコープで確かめる

萬象暦占いの「人生占い」に出生時刻まで入れると、円盤の図に十二の部屋が描かれます。「星の位置と角度のデータ(計算の根拠)」を開くと、各天体が何番の部屋にあって、その部屋が何の場面かが表で出ます。無料で、登録は要りません。

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