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萬象暦 占いシリーズ占い入門 > 十天体(一)個人天体

第3部 西洋占星術 / 3-5

十天体(一)
個人天体

動きの速い五つの天体です。個人によって位置が大きく違うので、その人らしさがここに出ます。とくに太陽と月の違いが読みの中心になります。

星の神が案内します。サインと天体は、覚えるのではなく組み合わせで考えてください。四つの元素と三つの性質が分かれば、十二すべてが導けます。

速い天体ほど、個人差が出ます

月は二日半でサインを移りますが、冥王星は一つのサインに二十年ほど留まります。 つまり冥王星のサインは同世代の全員が同じです。

だから個人を読むときは、動きの速い天体を見ます。 この五つが「個人天体」と呼ばれるのはそのためです。

☉ 太陽 ── 意志・目指すもの

一周する時間約1年
一つのサインに滞在約30日

その人が向かおうとしている方向です。生まれつきの姿ではなく、これから育てていくものを表します。雑誌の星座占いが使っているのは、この太陽のサインです。

太陽は「なりたい自分」です
若いうちは太陽らしさが出ないことがよくあります。年を重ねるほど太陽のサインらしくなる、と考えるのが実務的です。

☽ 月 ── 感情・素の自分

一周する時間約27日
一つのサインに滞在約2日半

気を抜いたときに出るほうです。安心する条件、機嫌が悪いときの出方、育った家庭の空気。本人より、近くにいる人のほうがよく知っている部分です。

太陽と月が違うサインだと、内と外がずれます
太陽が射手座で月が蟹座なら、外では大らかに振る舞いながら、内側では家と安心をとても気にしています。この食い違いが、その人の複雑さです。

☿ 水星 ── 思考・伝達

一周する時間約1年
一つのサインに滞在約15〜60日

頭の使い方と、話し方です。早口か慎重か、感覚で掴むか順序立てるか、話がまとまるか広がるか。太陽から離れられない天体なので、太陽と同じか隣のサインにしか入りません。

水星逆行について
年に三、四回、水星が逆に動いて見える期間があります。「連絡や交通が乱れる」と言われますが、実際には天体が逆に動いているわけではありません。地球との速度差で、そう見えるだけです。読みとして使うかどうかは流派によります。

♀ 金星 ── 愛情・楽しみ

一周する時間約1年
一つのサインに滞在約23〜60日

何を好み、何を心地よいと感じるかです。恋愛での振る舞い、美的な好み、お金の使い方。「何が欲しいか」ではなく「何に惹かれるか」を表します。

金星と月の違い
月が安心するものなら、金星は楽しむものです。月は家に帰りたい気持ち、金星は出かけたい気持ち。両方あって釣り合います。

♂ 火星 ── 行動・闘い

一周する時間約2年
一つのサインに滞在約45日〜7か月

どうやって力を出すかです。怒り方、競い方、欲しいものへの向かい方。瞬発力で押すのか、じわじわ攻めるのか、力の出し方の癖がここに出ます。

火星は「弱点」ではありません
火星が難しい位置にあると「怒りっぽい」と読まれがちですが、火星がなければ何も始まりません。問題は火星の有無ではなく、その使い道があるかどうかです。
吉星・凶星という呼び方
古い占星術では、天体に吉凶の格を付けます。 木星が大吉星、金星が小吉星、土星が大凶星、火星が小凶星。 太陽・月・水星は、隣り合う天体しだいでどちらにも転ぶ中立とされました。
いまの占星術では、この呼び方をそのまま使わないことも増えています。 火星は攻める力、土星は形にする力と読み替えるほうが、実際の人に合うからです。 凶星があるから不幸になる、という読み方はしません。
ただし呼び名を知らないと、他の本や鑑定で話が通じません。 古い本ほど「凶星」と書いてあります。言葉としては憶えておいてください。

太陽・月・アセンダントの三点セット

実務では、この三つをまず見ます。三重人格のように読むと分かりやすくなります。

太陽目指している自分。人生をかけて育てるもの
素の自分。気を抜いたときに出るもの
アセンダント他人から見た第一印象。外向きの顔

この三つが同じ元素ならまとまりのある人、 ばらばらなら場面によって印象が変わる人です。 「よく分からない人」と言われるタイプは、たいていこの三つが離れています。

自分のホロスコープで確かめる

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