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第7部 タロット / 7-1

タロットとは

七十八枚のカードで「いま」を読みます。生年月日は使いません。何度でも訊けます。そしてもとは占いの道具ではありませんでした

第7部 タロット

札の神が案内します。タロットは、生年月日を使わない占いです。いま目の前にあることを読みます。七十八枚を暗記する必要はありません。

始まりは遊戯用のカード

タロットが最初に現れるのは十五世紀の北イタリアです。 ミラノやフェラーラの宮廷で、タロッキという トランプ遊びに使われていました。

現存する最古のものはヴィスコンティ・スフォルツァ版(1440年代)で、 ミラノ公が特注した手描きの豪華なカードです。占いの記録はありません。

占いになったのは十八世紀末

タロットを占いに使う記録が現れるのは、1780年代のパリからです。

きっかけはクール・ド・ジェブランという学者が、 1781年に「タロットは古代エジプトの叡智を伝えるものだ」と書いたことでした。 この説には根拠がありませんが、大きな影響を与えました。

その後、エッティラという占い師が占い用の解釈を体系化し、 タロット占いが商売として成立します。

「古代エジプト起源」は誤りです
ジェブランがこれを書いた時点で、ヒエログリフはまだ解読されていませんでした (ロゼッタストーンの解読は1822年)。
つまりエジプトの文書を読んで言ったのではなく、想像で書いたのです。 それでもこの説は魅力的だったため、いまも本や講座で語られ続けています。
タロットの歴史は約六百年(遊戯として)、約二百四十年(占いとして)です。

いまの標準 ── ウェイト版

現在もっとも使われているのは、1909年に出た ライダー・ウェイト版(ウェイト・スミス版)です。

魔術結社「黄金の夜明け団」のアーサー・エドワード・ウェイトが監修し、 パメラ・コールマン・スミスが絵を描きました。

画期的だったのは、小アルカナ五十六枚すべてに絵を描いたことです。 それ以前のタロットでは、小アルカナは数字と記号だけ(トランプと同じ)でした。

絵があることで意味を覚えやすくなり、 タロット占いが一気に普及しました。いまのタロットの標準は、 百年ちょっと前に作られたものです。

七十八枚の内訳

区分枚数内容読み
大アルカナ22枚愚者から世界まで。番号と名前がついた絵札人生の大きな流れ、避けられない出来事、本質
小アルカナ56枚4つのスート × 14枚(1〜10とコートカード4枚)日常の出来事、具体的な状況、細部
まず大アルカナ二十二枚だけ覚えてください
七十八枚を一度に覚えようとすると、必ず挫折します。
大アルカナ二十二枚だけで占うのは正当な方法で、 実際にそうしている占い師も大勢います。
小アルカナは、四つのスートの性格(火・水・風・地)と数の意味を 組み合わせれば導けるので、五十六枚を暗記する必要はありません(7-5)。

他の占いとの違い

四柱推命・占星術生年月日から、その人の性質を読む。一生変わらない
タロットその場で引いた札から、いまの状況を読む。何度でも訊ける

易とよく似た性格の占いです。違いは、 易が言葉で答えるのに対し、タロットは絵で答えること。

絵は言葉より解釈の幅が広く、読み手によって答えが変わりやすい。 これは弱点でもあり、強みでもあります。 相談者が絵を見て自分で気づく、ということが起こるからです。

学ぶ順番

  1. 大アルカナ二十二枚7-2から7-4。まずここだけ
  2. 正位置と逆位置7-11。逆位置は「悪い」ではありません
  3. 引き方7-12から7-15。一枚引きから始めます
  4. 小アルカナ7-5から7-10。四つのスートと数で導きます
  5. 読みを組み立てる7-16。ばらばらの意味を一つの話にする
一枚引いてみる

萬象暦占いには、その日の一枚を引くタロットがあります。正位置・逆位置も出ます。無料で、登録は要りません。

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