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第3部 西洋占星術 / 3-14

ソーラーアーク

生まれたときの星の図を、まるごと同じ角度だけ回して、「ある星が、生まれつきの大事な点にぴったり重なるのはいつか」を見る方法です。一年でおよそ一度ずつ進むので、人生の節目がいつごろ来そうかの目安になります。

この記事で分かること
  • 「あと四度で重なる=あと四年ほど」のように、節目の時期の目安を読む考え方
  • 一人分の例(2000年1月1日正午生まれ)で、進める角度を出して節目を探す手順
  • 重なり方(角度)による読み分けと、進行図との違い
  • 萬象暦の画面と道具で、どこを見ればよいか

星の神が案内します。前の章の進行図は、天体によって速さが違いました。こちらは全部いっしょに動かします。

まず、ひとことで

時計の針を想像してください。生まれたときの図の上で、すべての星に同じ長さの針をつけ、全員そろって、一年におよそ一度ずつ回していきます。回した星が、生まれたときの図のどれかの星にぴったり重なったときが、その二つの星のテーマが動く節目の時期です。

たとえば(説明用の仮定)
生まれたときの土星が、太陽の三十度手前にあった人。全部を一年に約一度ずつ進めると、三十歳前後で、進めた土星が生まれつきの太陽にぴったり重なります。
土星は「責任や続ける仕組み」、太陽は「目指す生き方」。普段の言葉にすれば、「自分の生き方に責任を持ち、形にしていく節目」と読みます。

進める角度を、太陽から求めます

この章では星の位置を、牡羊座の0度を0として、星座一つを30度ずつ数えた0〜360度の数で書きます。牡羊座が0〜30度、牡牛座が30〜60度……と進み、山羊座は270度、水瓶座は300度から始まります。たとえば279.99度なら、270度から始まる山羊座の9.99度です。

  1. 進める角度を出す前の章の進行図(生まれた後の一日を一年と読む方法)で、太陽が生まれたときから何度進んだかを見ます。この角度を「太陽弧(たいようこ)」と呼びます。
  2. 全部に同じ角度を足す生まれたときの天体と、アセンダント(東の地平線の点)・MC(図のてっぺんの点)に、太陽弧を足します。360度を超えたら360を引きます。
  3. 生まれたときの図と比べる進めた点が、生まれたときのどの点に重なるかを探します。全部を同じだけ回すので、進めた点どうしの間隔は変わりません。
出生図の太陽・月・火星すべてに30度を加えた比較図
説明用の仮定:出生太陽20度、進行太陽50度なら、太陽弧は30度。出生月110度は140度、出生火星230度は260度になります。実在の日時から計算した図ではなく、仕組みを示すための三天体の抜粋です。

太陽が一年に進む角度は約一度ですが、季節で少し違います(一月ごろ生まれは速め、七月ごろ生まれは遅め)。だから「年齢と同じ度数を足す」のは概算です。萬象暦は、進行の太陽を計算して太陽弧を出しています。

例の人で探す(説明用の架空の人)
2000年1月1日の正午に東京で生まれた人(3-5と同じ人)を、2026年10月1日(26.75歳)に見ます。
① 進行の太陽は307.23度(水瓶座7度)。生まれたときの太陽は279.99度(山羊座9.99度)。差の27.24度が太陽弧です。年齢より少し大きいのは、一月生まれで太陽の進みが速いからです。
② 全部に27.24度を足します。たとえばMC(社会での立ち位置の点)は、283.61度 → 310.85度(水瓶座11度)。
③ 生まれたときの天王星は314.79度(水瓶座15度)。進めたMCが重なるまで、あと3.94度。一年に約一度なので、あと約四年、三十歳ごろが節目の目安です。
④ 社会での立ち位置(MC)が、変化と自由の星(天王星)に重なる節目。仕事での役割を、自分なりの新しいやり方に作り変える時期と読みます。いまのうちに「仕事でどんな役割を担いたいか」を言葉にしておくと、その時期が来たときに動きやすくなります。

角度の差から、時期の目安を読む

正確な重なりまであと一度なら、およそ一年後が目安です。近づいている途中か、もう通り過ぎたかも見ます。例の人の「あと約四度」は近づいている途中なので四年ほど先。通り過ぎた後なら、四年ほど前にあった節目です。

出てくるのは時期の目安です。重なった年に何が起きるかまでは決まっていないので、結婚・転職のような出来事の日付とは分けて受け取ってください。

同じ天体でも、重なり方で読み分ける

ぴったり重なるほかに、90度・120度・180度などの決まった角度になったときを読む方法もあります(角度の意味は3-8)。たとえば進めた土星と、生まれたときの太陽なら、「責任や続ける仕組み」と「目指す生き方」の関係を読みます。次は、読み比べのために配置を仮定した例です。

120度(なめらかな角度)の例責任と目標が結びつきやすい追い風。続けたい活動の手順を整えることに向けます。
90度(ぶつかる角度)の例引き受ける責任と自分の目標がぶつかりやすい配置。負担を確かめ、優先順位や期限を調整します。

ぶつかる角度(90度・180度)は調整が要る節目、なめらかな角度(60度・120度)は進めやすい節目。どちらも、天体の組み合わせと、実際に選べる行動に結びつけて読みます。

進行図・トランジットとの違い

方法星の動かし方
進行図(3-13)生まれた後の一日を一年と読み、その日の空を使う。天体ごとに進む速さが違う
ソーラーアーク進行の太陽が進んだ角度を、生まれたときの全部の点に同じだけ足す
トランジット(3-12)見たい日の実際の空を、生まれたときの図に重ねる

ソーラーアークでは、月も土星も一年に約一度しか進みません。進行図の「月が二十七年で一周」や、実際の土星の「二十九年で一周」は、この方法には当てはまりません。

萬象暦ではこう出ます
「人生占い」の「西洋占星術」にある「人生の節目」の欄です(この章のソーラーアークで出しています)。進めた太陽・月・火星・土星・アセンダント・MCの六つが、生まれたときの十天体とアセンダント・MCに1度以内まで重なっているかを見ます(重なり以外の角度は、ここでは見ません)。 画面の本文は、その節目に何が起きやすいかと、今できる一手です。どの星がどの星に重なったかは、その下の折りたたみ「この節目の星の動き(計算の根拠)」に入っています。 いま重なっている節目があれば、「いま来ている節目」として「いま、〜節目。」の形で出ます。折りたたみには、重なった星の組み合わせと、「正確な合まで、概算であと約◯年です。」(合=ぴったり重なること)が出ます。 いま重なりがなければ、この先に来るいちばん近い節目が「次に来る節目」として「◯年ごろ(あと約◯年)、〜節目。」の形で出ます。この先およそ四十年のうちにも重なりがない人には、この欄は出ません。 例の人なら、2026年の画面に「次に来る節目 2030年ごろ(あと約4年)、思い切った方向転換や新しいやり方に惹かれやすい節目。変えたいことを一つ選び、小さく試しておいて。」と出ます。折りたたみを開くと「進めたMC(天頂)が、生まれた時の天王星に重なる(ソーラーアーク)。」とあり、上の③と同じ節目だと確かめられます。
道具で詳しく見るとき(角度と幅の設定)

解釈の道具で「ソーラーアーク」にチェックを付けると、月を除く九天体を進めた位置について、重なり(0度)・向かい合い(180度)・120度・90度・60度の配置に、それぞれ専用の読みが出ます。

道具では、ぴったりでなくても角度が効いているとみなす幅(オーブ)を設定で選べます。幅を広くすると、その配置が続く期間も長く出ます。道具が示す日時は、角度が正確にそろう瞬間の計算です。出来事の起きる日の予告ではありません。本体の「あと約◯年」は、一年を0.99度として換算した概算です。

自分の節目を探す

萬象暦占いの「人生占い」で生年月日と出生時刻を入れ、「六つの占い」の「西洋占星術」にある「人生の節目」の欄を見てください。「進めた星の位置」を開くと、いまの太陽弧と、進めた天体の星座と度数も出ます。重なり以外の角度や、先の年まで調べたいときは、解釈の道具で出生情報と対象年を入れ、「ソーラーアーク」にチェックを付けます。

萬象暦占い をひらくソーラーアークの解釈へ時間の図で配置を比べる

この章で確かめること

自分の太陽弧(進める角度)がいま何度かを言えるか。「あと何度」を「あと何年」に直せるか。この二つができれば、ソーラーアークの基本は使えます。

参考資料
Astrodienst「Solar Arc」:太陽弧の仕組みとオーブ。同「Aspects」:主要な角度の意味。本文の具体的な読みと道具の対象は本シリーズの採用方針です。