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萬象暦 占いシリーズ > 占い入門 > ロット

第3部 西洋占星術 / 3-15

ロット(アラビックパーツ)

ロットは、空にある星ではありません。アセンダント(東の地平線の点)・太陽・月などの位置から、足し算と引き算で出す点です。いちばん有名な「幸運の部」は、その人が自然に恵まれやすい場面を表します。二千年ほど前のギリシャ語圏の占星術から使われてきた、古い読み方です。

この記事で分かること
  • 「幸運の部」など七つのロットが、それぞれ何(恵まれ方・考えが向かう先・惹かれるもの…)を表すか
  • 一人分の例(2000年1月1日正午生まれ)で、幸運の部を足し算と引き算で出す手順
  • 昼生まれ・夜生まれで式が入れ替わる理由と、計算の確かめ方
  • 出たロットを「星座」と「部屋(ハウス)」で読む方法

星の神が案内します。天体でもハウスでもない、三つめの読みどころです。式は足し算と引き算だけです。

計算は萬象暦にまかせてもかまいません
自分のロットの位置は、出生時刻を入れれば萬象暦占いが計算します。読み方だけ知りたい人は、この章の後半「どう読むか」から読んでも大丈夫です。

いちばん有名なのは「幸運の部」

ロットの中で、いまも広く使われているのがこれです。パート・オブ・フォーチュンとも呼びます。式はこうなっています。

幸運の部の式
昼生まれ アセンダント + 月 − 太陽
夜生まれ アセンダント + 太陽 − 月
位置はどれも、牡羊座の0度を0として、星座一つを30度ずつ数えた0〜360度の数(黄経。1-7)で入れます。答えがマイナスになったら360を足し、360以上なら360を引きます。
やってみる(説明用の架空の人)
2000年1月1日の正午に東京で生まれた人(3-5と同じ人)。萬象暦の「星の位置と角度のデータ」の表では、アセンダントが牡羊座22.99度、太陽が山羊座9.99度、月が蠍座8.81度です。
① 0〜360度に直して、度に丸めます。アセンダントは牡羊座(0度から)なので23度。太陽は山羊座が270度から始まるので280度。月は蠍座が210度からなので219度。
② 昼か夜か。太陽は9ハウスにあり、地平線より上なので昼生まれです(正午生まれなら、たいてい昼です)。
③ 昼の式で、23 + 219 − 280 = −38。マイナスなので360を足して322度。
④ 水瓶座は300度から始まるので、322度は水瓶座22度。これがこの人の幸運の部です。

昼と夜で式が入れ替わります

ここがロットの特徴で、初めての人がいちばん引っかかるところです。

見分け方幸運の部
昼生まれ太陽が地平線より上(7〜12ハウス)アセンダント + 月 − 太陽
夜生まれ太陽が地平線より下(1〜6ハウス)アセンダント + 太陽 − 月

太陽と月を入れ替えるだけです。昼は太陽が主役なので月を足し、夜は月が主役なので太陽を足す、 という考え方から来ています。

入れ替えない流派もあります 昼夜を区別せず「アセンダント + 月 − 太陽」ひとつで計算する流派もあり、古代の文献にも両方の書き方があります。 下の七つのロットを伝えたパウルスは入れ替える側で、この教科書と萬象暦も入れ替えます。

七つのロット

四世紀の占星術師パウルス・アレクサンドリヌスが書き残した七つが、いまも基本の組です。「萬象暦での呼び名」は、結果画面の見出しの言葉です。

ロット萬象暦での呼び名と、読むもの昼の式
幸運幸運のつかみ方。どこで恵まれるかアセンダント + 月 − 太陽
精神考えが向かう先。何を目指して動くかアセンダント + 太陽 − 月
エロス惹かれるもの。何を欲しがるかアセンダント + 金星 − 精神
必然避けられない縁。逃れにくい制約アセンダント + 幸運 − 水星
勇気勇気の出し方。どこで思い切るかアセンダント + 幸運 − 火星
勝利勝ち方。何で勝ち、何に希望を持つかアセンダント + 木星 − 精神
ネメシスつまずき方。避けにくい試練アセンダント + 幸運 − 土星

幸運と精神を先に出してください。残りの五つは、その二つを式の中で使います。 夜生まれのときは、どの式も足す側と引く側が入れ替わります。

検算のしかた

手で計算すると、足す・引くをどこかで取り違えがちです。確かめる方法があります。

幸運の部 + 精神の部 = アセンダント × 2
どちらの答えも、360を超えたら360を引いてそろえてから比べます。昼生まれでも夜生まれでも成り立ちます。
例の人なら 精神の部は 23 + 280 − 219 = 84度(双子座24度)。幸運の部322度と足すと406度、360を引いて46度。アセンダント23度の二倍も46度。合っています。

言いかえると、幸運の部と精神の部は、円の上でアセンダントを挟んで鏡の位置にあります。 片方が分かれば、もう片方もすぐに出ます。

どう読むか

ロットは天体と同じように、星座と、部屋(ハウス。人生のどの場面か。3-7)の両方で読みます。 たとえば幸運の部が獅子座なら「見せることで恵まれる」、10ハウスなら「仕事の場でそうなる」。

例の人なら 幸運の部は水瓶座の11ハウス。水瓶座は「仲間・新しいやり方」、11ハウスは「仲間・これから」の部屋です。 合わせると、「仲間や、所属の外のつながりから、自然と運が開けやすい人」という読みになります。 萬象暦の画面でも、この人の「幸運のつかみ方」には「変わった集まりから来ます。正面の筋よりも、横道や思わぬ知り合いのほうが早く届きます。」と出ます。

ロットに天体が重なっていれば、その天体の性質が強く出ます。 幸運の部に土星が乗っていれば、恵まれ方が「時間をかけて積む」形になります。

時刻が分からないと出せません
式にアセンダントが入っているので、出生時刻が必要です。 アセンダントは二時間ほどで次の星座へ移る(3-9)ので、時刻が少しずれるだけでロットの位置も動きます。
萬象暦ではこう出ます
「人生占い」の「西洋占星術」の下のほうにある「七つの運の傾向」を開くと出ます(最初は閉じている欄です)。見出しは「幸運のつかみ方」「考えが向かう先」などの日常の言葉で、読みは各ロットの星座で決まります。 その下に、昼生まれか夜生まれかの一言と、七つのロットの星座・度数・ハウスの表が並びます。出生時刻を入れないと、この欄は出ません。

なぜ「アラビックパーツ」と呼ばれるのか

もとはギリシャ語圏で生まれた技法で、原語ではクレーロス(くじ・割り当て)と言います。 ヨーロッパへはアラビア語の文献を通って伝わり、その間にアラビア語圏の占星術師が新しいロットを数多く加えました。 そのため近代には「アラビアの部分(アラビックパーツ)」と呼ばれるようになりました。 近年は、元の言葉に近いロットという呼び方が増えています。

自分のロットを見る

萬象暦占いの「人生占い」に、生年月日と出生時刻を入れてください。「六つの占い」の「西洋占星術」にある「七つの運の傾向」を開くと、七つのロットが昼夜の見分けつきで計算され、それぞれの読みが出ます。例の人(2000年1月1日12時・東京都)を入れれば、このページの計算と同じ幸運の部が出ます。無料で、登録は要りません。

人生占い をひらく 天体の位置でフォーチュン(昼夜の式)を確かめる