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萬象暦 占いシリーズ > 占い入門 > 之卦

第8部 易 / 8-6

之卦

銭を投げて「動く」と出た線(動爻)だけを、陽は陰へ、陰は陽へひっくり返すと、もう一つの卦ができます。これがこの先どう変わっていくかを示す之卦(しか)です。「易」という名前は「変わる」という意味で、その変化がいちばん目に見える形で出てくるのが、この之卦です。

この記事で分かること
  • 動いた線から、変化の先の形(之卦)を出す手順
  • いまの形(本卦)と之卦を、どう並べて読むか
  • 動いた線が一本もないとき、それが何を意味するか

方位の神が案内します。動いた線に印をつけた紙を用意して、印の線だけを書き換えてみてください。書き換えたあとの形が、あなたの問いの「この先」です。

出し方

動いた線(動爻)だけを反対にします。動いていない線はそのままです。

  1. 本卦を書く最初に出た六本の線(本卦・ほんか)。動爻に印をつけておきます
  2. 動爻を反転させる陽なら陰へ、陰なら陽へ
  3. できた六本を読むこれが之卦です
やってみる
本卦が11 泰(下から 陽陽陽・陰陰陰)で、下から三本目(三爻・さんこう)が動いたとします(8-4の「やってみる」と同じ出方です)。
・下から三番目の陽を、陰に変えます。
・すると 陽陽陰・陰陰陰 になります。
・下の三本(下卦・かか)が兌(下から 陽陽陰 = 兌・沢)になり、上の三本(上卦・じょうか)は坤(地)のまま。
・組み合わせ表(8-3)を引くと、下が兌・上が坤は19 臨(りん)です。

読みは「いまは泰(天と地が通い合う追い風の形)で、下から三本目が動いていて、 臨(近づいて見守り、勢いが増す形)へ向かっている」となります。 三つをつないだ答えの組み立ては、8-5の「答えまで通して読む」で見ました。
もう一つやってみる:動いた線が二本のとき
「仕事・役割」の問いで、本卦が12 否(ひ。下から 陰陰陰・陽陽陽。天と地が背を向け、流れが塞がる形)、下から一本目と四本目が動いたとします(説明用に選んだ出方)。
・一本目の陰を陽に、四本目の陽を陰に変えます。
・すると 陽陰陰・陰陽陽 になります。
・下の三本は震(陽陰陰・雷)、上の三本は巽(陰陽陽・風)。表を引くと42 益(えき。増やして周りに分け与える形)です。

読みは「いまは提案が通りにくい時。けれども流れは、物事が増え、広がっていく益の形へ向かっている」。 萬象暦の易占いでは、答えは否の言葉(「提案が通りにくく、意思疎通が途切れやすい時。」で始まる文)になり、変わり目は上の四本目を中心に、この先は益の流れとして示されます。 いまが苦しい形でも、この先の形が明るければ、今は守りを固めながら、次の追い風に備えるという答えになります。

本卦と之卦の関係

本卦いまの状況。訊いた時点で起きていること
之卦向かっている方向。このまま行けばこうなる、という先

之卦は、いまの動きがそのまま続いたら、こうなっていくという流れを示します。 「こうなります」と決めつけるのではなく、「このままだとこうなります」と言うのが、易の答え方です。

だから之卦が明るい形なら、その流れに乗る準備を始めればよく、 之卦が重い形なら、いまの動き方を変えれば流れも変えられると読みます。 易が「どう動くか」を考える道具として使われてきたのは、この点にあります。

萬象暦の易占いの画面でも、二つの形が「今の形」と「この先の形」として並び、答えの文では之卦を「この先:」の段落で、この先の流れとして読みます。

萬象暦ではこう出ます(くわしく)

答えの文は「【答え】(形の強さと★)と問いへの答え → 今の状況: → 変わり目: → この先:」の順に並びます。動いた線の本数で、どちらの形の言葉を答えにするかが変わります(読み分けの一覧は8-5)。

易の用語(本卦・之卦・変爻など)と形の番号は、答えの下の「占いの根拠(形の番号と易の用語)」の折りたたみ欄に出ます。

動いた線がないとき

六本とも動かない(少陽と少陰だけ)という結果も出ます。 確率は (3/4)⁶ = 約17.8%。六回に一回強です。

このときは之卦が出ません。読みは本卦の卦辞だけ。 意味としては「状況がしばらくそのまま続く」ということです。 萬象暦の易占いでも「この先の形」は出ず、「この先:」の段落で、流れの変わり目を示す線が出なかったので今の状態がしばらく続く、という意味の一文が添えられます。

これも、はっきりした答えです。いまの形が明るいなら、その良い状態が続く。重い形なら、慌てて動くより、いまの状態の中で整える時期だと読めます。

二つの形で、変化が見える

易はふたつの卦を出し、その間の動きを見せます。

しかも動いた線の位置まで示すので、 「どこが動いているのか」まで分かります。 下から三本目が動いているなら、下の三本の終わり ── 足場の段階で無理が出やすいところ、というふうに。

状況・変化の起点・向かう先。 この三つが一度に出るのが、易の強みです。

卦を立ててみる

萬象暦占いの「易で変化を見る」では、問いを五つ(仕事や恋愛など)から選び、三枚の銭を六回投げる方法で卦を立てます(銭の表裏は乱数で決まります)。動いた線があれば、「今の形」の横に「この先の形」が並び、答えの文でも「この先:」として読まれます。無料で、登録は要りません。

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