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第8部 易 / 8-7

六十四卦一覧

易で出た卦の意味を引くための一覧です。六十四すべての卦を、番号順に並べました。古典の卦辞(卦全体につけられた言葉)をそのまま載せると難解なので、日常の状況に読みかえた言葉で並べています。

この記事で分かること
  • 自分で出した卦や、萬象暦の易占いで出た卦の意味を、この表で引く方法
  • いまの形(本卦)と変化の先(之卦)を、二つ並べて読むやり方
  • 卦の名前を知らなくても、上下の八卦から意味の見当をつけるコツ

方位の神が案内します。出た形の名前が分かったら、この表で一行を引いてください。二つの形が出たときは、二行を並べて「いま」と「この先」を一文にしてみましょう。

表の読み方:出た卦の名前(萬象暦の易占いなら、図の下に出る「泰」などの名前)か、「占いの根拠」の折りたたみ欄にある「第 11 卦」のような番号で行を探し、右端の「いまの状況として読むと」を読みます。 「上/下」の列は、上の三本と下の三本がどの八卦(三本線の八つの形。8-2)かを示します。 動いた線があって之卦(この先の形)も出ていれば、その行も読み、「いまは○○だが、△△へ向かっている」と二つを並べます(下の「使い方」)。

たとえば8-6の二つ目の例のように、本卦が12 否、之卦が42 益なら、「いまは流れが塞がりやすい時。そこから、増やし、分け与える流れへ向かっている」と読めます。 いまは無理に通さず内側を守り、流れが開いたら、周りにも益がある選択をする ── 二行を並べるだけで、ここまで読めます。

萬象暦の易占いの画面には、選んだ問いごとの、もっと詳しい答えが出ます。この表は、問いを決めずに卦の大まかな姿をつかむための一行です。

この一覧について
古典『易経』の卦全体の言葉(卦辞)は、たとえば乾なら「元亨利貞」の四字だけです。 そのままでは使いにくいので、歴代の注釈をもとに、いまの言葉に置き換えています。
この表では、吉凶の段階ではなく状況の読みかえを並べています。同じ卦でも、問いと動いた線で読みが変わるためです。 卦辞には吉・凶などの言葉があり、屯・坎・蹇・困のように特に重く読まれる卦(四大難卦、8-3)もあります。
萬象暦ではこう出ます(くわしく)

萬象暦の易占いの答えは、卦辞の吉凶の言葉と四大難卦などの一般的な区分をもとに、卦の強弱をぼかさずに書いています(本サイトの方式)。 答えのいちばん上の【答え】の行で、形の強さを「大吉の形」「吉の形」「吉凶が条件で分かれる形」「注意の形」「凶の形」の五段階と★で示します。たとえば乾・泰・大有・謙・晋・益・升・鼎・豊は「大吉の形」、訟・大過・遯・睽・姤は「注意の形」、屯・坎・蹇・困(四大難卦)と否・剥・明夷・帰妹は「凶の形」です。

番号卦上/下いまの状況として読むと
1乾乾/乾力が満ちています。自分から始めてよい時ですが、強さを独断にしないこと。
2坤坤/坤受け止め、育てる力が働く時。前へ出るより、よい土台を整えること。
3屯坎/震始まりには混乱が伴います。急いで完成させず、小さな足場から。
4蒙艮/坎まだ見えていないことがあります。知ったふりをせず、教えを求める時。
5需坎/乾待つことにも仕事があります。焦らず、来る時に備えて力を蓄える。
6訟乾/坎正しさを争うほど遠ざかります。勝敗より、争点と着地点を整理する。
7師坤/坎力をまとめるには規律が必要です。目的と役割を先にはっきりさせる。
8比坎/坤信頼できる人と結ぶ時。誰と共に進むかを丁寧に選ぶこと。
9小畜巽/乾小さな蓄積が効いています。大きく動く前に、細部を整える。
10履乾/兌薄い氷を踏むように慎重に。礼を守れば、難しい場も通れます。
11泰坤/乾上下が通い、物事が巡る時。好調な時ほど、周りへ返すこと。
12否乾/坤流れが塞がりやすい時。無理に通さず、距離を取り内側を守る。
13同人乾/離心を開いて目的を共有する時。身内だけで固まらないこと。
14大有離/乾多くを持つ時。豊かさは独占せず、活かしてこそ長続きします。
15謙坤/艮一歩引く姿勢が力になります。実力を静かに積み、相手を立てる。
16豫震/坤喜びと勢いが生まれます。浮かれる前に、動ける準備を整える。
17随兌/震よい流れには素直に従う時。人ではなく、筋の通った方向を選ぶ。
18蠱艮/巽古いほころびを直す時。原因を責めるより、手入れを始める。
19臨坤/兌こちらから近づき、見守る時。支配せず、相手の成長を助ける。
20観巽/坤動く前に全体を見る時。自分がどう見られているかも観察する。
21噬嗑離/震曖昧な障害を噛み砕く時。基準を決め、必要な線を引く。
22賁艮/離見せ方を整えると通りやすい時。ただし飾りを中身より大きくしない。
23剥艮/坤余分なものが落ちていく時。守りを固め、無理な拡大をやめる。
24復坤/震本来の道へ戻る時。小さな再開が、次の大きな流れになります。
25無妄乾/震作為を足さず、正直に進む時。期待で事実を曲げないこと。
26大畜艮/乾大きな力を蓄えている途中。学びと準備に投資し、機を待つ。
27頤艮/震何を取り入れ、何を語るかが重要です。心身を養うものを選ぶ。
28大過兌/巽負荷が大きく、今の形では支えきれません。思い切った組み替えを。
29坎坎/坎難所が重なる時。近道を探さず、一歩ずつ確実に渡る。
30離離/離明るく見える時ほど、何に依っているかを確かめる。知性と礼が助けます。
31咸兌/艮互いに感じ合い、影響し合う時。押すより、自然な応答を大切に。
32恒震/巽続けることで形になる時。気分ではなく、守れる習慣をつくる。
33遯乾/艮退くことが前進になる時。消耗する場所から静かに距離を取る。
34大壮震/乾力が強まっています。押し切るより、正しい使い方を選ぶこと。
35晋離/坤前へ進み、認められやすい時。明るいものを掲げて進む。
36明夷坤/離光を隠して身を守る時。分かってもらおうと無理をしない。
37家人巽/離内側の役割と約束を整える時。身近な関係ほど言葉を丁寧に。
38睽離/兌違いが表に出る時。一致を強いず、共通する一点を探す。
39蹇坎/艮正面には障害があります。迂回し、助けを借りることが近道です。
40解震/坎緊張がほどける時。赦し、片づけ、身軽になって次へ。
41損艮/兌減らすことで整う時。抱えすぎた役割や欲を一つ手放す。
42益巽/震増やし、分け与える時。自分だけでなく周りにも益がある選択を。
43夬兌/乾決断を明らかにする時。感情で切らず、理由を公にして進む。
44姤乾/巽思いがけない出会いがあります。強い引力ほど、最初の境界を大切に。
45萃兌/坤人と力が集まる時。中心となる目的を一つに定める。
46升坤/巽少しずつ上昇する時。近道より、毎日の積み重ねを信じる。
47困兌/坎力が出にくい時。外の評価より、内側の芯を守り助けを求める。
48井坎/巽皆が使う源を整える時。仕組みや関係の井戸を手入れする。
49革兌/離古い形を改める時。勢いだけでなく、変える理由と時機を揃える。
50鼎離/巽素材を混ぜ、新しい価値へ変える時。人を育て文化をつくる。
51震震/震驚きが目を覚まさせます。慌てず、最初に安全と順序を確かめる。
52艮艮/艮止まるべき所で止まる時。動かないことで見えるものがあります。
53漸巽/艮段階を踏んで進む時。急な完成より、信頼を一層ずつ積む。
54帰妹震/兌勢いで立場を決めないこと。相手と条件を確かめ、順序を守る。
55豊震/離光が満ち、力を出し切る時。盛りのうちに次への備えも始める。
56旅離/艮仮の場所を進む時。所有にこだわらず、礼と身軽さを持つ。
57巽巽/巽柔らかく入り込み、繰り返し伝える時。強く押すより浸透させる。
58兌兌/兌喜びと対話が開く時。口先だけにせず、誠実な交換を。
59渙巽/坎固まったものを解かす時。わだかまりを散らし、流れを戻す。
60節坎/兌限度と区切りを定める時。厳しすぎず、守れる線を引く。
61中孚巽/兌内側の誠実さが伝わる時。飾らない言葉が信頼をつくる。
62小過震/艮大事より小事を整える時。小さく行き過ぎた所を修正する。
63既済坎/離形は整っています。完成後の緩みに注意し、保守と点検を。
64未済離/坎まだ渡り切っていません。最後を急がず、条件を一つずつ揃える。

使い方

  1. 本卦を引くいまの状況として読みます
  2. 之卦を引くこのまま行けば向かう先
  3. 二つを並べて考える「いまは○○だが、△△へ向かっている」

六本の線それぞれにつけられた言葉(爻辞)は、三百八十四本あるので、この一覧には入れていません。 動いた線の位置の読み方は8-5の表で引けます。 卦全体の言葉と、動いた線の位置だけでも、易は十分に使えます。

暗記より、引いて慣れる

六十四の卦は、暗記しなくてもこの表を引けば読めます。

使っているうちに、よく出る卦から自然に覚えます。 そして八卦の意味(8-2)が分かっていれば、 知らない卦でも上下の組み合わせから見当がつきます。

たとえば上が坎(水・悩み)、下が離(火・明るさ)なら、 「明るさの上に悩みが乗っている」── 実際、これは63 既済で、 「形は整ったが、初めは吉、終わりは乱れやすい」という意味です。整った今こそ点検を、と読みます。

卦を立ててみる

萬象暦占いの「易で変化を見る」では、問いを五つ(仕事や恋愛など)から選び、三枚の銭を六回投げる方法で卦を立てます(銭の表裏は乱数で決まります)。図の下に出る卦の名前(番号は「占いの根拠」の折りたたみ欄)をこの一覧で引けば、問いへの答えと合わせて卦の大まかな姿もつかめます。無料で、登録は要りません。

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