萬象暦 占いシリーズ > 占い入門 > 七曜陵逼
第5部 宿曜占星術 / 5-6
宿曜には、相性のほかに日の吉凶を見る技法があります。ただしここは伝承がもっとも分かれる部分です。それを承知のうえで読んでください。
月の神が案内します。宿曜のいちばん面白いところは、同じ関係を二人が別々の名前で経験している、という考え方です。
日・月・火・水・木・金・土。いまの曜日です。 これはもともと七つの天体を一週間に割り当てたもので、 宿曜経とともに日本へ入ってきました。
日本で曜日が公式に使われるのは明治以降ですが、 暦の上では平安時代から記されていました。 『御堂関白記』などの貴族の日記に、曜日の記載があります。
陵は「しのぐ」、逼は「せまる」。 本来の力が乱されるという意味です。
七曜陵逼は、その日の曜と宿の組み合わせから、 特定の日を「力が乱れる日」として拾う技法です。 そういう日には、大きな決断や新しい始まりを避けるとされます。
七曜陵逼の具体的な判定法は、資料によって食い違います。
これらが流派によって違います。 そして古典の記述そのものが簡略で、 後代の解釈で補われている部分が大きい。
七曜陵逼そのものは使わなくても、その背景は知っておく価値があります。
月曜が月、火曜が火星、水曜が水星、木曜が木星、金曜が金星、土曜が土星、日曜が太陽。 七つの天体をそのまま並べたものです。
英語でも Sunday(太陽)、Monday(月)、Saturday(土星)は同じです。 火・水・木・金は北欧神話の神に置き換わっていますが、 Tuesday(テュール=軍神=火星)のように、対応は保たれています。
つまり一週間という区切りそのものが、占星術の産物です。 月の満ち欠けにも季節にも対応しない七日という単位が世界中で使われているのは、 この由来があるからです。
空海が持ち帰った『宿曜経』は、占いの書であると同時に 暦の書でもありました。 七曜、二十七宿、そして日の吉凶。
平安貴族が日記に曜日を書き記したのは、 宿曜経の暦を使っていたからです。 いま私たちが月曜・火曜と言っているのは、その名残です。
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