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萬象暦 占いシリーズ占い入門 > 関係は片思いになる

第5部 宿曜占星術 / 5-5

関係は片思いになる

宿曜でいちばん見落とされ、いちばん面白いところです。あなたから見た関係と、相手から見た関係は違います。同じ二人なのに、名前が別なのです。

月の神が案内します。宿曜のいちばん面白いところは、同じ関係を二人が別々の名前で経験している、という考え方です。

距離は、行きと帰りで違います

自分から相手までの距離が3なら、相手から自分までの距離は27 − 3 = 24です。 距離が違えば、表を引いて出る関係も違います。

これは計算上そうなるというだけの話ですが、 宿曜はここに大きな意味を置きます

対になる関係

あなたから見て相手から見ると
栄(益を受ける)親(守る側になる)
衰(与える側)友(気楽でいられる)
安(安心する)壊(噛み合いにくい)
危(揺さぶられる)成(形になる)
業(深く関わる)胎(始まりの縁)
命(同じ宿)命(同じ宿)

同じ宿どうし(命)のときだけ、行きと帰りが同じになります。 それ以外はすべて片思いです。

これが何を言っているのか

「安 ⇔ 壊」の組み合わせを考えてみてください。

あなたは相手といると安心します。落ち着くし、気を張らずにいられる。 ところが相手のほうは、あなたと噛み合わないと感じています。 話が通じにくい、距離を感じる。

これは実際によくあることです。 片方が心地よく、もう片方が疲れている関係は、珍しくありません。 宿曜は、それを最初から仕組みに組み込んでいます。

だから「二人の相性は◯点」という出し方をしません
多くの相性占いは、二人の関係を一つの数字や一つの言葉に落とします。 宿曜はそれをしません。「どちらから見た話なのか」を必ず分けるのが、 この占術の作法です。
一つの関係を一言で良し悪しに落とさない ── これは、 人間関係の見方として、かなり誠実だと思います。

「衰 ⇔ 友」の組み合わせ

もう一つ見てみます。あなたから相手が「衰」なら、 あなたは与える側です。世話を焼き、時間を使い、力を貸す。

そして相手からあなたは「友」。 相手にとっては気楽で疲れない関係です。

これも見覚えのある形ではないでしょうか。 一方が尽くし、もう一方はそれを自然に受け取っている。 どちらが悪いという話ではありませんが、 与える側が「尽くしすぎていないか」を確かめる目安にはなります。

「壊」は相性が悪いという意味ではありません

字が強いので誤解されますが、壊は「噛み合いにくい」であって、 「縁がない」ではありません。

宿曜は距離の取り方まで含めて関係を読む占いです。 近づきすぎれば擦れる相手も、適度な距離であれば長く続きます

実際、壊の関係にある人どうしが、 仕事仲間としてはうまくいく、ということはよくあります。 名前の字面だけで判断しないでください。

使うときの言い方

「あなたから見ると、この方はの関係です。 一緒にいて落ち着く相手だと思います。

ただ、相手から見るとあなたはにあたります。 噛み合いにくいと感じている可能性があります。 悪い相手という意味ではなく、距離感が違うということです。

あなたが心地よく感じているぶん、 相手には少し近すぎているのかもしれません。 一歩引いてみると、かえって長続きする組み合わせです。」

この伝え方なら、相手を悪く言わずに、 具体的な行動(少し距離を取る)まで渡せます。

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