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第12部 世界の占い事典 / 12-1
日本の占いは、大陸から来たものを作り替えたものが多くを占めます。ただし作り替え方が独特で、元とはまるで別物になっているものもあります。

亀の甲羅を焼き、入ったひび割れの形で吉凶を読みます。中国の殷で行われていたものが伝わりました。
日本では対馬・壱岐・伊豆の卜部(うらべ)が担い、宮中の重要な決定に用いられました。いまも宮内庁が、新嘗祭の斎田を決めるのに用いています。
いまも使われている鹿の肩甲骨を波波迦(ははか)の木で焼き、ひびを読みます。『古事記』の天照大神の岩戸隠れの場面にも登場する、日本最古の占いの一つです。
亀卜が大陸から入る前は、こちらが主流でした。東京の武蔵御嶽神社などで、神事として続いています。
いまも使われている夕暮れに辻(十字路)に立ち、通りかかった人の言葉をそのまま神の答えとして受け取る占いです。
道具も術者も要りません。万葉集にも詠まれています。いまの「辻占煎餅」(菓子の中に紙の占いが入っている)に名前が残っています。
歴史上のものもとは天台宗の元三大師良源が広めたとされる漢詩の籤です。江戸時代に神社へ広がり、いまの形になりました。
「大吉」「凶」の吉凶表示は、実は後から付けられたもので、本体は和歌や漢詩のほうです。引いたあと、詩を読まずに吉凶だけ見て終わるのは、本来の使い方ではありません。
このシリーズで占えます大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅。中国の六壬の要素が変形したものです。
明治政府が迷信として暦から排除しましたが、逆に民間で広まりました。仏教とは無関係で、「仏滅」の字も後から当てられたものです。
このシリーズで占えます中国の九星術・方位術を、園田真次郎が大正十三年に「気学」として整理し直したものです。つまり百年ほどの歴史しかありません。
本命星・月命星と方位の吉凶を組み合わせて使います。引っ越しや旅行の方位を見る占いとして、日本で広く使われています。
このシリーズで占えますインドの二十七宿(ナクシャトラ)が中国を経由して伝わり、空海が『宿曜経』を持ち帰ったのが始まりです。
相性を読むことに特化しており、平安貴族が重用しました。あまりによく当たるため、一時期朝廷が使用を制限したという話が残っています。
このシリーズで占えます名前の画数から吉凶を見ます。中国の姓名学を土台に、熊崎健翁が昭和初期に体系化しました。
五格(天格・人格・地格・外格・総格)と八十一数理を使います。百年に満たない、たいへん新しい占いです。
このシリーズで占えます1999年に大流行しました。生年月日から十二の動物に分類します。
元になっているのは四柱推命の十二運で、それを動物の名前に置き換えたものです。土台は本格的な占術ですが、名前だけを見ると誰も気づきません。
歴史上のもの心理学者の古川竹二が1927年に発表した「血液型気質相関説」が始まりです。学界では早くに否定されましたが、1970年代に書籍で再び広まりました。
日本と韓国・台湾でしか通じません。欧米では自分の血液型を知らない人のほうが多く、話が成立しません。
このシリーズで占えます並べてみると、二つの傾向が見えます。
「昔から伝わる」と言われている占いでも、 調べると大正か昭和に作られていることがよくあります。 古いから正しいわけでも、新しいから劣るわけでもありませんが、 いつ誰が作ったかを知っておくことは、占いと付き合ううえで役に立ちます。