萬象暦 占いシリーズ > 占い入門 > 中国
第12部 世界の占い事典 / 12-2
三枚の銭を投げて答えを出す易、生まれた年・月・日・時刻を八つの文字にして読む四柱推命、墓や家の向きを読む風水。日本で「東洋の占い」と呼ばれるものの多くは、中国で生まれました。平安時代の陰陽師(おんみょうじ)が使った占いも、ここから来ています。それぞれ何を材料に、どう占うのかを見ていきます。
陰と陽の二種類の線を六本積み上げ、できた六十四通りの形(卦・け)に付いた言葉を読みます。いまは三枚の銭を六回投げて線を決める方法がよく使われます。占いの書であると同時に、儒教で基本とされる五つの書物(五経)の一つとして、思想書としても読まれてきました。
こんな話もあります。ドイツの数学者ライプニッツは、0と1だけで数を書く二進法を考えていました。1701年、中国にいた宣教師ブーヴェが、易の六十四の形を順に並べた図には二進法と同じ並びがあると書き送り、ライプニッツは1703年の論文でそれを紹介しています(8-1 易)。
このシリーズで占えます生まれた年・月・日・時刻を、それぞれ二文字の干支(えと)に直し、合わせて八つの文字から性格や運の流れを読みます。中国では八字(はちじ)とも呼びます。たとえば1984年5月20日生まれの人なら、年・月・日が「甲子・己巳・甲寅(きのえね・つちのとみ・きのえとら)」となります。
唐の時代には生まれ年を中心に読んでいましたが、十世紀ごろ徐子平(じょしへい)が、生まれた日の上の文字(日干・にっかん)を中心にする読み方へ移しました。これが今の形の元になったため、子平推命とも呼ばれます。上の例なら日干は「甲」(大木)で、これがその人自身を表します(2-1 四柱推命)。
このシリーズで占えます生年月日時から、人生の場面ごとに分けた十二の区画(宮・きゅう。命宮・兄弟宮・夫妻宮・財帛宮など)を作り、そこに「紫微星」をはじめとする十四の主な星と、たくさんの小さな星を配置して読みます。図の見た目は西洋占星術に似ていますが、ここでいう星は暦の計算から決める占い上のしるしで、夜空の星の実際の位置とは別のものです。
台湾や香港でよく使われ、恋愛・仕事・お金など、場面ごとに読み分けられるのが持ち味です。
いまも使われている時刻と方位を組み合わせた盤を作り、いつ、どちらへ動くとよいかを読みます。もとは戦で軍を動かす時と方角を選ぶ術とされ、『三国志』の軍師・諸葛亮(孔明)が使ったという伝説もあります。
いまも、出かける方角や大事な用事の時刻を選ぶのに使う人がいます。盤の作り方は流派によって違います。方角の吉凶を見る点は、日本の九星気学(4-1)と似ています。
いまも使われている占ったその時刻から盤を立て、「いま起きていること」「この件はどうなるか」を読みます。生年月日は使いません。
日本では、平安時代の陰陽師が主に使った占いがこの六壬でした。安倍晴明(あべのせいめい)が書いた占いの手引き『占事略决(せんじりゃっけつ)』も、六壬の書物です。奇門遁甲・太乙神数と合わせて三式と呼ばれます(下の囲み)。
いまも使われている易の形(卦)の六本の線に十二支と五行(木・火・土・金・水の五つの分類)を割り当て、「この取引はまとまるか」「なくした物は出てくるか」のような具体的な問いに、はっきり答えを出す方法です。
三枚の銭を六回投げて卦を立てるやり方がよく使われ、ここは萬象暦の易と同じです。違うのは読み方で、断易は卦に付いた言葉よりも、線に割り当てた十二支・五行どうしの力関係で答えを決めます。漢の京房(けいぼう)の易学に由来すると伝えられ、清の時代の『卜筮正宗(ぼくぜいせいそう)』などで整えられました。
いまも使われている目に入ったもの、聞こえた音の数、その時刻などから数を取って卦を立てます。易でよく使う竹の棒(筮竹・ぜいちく。13-1)も銭も要りません。
名前の由来として、こんな話が伝わります。邵康節(しょうこうせつ)が梅の花を眺めていると、二羽の雀が枝を争って地面に落ちました。そこで卦を立て、「明日の夕方、隣の娘が梅の花を折ろうとして木から落ち、けがをする」と言い当てた、というものです。
いまも使われている土地や建物の「気」の流れを読み、住まいや墓の場所・向きを整えます。もとは墓の場所を選ぶ術(陰宅風水)で、住まいを見る陽宅風水は後から発達しました。
「風水」という名前は、郭璞(かくはく)の作と伝わる『葬書』の、「気は風に乗れば散り、水に区切られれば止まる」という一節から来ています。風で散らさず、水で留める土地がよい、という考え方です。方角を測るのには羅盤(らばん。13-1)を使います。
いまも使われている顔と体つきから読む観相術(いわゆる人相占い)の代表的な古典です。顔を十二の区画(十二宮)に分け、額の中央は仕事、鼻は財運、目の下は子ども……というように、部位ごとに人生の場面を読みます。
宋の時代の麻衣道者(まいどうしゃ)が伝えたとされ、日本の人相見にも影響を与えたといわれます。
古典として読み継がれるこの記事に出てきた四柱推命と易は、「占術ごとに占う」で一つずつ試せます。四柱推命は生年月日から八つの文字を出して、あなたの持ち味と運の流れを読みます。易は三枚の銭を六回投げて卦を出します。たとえば「決めようとしていること」を選び、下三本が陽・上三本が陰の「泰(たい)」が出れば、天と地が通い合う大吉の形で、進めてよいという追い風の答えになります。無料で、登録は要りません。
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