萬象暦 占いシリーズ > 占い入門 > 現代に広まった占いと診断
第12部 世界の占い事典 / 12-8
「何型?」「動物占いは何だった?」「MBTIはどのタイプ?」。友だちとの会話でよく出てくる占いや診断の多くは、この百年ほどの間に広まったものです。いつ、誰が、何をもとに形にしたかを知ると、結果の楽しみ方も、上手な付き合い方も見えてきます。
1927年、東京女子高等師範学校の教授だった古川竹二が「血液型による気質の研究」を発表し、血液型と性格を結びつける考えが知られるようになりました。1930年代には学界でほぼ否定されましたが、1971年に能見正比古の『血液型でわかる相性』が大ヒットして、再び広まりました。
2014年に発表された、日本とアメリカの一万人以上の調査を分析した研究でも、血液型と性格の間に意味のある関連は見つかっていません。日本のほか、韓国や台湾でもよく話題になる、会話のための占いです(10-5 血液型占い)。
このシリーズで占えます生年月日から「狼」「こじか」「ペガサス」など十二の動物のどれかを出し、性格や相性を読みます。考案者の弦本將裕(つるもと まさひろ)が1997年に、四柱推命などをもとに人の個性を十二の動物で表す方法を発表し、1999年ごろ本や雑誌をきっかけに大流行しました。
動物の名前にしたことで、「あの人はライオンだから」と誰でも口にできる占いになりました。いまは、さらに細かく六十に分ける方式もあります(元になった十二運は2-8、日本の占いの中での位置は12-1)。
いまも使われている月ごとに宝石や花を決めて、「自分の石」「自分の花」として楽しむものです。誕生石のもとは、旧約聖書に出てくる大祭司の胸当ての十二の宝石だという説がよく語られます。
いまの誕生石の一覧は、1912年にアメリカの宝石商の団体が定めたものが土台です。日本では1958年に独自の一覧が作られ、3月の珊瑚(さんご)や5月の翡翠(ひすい)が加えられました。2021年には63年ぶりに改められ、十種類の石が加わっています。
いまも使われている生年月日の数字を全部足し、一桁になるまで足し続けて一つの数にまとめる数秘術です(途中で11・22・33が出たら、そこで止めます)。たとえば2001年11月3日生まれなら、2+0+0+1+1+1+3=8で、運命数は8(力の数)です(6-2)。
ピュタゴラスの名前がよく引かれますが、いまの形にしたのは二十世紀初めのアメリカの人々です(12-5)。三十秒で出せる手軽さから、雑誌やウェブでよく見かける占いになりました。
このシリーズで占えます質問に答えて、自分の性格を型に分けるものです。代表的なMBTIは、心理学者ユングの類型論(心の働きをいくつかの型に分ける考え方)をもとに、キャサリン・ブリッグスとイザベル・マイヤーズの母娘が作りました。「外向か内向か」など四つの軸の組み合わせで、「INFP」のような十六のタイプに分けます。
日本のウェブで人気の「16Personalities」も同じ四文字で表しますが、別の団体が作った別の診断です。どちらも生年月日ではなく本人の回答から出すので、占いとは方法が違います。ただし心理学の研究では、受け直すとタイプが変わる人が少なくないなど、分類の確かさには疑問も出されています。
いまも使われている四柱推命を学ぶには数か月かかります。血液型なら三秒です。 この差が、そのまま広まりやすさの差になっています。
そして新しい占いには、共通する特徴があります。
分類が分かりやすいと、会話のきっかけになりやすいものです。ただし、話しやすさと、実際にどれほど当たるかは別の問いです。
古代の亀の甲羅から、二十世紀の血液型まで見てきました。 道具も理屈もばらばらですが、やっていることは驚くほど似ています。
自分では決められないことに、外から一つ形を与えてもらう。 場所も時代も違う人間が、同じことを求めて、それぞれのやり方を発明してきました。
次は第13部「占いの道具」で、 それらの道具が実際にどう使われるのかを見ていきます。
萬象暦占いの人生占いでは、生年月日から、あなたの持ち味と十年ごとの運の流れを読みます。四柱推命の命式と十二運(四柱推命の欄の折りたたみの表)、数秘術の運命数(画面では「ライフパス」)も出るので、動物占いのような分かりやすい分類の「元」になった占術が、実際にどんな結果を出すのか確かめられます。無料で、登録は要りません。
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