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第3部 西洋占星術 / 3-1

西洋占星術とは

あなたが生まれた瞬間、空のどこに何があったか。それを一枚の円盤に写し取ったものがホロスコープです。実在の天体の位置を使う、という点が東洋の占いと大きく違います。

第3部 西洋占星術

星の神が案内します。西洋占星術は、生まれた瞬間の空をそのまま写し取る占いです。東洋の基礎は要りません。ここから始めて大丈夫です。

雑誌の「星座占い」とは違います

まずここを押さえてください。テレビや雑誌の十二星座占いは、 太陽がどの星座にあったかだけを見ています。 西洋占星術で使う情報の、ほんの一部です。

星座占い太陽の位置だけ。生年月日で決まる。十二通りしかない
西洋占星術十個の天体+十二のハウス+角度。生年月日と時刻と場所が要る。事実上、同じものは二つとない

「星座占いは当たらない」と感じる人が多いのは当然で、 七十億人を十二種類に分けているからです。 ホロスコープ全体を使えば、話はまったく変わります。

いつ、どこで生まれたか

紀元前二千年紀のメソポタミアで、神官が毎晩の天体の動きと地上の出来事を 粘土板に記録し続けたのが始まりです。当初は国家の占いで、 王と国の運命だけを見ていました。

個人のホロスコープが現れるのは紀元前五世紀ごろ。 そしてギリシャで体系として組み直されます。 十二星座・十二ハウス・アスペクトという枠組みは、このとき整えられました。

二世紀のプトレマイオス『テトラビブロス』が古典となり、 以後千五百年、ヨーロッパの占星術の教科書であり続けました。 当時の占星術は天文学と同じもので、大学で教えられる正規の学問でした。 ケプラーもガリレオも、占星術の仕事で収入を得ています。

占星術と天文学が分かれたのは、意外と最近です
十七〜十八世紀の科学革命までは、両者は同じ学問でした。 星の位置を計算する技術(天文)と、その意味を読む技術(占星)が、 一人の人間の中で同居していたのです。
分かれたあと、天文学は科学として発展し、占星術は科学の外へ出ました。 ただし計算の部分は、いまも天文学の成果をそのまま使っています。

何を見て、何が分かるのか

必要なのは生年月日・生まれた時刻・生まれた場所の三つです。 場所が要るのは、同じ瞬間でも、地上のどこにいるかで 空の見え方が変わるからです。

要素何を表すか
天体(十個)何が働くか。意志・感情・思考・愛情・行動など
サイン(十二星座)その働きが、どんな色合いで出るか
ハウス(十二の部屋)その働きが、人生のどの場面で出るか
アスペクト(角度)天体どうしが、助け合うか、ぶつかるか

読み方は、この四つを一文に組み立てる作業です。 「火星(何が)が牡羊座に(どんな色で)十ハウスで(どの場面で) 太陽と重なる(どう働くか)」というふうに。

四柱推命との違い

どちらも生まれた瞬間を使いますが、性格が違います。

四柱推命暦の記号(干支)を使う。実際の空は見ない。気質と運の周期を細かく読む。答えが一本に絞られやすい
西洋占星術実在の天体を使う。人生の場面ごとに読み分けられる。要素が多く、読みに幅が出やすい

四柱推命は深く一点を掘るのに向き、 西洋占星術は広く場面を見渡すのに向いています。 どちらが優れているという話ではありません。

これから学ぶ順番

  1. 円盤の見方を覚える何が描かれているのかを知ります(3-2)。
  2. 十二サインを知るそれぞれの色合いです(3-3、3-4)。
  3. 十天体を知る何が働くのかです(3-5、3-6)。
  4. 十二ハウスを知るどの場面で出るのかです(3-7)。
  5. 角度を読む天体どうしの関係です(3-8)。
  6. 組み立てる読む順番を覚えます(3-10)。
流派によるちがい 西洋占星術にも系統があります。現代占星術(心理的な読みを重視)と 伝統占星術(中世までの技法を復元する)が二大潮流です。
この教科書は、現在もっとも広く使われている現代占星術の枠組みで説明し、 伝統派との違いが大きいところでは注記します。
自分のホロスコープを出してみる

萬象暦占いは、生まれた瞬間の天体の位置を天文計算で求めます。円盤の図も出るので、このページの説明と見比べながら読めます。無料で、登録は要りません。

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