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第7部 タロット / 7-13

ワンオラクル

タロット(七十八枚の絵札。7-1)を一枚だけ引く方法です。一枚引き、ワンオラクルと呼びます。手順は最も単純で、そしていちばん練習になります。このページでは、一枚で答えやすい問いの立て方と、出た一枚を自分の問いに当てはめる手順を、例で見ていきます。

この記事で分かること
  • 一枚で答えやすい問いと、答えにくい問いの見分け方(問いの例つき)
  • 「〜すべき?」を「〜するとどうなる?」に言い換えて、一枚の絵から答えを作る手順
  • 同じ札でも問いによって主語と答えが変わる例と、萬象暦の画面での★の出方

札の神が案内します。一枚引きは、問いの形がそのまま答えの形になる引き方です。「どうなる?」「何に気をつける?」と訊けば、札はその形で答えてくれます。

一枚で答えやすい問い、答えにくい問い

一枚引きに向くのは、問いが一つに絞られているときです。自分の問いに近い行を探してみてください。

場面問いの例一枚で答えられるか
今日の指針今日はどう過ごすとよい?とても向く
気持ちの整理いま私が見落としていることは?とても向く
気をつけることこの件で、いま何に気をつける?向く
背中を押してほしいこの方向で進めると、どうなる?向く
相手の気持ちあの人は私をどう思っている?答えの向きは分かる。理由まで知りたいなら三枚(表の気持ち・心の奥・次の行動。7-14)
二択の決断AとBのどちらがよい?向かない。二つを並べて比べる五枚で(萬象暦の「AとBの選択」)
時期を知りたいいつ頃になる?向かない。「いまは動く時期?」と訊き直すと答えやすい

一枚引きは「受け取る」引き方です。いくつかの角度から見たい問いなら、三枚に増やして役割を分けると読みやすくなります。

「すべき?」より「どうなる?」で訊く

これが一枚引きでいちばん大事なところです。

「転職すべきですか」と訊いて、たとえば戦車(二頭のスフィンクスが引く車に、若者が乗っている絵の札。7-2)が出たとします。 前進の札だから「はい」とも読めますし、「制御が要る」という注意とも読めます。

タロットの札は状況を描いた絵です。はい・いいえの記号として読むより、状況を訊くほうが、答えがはっきりします。だから問いを変えます。

×「転職すべきですか」── はい・いいえを求めている
○「転職を進めると、どういう状況になりますか」── 状況を訊いている

後者なら、戦車は「勢いよく進めるが、引き手の二頭(相反する二つの力)を御し続ける必要がある」と読めます。 これで答えになります。

一枚で読む練習

手順は単純でも、ほかの札との関係で補えないので、その一枚だけで答えを作ります。次の三段で読んでください。

  1. まず絵を見る意味を思い出す前に、絵の中で何が起きているかを言葉にします。「人が座っている」「杯が倒れている」。絵に描かれていることから読むのが基本です。
  2. 自分の問いに置き換える「杯が倒れている」を、自分の問いの文脈に移します。仕事の問いなら「何かがこぼれた/もう戻らないものがある」。
  3. 行動の形にする「だから何をするか」まで落とします。ここまで来て、はじめて占いになります。

説明用の例で通してみます。「今日はどう過ごすとよい?」と訊いて、戦車がまっすぐ出たとします。 絵は「二頭を御して進む若者」。今日の問いに移すと「やることが引っ張り合っても、自分で舵を取って前へ進む日」。 行動にすると「朝のうちに、今日いちばん進めたいことを一つ決めておく」。これで一枚の答えになります。

同じ札でも、問いで答えが変わる

戦車がまっすぐ出たら(説明用の例)
戦車は明るい札なので、どの問いでも答えの向きは追い風です。変わるのは、誰の何についての答えかです。

「あの人は私をどう思っている?」なら、主語は相手。カードから読むと「相手は、迷いを振り切って距離を縮めようとしている」。次の一手は「待つだけでなく、あなたからも誘いや連絡を一つ」。

「転職を進めるとどうなる?」なら、主語はあなたの仕事の判断。「狙いを一つに定めて進めば、難しい状況でも道が開ける」。次の一手は「到達したい地点を一つ決め、そこまでの行動に集中する」。

「今日はどう過ごすとよい?」なら、主語は今日のあなた。上の練習の例のとおり、「いちばん進めたいことを一つ決めて、舵を取る日」です。

萬象暦ではこう出ます

萬象暦で一枚引きにすると、引いた札は「いまの一枚」として、選んだテーマの問いに答えます。結果の最初の一行に問いへの答えと★の数が出て、★はその一枚の明るさで決まります(何枚か引いたときの決め方は7-14)。「仕事・転職」は、今の場所から動くか、とどまるかに答えます。上の「転職を進めるとどうなる?」の問いなら、この列の答えがそのまま使えます。

札の明るさ★「相手の気持ち」の一行目「仕事・転職」の一行目札の例(まっすぐ出たとき)
とても明るい札★★★★★脈ありです今は、思い切って動いてよい時です太陽・世界
明るい札★★★★☆脈はあります今は、動く方に追い風がある時です戦車・星・カップの2
良くも悪くもない札★★★☆☆まだ五分五分です動くか、とどまるかは五分五分です女教皇・隠者・ソードの2
注意を促す札★★☆☆☆今は脈が薄めです今は動くより、今の場所で足元を固める時です月・吊るされた男・カップの5
厳しい札★☆☆☆☆今は脈がないと読めます今は動かず、今の場所で守りを固める時ですソードの3・ソードの9・ペンタクルの5

「仕事・転職」で塔・死神・ソードの10が正位置で出たときは、表とは別の答えになります。今の形が限界や区切りに近いことを表す札なので、画面には「動く準備を始める時です」と出ます。

たとえば「相手の気持ち」で戦車がまっすぐ出たら、画面の最初の一行は「【結論】脈はあります(脈あり度 ★★★★☆)」。そのあとに「引いた一枚は戦車(明るい札)。」と、札の名前と明るさが続きます。
はい・いいえで答えるのではなく、答えの向きと強さを★で示すのが、萬象暦独自のまとめ方です。逆さまに出た札の明るさは7-11、札ごとの明るさは7-2からの各ページの最初の言葉で確かめられます。

読めないときは
まず札の明るさだけ受け取ります。明るい札なら追い風、注意を促す札なら向かい風。それだけで答えの向きは決まります。
次に、絵の中から目に留まったものを一つだけ拾い、問いに当てはめます。
それでも問いとつながらないときは、問いを言い換えて引き直します。同じ問いのまま引き直すと、欲しい答えを選ぶことになるからです。

毎日一枚、引いてみてください

タロットが上達するいちばんの近道は、毎日一枚引いて記録することです。

  1. 朝、一枚引く「今日はどんな日か」
  2. その場で読む思ったことを一行書く
  3. 夜、実際にどうだったか書くこれがいちばん大事

萬象暦なら、朝に「今の自分・近未来」を選んで一枚引きにすると、答えと★が出ます。夜に、その日どうだったかを一行書き足してください。

一か月続けると、同じ札が何度も出ることに気づきます。 そしてその札が自分にとって何を意味するかが分かってきます。

本に書いてある意味より、自分の記録のほうが役に立つようになります。 それが、タロットが身についたということです。

記録は、どの占いでも力になります
易の章(8-8)でも同じことを勧めています。記録をつけると、上達がぐっと速くなります。
あとから見返すと、自分が都合よく解釈していないか、 同じ札をいつも同じようにしか読んでいないかが分かります。
一枚引いてみる

萬象暦占いのタロットでは、占う内容を十種類から選び、一枚・三枚・五枚・十枚のどれかで引けます。正位置・逆位置も出ます。下のボタンは「今の自分・近未来」の一枚引きで開くので、毎日の練習にそのまま使えます。無料で、登録は要りません。

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