占い入門BANSHOREKI

萬象暦 占いシリーズ > 占い入門 > 命式を立てる(二)

第2部 四柱推命 / 2-3

命式を立てる(二)
日柱と時柱

残りの二本、生まれた日の干支(日柱)と、生まれた時刻の干支(時柱)を立てます。日柱の上の文字は、あなた自身を表す、命式でいちばん大事な一文字です。日柱は電卓で計算できます(日ごとの干支が並んだ暦を引いても出ます)。時柱は日干から機械的に決まりますが、時刻の補正という落とし穴があります。

この記事で分かること
  • 生まれた日の干支(日柱)を、電卓だけで出す手順(2000年1月1日と、2-2から続く1984年5月20日の計算例つき)
  • 生まれた時刻の干支(時柱)を、表から出す方法
  • 生まれた場所・23時台・サマータイムで時刻がずれる理由と、出生時刻が分からないときの扱い

暦の神が案内します。日柱は電卓で出す計算、時柱は日柱の上の字から決まる表引きです。生まれた時刻が分からない人も、日柱までは同じように出せるので、そこまでは一緒に進めてください。

この章でするのは、自分の生まれた日と時刻が、占いの暦で何にあたるかを出すことです。 これで命式の八文字がすべてそろいます。用意するのは、生年月日、生まれた時刻(母子手帳や出生届で分かることが多い)、生まれた都道府県、それに電卓です。 時柱は日柱の上の文字から決まるので、日柱を先に出します。

日柱 ── 電卓だけで出せます

日の干支は、ある日から何日たったかを六十で割った余りで決まります。 基準の日さえ決まれば、あとは日数を数えるだけです。 下の式は長く見えますが、やっていることは「通しで何日目か」を出して、六十で割ることだけです。 計算が苦手なら、下の「万年暦を使う手もあります」のとおり、表を引いても構いません。

やっかいなのは「何日たったか」の数え方です。閏年があり、二月の日数が変わり、 明治の改暦(1872年の末に、太陰太陽暦から太陽暦へ切り替え)もまたぎます。 そこでユリウス通日という数を使います。 はるか昔から今日まで、一日も飛ばさず通しで番号をふったものです。 これなら閏年も改暦も気にしなくて済みます。

手順 ── 電卓だけでできます
  1. 一月・二月生まれは、前の年に付け替える年から1を引き、月に12を足します。 三月から十二月はそのまま。
    2000年1月1日 なら、1999年13月1日 として計算します
  2. A と B を出すA = 年 ÷ 100(小数は切り捨て)。 B = 2 − A +(A ÷ 4 の切り捨て)。
  3. 通日 N を出すN =〔365.25 ×(年+4716)〕+〔30.6001 ×(月+1)〕+ 日 + B − 1524。 〔 〕の中はどちらも小数を切り捨ててから足します
  4. 六十で割った余りを出す干支番号 =(N + 49)を 60 で割った余り。 干支番号は、甲子を0番として、六十干支の何番目かを表す数です
  5. 干と支を読む干は 干支番号 ÷ 10 の余り(0が甲、1が乙 … 9が癸)。 支は 干支番号 ÷ 12 の余り(0が子、1が丑 … 11が亥)。

やってみる ── 2000年1月1日

手順計算答え
① 前年へ付け替え一月なので 年1999・月13・日1—
② A と BA=1999÷100=19
B=2−19+(19÷4=4)
B=−13
③ 通日 N〔365.25×6715〕=2452653
〔30.6001×14〕=428
2452653+428+1−13−1524
N=2451545
④ 六十で割る(2451545+49)÷60 の余り54
⑤ 干と支54÷10 の余り=4 → 戊
54÷12 の余り=6 → 午
戊午

もう一つ ── 1984年5月20日

2-2で年柱(甲子)と月柱(己巳)を出した人の日柱です。自分の誕生日でも、同じ順に数字を入れ替えて計算できます。
五月なので、年と月はそのまま使います。A=19、B=2−19+4=−13。
〔365.25×6700〕=2447175、〔30.6001×6〕=183。
N=2447175+183+20−13−1524=2445841。
(2445841+49)÷60 の余りは 50。 50÷10 の余りが0で甲、50÷12 の余りが2で寅。 答えは甲寅です。

万年暦を使う手もあります 日ごとの干支が並んだ万年暦(まんねんれき)という表が、 書籍でもウェブでも手に入ります。何人ぶんも続けて立てるなら、そのほうが早いでしょう。 このサイトの暦の一覧も、年と月を選ぶと日ごとの干支が並び、この章と同じユリウス通日の計算で出しています。
ただしこの計算を知っていれば、表が手元になくても困りません。 表の写し間違いにも気づけます。
一日ずれると命式は別物になります。 はじめのうちは、計算と表の両方で確かめてください。

日柱が、命式の中心になります

日柱の上の文字、つまり日干があなた自身です。 上の例の人なら、甲寅の甲がこの人自身にあたります。 これから読む通変星も、五行のバランスも、すべて日干から見て判断します。

下の文字(日支)は配偶者の座とされ、 結婚相手や、いちばん近い人との関係を読むときに見ます。

時支 ── 二時間ごとに区切る

一日を十二に割って、それぞれに支を当てます。子の刻だけが日をまたぐので注意してください。

時支時刻時支時刻
子23:00 〜 00:59午11:00 〜 12:59
丑01:00 〜 02:59未13:00 〜 14:59
寅03:00 〜 04:59申15:00 〜 16:59
卯05:00 〜 06:59酉17:00 〜 18:59
辰07:00 〜 08:59戌19:00 〜 20:59
巳09:00 〜 10:59亥21:00 〜 22:59

時干 ── 日干から決まる(五鼠遁)

月干が年干から決まったのと同じ仕組みです。 時干は日干から決まります。子(=鼠)から始まるので 五鼠遁(ごそとん)といいます。

表の読み方:左端の列から、自分の日干(日柱の上の字)を探します。その行を左から、子の刻・丑の刻……の順に数えて、生まれた時刻の干支を読みます。

日干子の刻(最初)子の刻から順に十二刻
甲・己甲子甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰・己巳・庚午・辛未・壬申・癸酉・甲戌・乙亥
乙・庚丙子丙子・丁丑・戊寅・己卯・庚辰・辛巳・壬午・癸未・甲申・乙酉・丙戌・丁亥
丙・辛戊子戊子・己丑・庚寅・辛卯・壬辰・癸巳・甲午・乙未・丙申・丁酉・戊戌・己亥
丁・壬庚子庚子・辛丑・壬寅・癸卯・甲辰・乙巳・丙午・丁未・戊申・己酉・庚戌・辛亥
戊・癸壬子壬子・癸丑・甲寅・乙卯・丙辰・丁巳・戊午・己未・庚申・辛酉・壬戌・癸亥
やってみる
上で日柱を出した1984年5月20日生まれの人が、午前10時30分に生まれていた場合。
・10時30分は巳の刻(9〜11時)。
・日柱は甲寅で、日干は甲なので、五鼠遁の一行目。子=甲子、丑=乙丑、寅=丙寅、卯=丁卯、辰=戊辰と数えて、巳=己巳。
・時柱は己巳です。
これで八文字がそろいました。年柱 甲子・月柱 己巳・日柱 甲寅・時柱 己巳。この命式は2-15で最初から最後まで読みます。

時刻の補正 ── ここで多くの人がずれます

その一 地方時

日本の時計は東経135度(明石)を基準にしています。 しかし太陽が真南に来る時刻は場所によって違うので、生まれた土地の実際の時刻に直す流派があります。

おおよそ東京で19分早く、福岡で18分遅いと考えてください(ほかの都市は1-6 暦と節入りの表にあります)。 東京で朝8時50分に生まれた人は、補正すると9時9分。 辰の刻(7〜9時)ではなく巳の刻(9〜11時)になります。

さらに、太陽の進みは季節によって最大で十六分ほど早まったり遅れたりします(均時差)。 地方時にこれまで加えたものを真太陽時といいます。 萬象暦占いは、選んだ都道府県の経度から真太陽時に直して時柱を立てています。 たとえば上の1984年5月20日10時30分の人が東京生まれなら、画面には「真太陽時 10:52(+22分補正)」と出ます。巳の刻のままなので、時柱は己巳で変わりません。

その二 二十三時台の扱い

23時00分から23時59分に生まれた人は、流派によって日柱が変わります。

0時説日付は0時に変わる。23時台は「その日の夜の子の刻(夜子時)」として、日柱はその日のまま、時支だけ子にする
23時説子の刻に入った23時の時点で日が変わる。日柱を翌日にする

萬象暦占いは0時説で計算しています。23時台の生まれは、日柱をその日のまま、時支を子にします。 日付の境目も真太陽時に直したあとの時刻で見るので、0時前後に生まれた人は、時計の日付と日柱が一日ずれることがあります。

その三 サマータイム

日本では1948年から1951年にサマータイムが実施されていました。 初年の1948年は五月から九月、1949年だけ四月から九月、1950年と1951年は五月から九月です。 この期間に生まれた人は、時計が一時間進められていたので一時間戻して計算します。 萬象暦占いはこの補正を自動では行いません。該当する方は、一時間戻した時刻を入力してください。

出生時刻が分からないときは

母子手帳や出生届で分かることが多いのですが、どうしても分からない場合もあります。

そのときは三柱(年・月・日)だけで読みます。時柱がなくても、 気質・五行のバランス・大運の巡りは読めます。読めなくなるのは、 時柱が受け持つ晩年の運、子どもとの関係、隠れた才能といった部分です。 くわしくは3-16 出生時刻が分からないときで扱います。

推測で埋めないでください
「たぶん昼ごろ」で時柱を立てると、そこから先の読みが全部その仮定に引きずられます。 分からないなら空欄のまま、三柱で読むほうが正確です。
流派によるちがい ・地方時補正 補正する本と、時計の時刻のまま立てる本の両方があります。
・23時台 0時説と23時説のどちらも広く使われていて、一つに決まっていません。
・時柱そのもの 三柱で十分とする流派も少数ながらあります。
境目にあたる人は、両方の命式を出して見比べるのがいちばん確実です。 どちらが自分に合うかは、過去の出来事と照らして判断します。
自分の命式を出してみる

手で立てるのは練習として大事ですが、境目の日や時刻は間違えやすいところです。萬象暦占いの「人生占い」に生年月日と、分かれば生まれた時刻・都道府県を入れると、節入り時刻を天文計算したうえで命式の柱(時刻を入れれば四本)が出ます。柱は「六つの占い」の四柱推命の、いちばん下の折りたたみ「命式の表」の中にあり、時刻の補正があった場合は、直したあとの時刻(真太陽時)と補正した分数もそこに表示されます。無料で、登録は要りません。

人生占い をひらく