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萬象暦 占いシリーズ > 占い入門 > 大アルカナ(三)15〜21

第7部 タロット / 7-4

大アルカナ(三)
15〜21

大アルカナの最後の七枚です。いちばん厳しい札(塔・悪魔)といちばん明るい札(太陽・世界)が、この範囲に固まっています。一枚引きでこの七枚のどれかが出たら、ここで答えと次の一手が読めます。愚者の旅も、ここで完成します。

この記事で分かること
  • 悪魔・塔・星・月・太陽・審判・世界が、出たら何を意味するか。恋の問いで出たときの読み方も
  • 厳しい札が出たときに、何に気をつけ、どう動けばよいか。萬象暦の画面での★の数
  • 二十二枚全体の流れ(愚者の旅)のまとめ

札の神が案内します。塔の雷も、太陽の光も、この七枚の中にあります。いちばん強い札ほど答えがはっきりしているので、読むのはむしろ易しい。恋の問いで出たときの読み方も添えておきました。

読み方の復習(くわしくは7-2の冒頭)
各札の説明は、まっすぐ出たとき(正位置)と逆さまに出たとき(逆位置)に分けてあり、それぞれの最初の言葉が札の明るさです。一枚引きなら、とても明るい札は強い追い風、明るい札は追い風、良くも悪くもない札は五分五分、注意を促す札は向かい風、厳しい札は強い向かい風。萬象暦の画面では、順に★5から★1で出ます。

15 悪魔(The Devil)

鍵になる言葉 ── 執着・依存・鎖

二人の人物が、悪魔の台座に鎖でつながれています。ただしよく見ると、鎖はゆるく、自分で外せます。抜けられないのではなく、抜けようとしていないという札です。欲望、依存、腐れ縁、やめられない習慣。

正位置で出たら厳しい札。強い誘惑や執着に、引きずられやすいときです。惹かれているものの代償を一つ確かめ、限度を先に決めて。恋の問いなら、強く惹かれ合う一方で、離れがたさや執着も出やすい合図。萬象暦ではこのとき一段軽い「注意を促す札」になります。会うことや連絡が義務のようになっていないか、自分の気持ちを確かめて。
逆位置で出たら明るい札。しがらみに気づき、自分の意思を取り戻せるときです。無理に続けていることを一つ減らし、必要なら人の助けを借りて。

16 塔(The Tower)

鍵になる言葉 ── 崩壊・突然・作り直し

雷が塔を打ち、人が落ちています。大アルカナでいちばん衝撃の強い札です。積み上げてきたものが、突然壊れる。ただし壊れるのはもともと無理があったもので、悪魔の鎖を断ち切るのも、この札です。

正位置で出たら厳しい札。突然の変化や、前提が崩れる出来事が起きやすいときです。全部を慌てて変えず、まず何が崩れたかを確かめ、無理のあった部分から立て直して。
逆位置で出たら注意を促す札。大きく崩れる前の、小さなひびに気づけるときです。気になっている食い違いを一つ取り上げ、早めに話し合って。

17 星(The Star)

鍵になる言葉 ── 希望・静けさ・再生

塔のあとに来る札です。すべてが壊れたあとの、静かな夜。裸の女性が水を注ぎ、頭上に星が輝いています。派手な救いというより、まだ回復の途中だが、光は見えているという段階です。

正位置で出たら明るい札。遠く感じる願いにも、進む方向と次の一歩が見つかるときです。かなえたいことを具体的に書き出して。恋の問いなら、この恋に明るい見通しが戻る合図。飾らない自分のままで、会いたい気持ちを素直に伝えて。
逆位置で出たら注意を促す札。希望を見失いかけ、投げ出したくなりやすいときです。目標を一段近くに置き直し、今日できることから再開して。

18 月(The Moon)

鍵になる言葉 ── 不安・幻・見えないもの

犬と狼が月に吠え、水からザリガニが這い出ています。はっきり見えない札です。不安、思い込み、無意識。まだ何も起きていないのに、恐れている状態を描いています。

正位置で出たら注意を促す札。先が見えず、不安や思い込みで判断を誤りやすいときです。分かっている事実と、まだ確かめていないことを分けて。恋の問いなら、相手の気持ちが見えにくく、想像で不安がふくらむ合図。返事の速さだけで決めつけず、直接話せる機会を作って。
逆位置で出たら良くも悪くもない札。不安の正体が見え始め、誤解がほどけていくときです。新しく分かったことをもとに、思い込みを一つ見直して。

19 太陽(The Sun)

鍵になる言葉 ── 喜び・明快・達成

子どもが裸馬に乗り、太陽が照っています。大アルカナでいちばん素直に良い札です。隠しごとがなく、すべてが明るみに出て、それでよい状態。成功、健康、喜び。

正位置で出たらとても明るい札。隠していた力を表に出すほど、良い反応が返ってくるときです。遠慮せず堂々と進めて。恋の問いなら、気持ちが素直に通じ合う合図。楽しかったことやうれしかったことを、その日のうちに言葉で伝えて。
逆位置で出たら明るい札。明るさは残っていて、小さな成果は手にできるときです。ただ、過信や見栄を張ると好機が曇ります。足りない点ばかり見ず、できたことを一つ認めて。

20 審判(Judgement)

鍵になる言葉 ── 目覚め・再開・呼び出し

天使のラッパで、墓から人々が起き上がっています。終わったはずのものが、もう一度動き出す札。過去の縁の復活、やり直し、決着。審判という名前ですが、裁く札ではなく、呼び戻す札です。

正位置で出たら明るい札。止まっていた話が再び動き、やり直す好機が来るときです。前にうまくいかなかった点を一つ変えて、再挑戦を。復縁の問いなら、止まっていた縁が動き出す合図。前と同じ形ではなく、学んだことを生かした短い連絡から始めて。
逆位置で出たら注意を促す札。過去への後悔にとらわれて、決断を先延ばしにしているときです。何が分かれば決められるかをはっきりさせ、保留するなら見直す日も決めて。

21 世界(The World)

鍵になる言葉 ── 完成・統合・到達

楕円の輪の中で、人物が踊っています。四隅に四つの生き物。すべてが揃い、一巡が完成した状態です。大アルカナの最後の札ですが、完成は次の始まりでもあります。愚者はここからまた旅に出ます。

正位置で出たらとても明るい札。積み重ねてきたことが完成し、満足できる区切りを迎えるときです。終えたことを振り返り、次に挑むことを一つ決めて。恋や結婚の問いなら、関係が一つの形にまとまる合図。ここまで一緒に過ごしてくれたことへの感謝を、言葉にして伝えて。
逆位置で出たら良くも悪くもない札。完成まであと一歩のところで止まっているときです。やり残した連絡や確認を一つ済ませて、区切りをつけて。
萬象暦ではこう出ます(説明用の例)
「相手の気持ち」を一枚で引いたとき、最初の一行はこうなります。
太陽がまっすぐ出たら「脈ありです(脈あり度 ★★★★★)」。塔がまっすぐ出たら「今は脈がないと読めます(脈あり度 ★☆☆☆☆)」。
悪魔がまっすぐ出たら「今は脈が薄めです(脈あり度 ★★☆☆☆)」。同じ悪魔でも、「仕事・転職」や「お金の流れ」を訊いたときは★1です。
そのあとに「引いた一枚は塔(厳しい札)。」のように、札の名前と明るさが続きます。
本によって読み方が分かれる札 悪魔の逆位置を「依存がさらに深まる」、月の逆位置を「不安が現実になる」と、重い側で読む解説書もあります。この教科書と萬象暦は、上に書いたとおり「抜け出す好機」「霧が晴れる兆し」の側で読みます。逆さまの札の考え方は7-11にまとめています。

愚者の旅、全体の流れ

0〜7 巣立ち技術と知恵を知り、親を離れ、自分で選んで進み始める
8〜14 壁思いどおりにならない。止まり、終わり、作り直す
15〜21 崩壊と再生執着に気づき、壊れ、光を見て、完成する

この三段は、人生の大きな段階(巣立ち・壁にぶつかる時期・実りの時期)としても、一つの計画の始まりから終わりまでとしても読めます。

並びで読むと、意味がつながります
15 悪魔(縛られている)→ 16 塔(強制的に壊れる)→ 17 星(静かな希望)。 この三枚は、続けて読むと一つの流れになっています。
18 月(見えない)→ 19 太陽(すべて明るみに)も対です。
隣り合う札を対にして覚えると、二十二枚がぐっと覚えやすくなります。
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