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第2部 四柱推命 / 2-12

干支どうしの関係

命式の八文字にも、人どうしと同じように、引き合う組み合わせ(合)と、正面からぶつかる組み合わせ(冲)があります。八文字はばらばらに置かれているのではなく、引き合ったり、ぶつかったりしているのです。この関係を読めるようになると、命式が動いて見えるようになります。

この記事で分かること
  • 命式の文字どうしが「引き合う」「ぶつかる」とはどういうことか。どちらも、そのまま良い・悪いではない理由
  • 引き合う組み合わせ・ぶつかる組み合わせの一覧と、自分の命式での探し方
  • 初めのうちは、どの関係だけ見れば十分か

暦の神が案内します。自分の命式を横に置き、表の組み合わせが上の段・下の段にそろっていないか探してみてください。見つかったら、その二つの柱が受け持つ場面(家・仕事・自分と近い人・晩年)に当てはめて読みます。

この章は、十干(1-3)・十二支(1-4)と、命式の四つの柱(2-1)が分かっていれば読めます。 命式の上の段の四文字(天干)どうし、下の段の四文字(地支)どうしの組み合わせを見ていきます。

大きく二つ ── 結びつく(合)と、ぶつかる(冲)

関係は、引き合って結びつく合(ごう)と、 正面からぶつかる冲(ちゅう)の二つが柱です。 ほかに、こじれる・すれ違う・形が崩れる、という弱い引っかかり(刑・害・破)もあります。

人にたとえると、合は、仲のよい二人がいつも一緒にいて、良くも悪くもお互いから離れにくくなる関係。 冲は、考えの違う二人が正面から意見をぶつけ合って、話が動き出す関係です。

結びつきにも、ぶつかりにも、使いどころがある
合は結びついて動かなくなることでもあります。扱いの難しい星と結びつけば、その性質が固まります。
冲はぶつかって動き出すことでもあります。停滞した命式では、冲が変化のきっかけになります。
吉か凶かより先に、どう働くかで読んでください。

上の段どうしの結びつき ── 干合

十干を甲・乙・丙……と順に並べて、五つ離れた干どうし(甲と己、乙と庚……)が引き合います。結びつくと別の五行に変わろうとします。

表の読み方:命式の上の段(天干)の四文字に、左の組み合わせが両方そろっているかを探します。右端は、古典での呼び名と性質です。

組み合わせ化する五行古典の呼び名と性質
甲 ─ 己土中正の合。穏やかで筋の通った結びつき
乙 ─ 庚金仁義の合。義理堅く、けじめのある結びつき
丙 ─ 辛水威制の合。片方が片方を抑える形になりやすい
丁 ─ 壬木淫慝の合。情が絡みやすく、理屈で割り切れない
戊 ─ 癸火無情の合。年齢差や立場差のある結びつきとされる

ただし実際に化すのは条件が揃ったときだけです。 月支がその五行の季節であるなど、条件が厳しく、 ふつうは「引き合って動きにくくなる」程度に読みます。

たとえば2-15の例の人(1984年5月20日10時30分生まれ)は、上の段が年・月・日・時の順に甲・己・甲・己で、甲と己の干合が隣どうしに並んでいます。 日干の甲から見て己は正財(手堅いお金・暮らしの土台。2-7)なので、「自分と、暮らしを支える現実の仕事やお金が固く結びつき、離れにくい」と読むのが入口です。

下の段の三つの結びつき ── 三合

四つ違いの支が三つ揃うと、強い一つの五行に変わります。 命式のなかでとくに強い結びつきとされます。

表の読み方:ここから先の表は、命式の下の段(地支)の四文字を見ます。左の組み合わせのうち、いくつ自分の命式にあるかを数えてください。

組み合わせ化する五行備考
申 ─ 子 ─ 辰水子(真ん中)が中心。子があれば半分でも成立する
亥 ─ 卯 ─ 未木卯が中心
寅 ─ 午 ─ 戌火午が中心
巳 ─ 酉 ─ 丑金酉が中心

三つ揃わなくても、真ん中の支を含む二つが揃えば 半合(はんごう)として、弱いながら成立します。 申子・子辰は半合ですが、申辰だけでは成立しません(真ん中の子がないため)。

同じ季節の支が並ぶ ── 方合

隣り合う三つの支が揃うと、その季節の五行が非常に強くなります。 三会(さんかい)ともいいます。

組み合わせ五行備考
寅 ─ 卯 ─ 辰木春。方位では東
巳 ─ 午 ─ 未火夏。方位では南
申 ─ 酉 ─ 戌金秋。方位では西
亥 ─ 子 ─ 丑水冬。方位では北

二つの支の結びつき ── 六合

二つの支が一対一で引き合う組み合わせで、六組あります。三合ほど強くはありませんが、二つそろうだけで成り立ちます。

組み合わせ化する五行備考
子 ─ 丑土
寅 ─ 亥木
卯 ─ 戌火
辰 ─ 酉金
巳 ─ 申水
午 ─ 未—日と月の合とされ、この教科書では五行は変化しないと扱う(土や火に化すとする説もある)

正面からぶつかる ── 冲

十二支を円に並べたとき、真向かいにある支どうしです。 性質が正反対なので、ぶつかって動きが生まれます。

組み合わせ五行働き
子 ─ 午水と火価値観の正面衝突。動きが出る
丑 ─ 未土と土同じ土だが中身が違う。細かい食い違い
寅 ─ 申木と金行動と規律のぶつかり。移動が多くなる
卯 ─ 酉木と金感情と理屈のぶつかり。人間関係に出やすい
辰 ─ 戌土と土蓄えたものが開く。変化の合図
巳 ─ 亥火と水広がりと沈み込みのぶつかり。方向の転換

冲がある柱は動きやすいと読みます。 年柱にあれば生まれ育った環境が変わりやすく、日柱にあれば近い人との距離が動きやすい。 動きは、停滞を破る力にもなります。 身弱(自分を支える要素が少ない形。2-10)で、官殺(責任・制約を表す星)に押されている命式では、冲がその圧を崩してくれることもあります。

たとえば命式の下の段に子と午が両方あれば、子午の冲です。表の働きは「価値観の正面衝突。動きが出る」。 それが、冲にかかわる二つの柱の受け持つ場面(2-7の柱の表)に出やすい、と読みます。 日柱にかかっていれば、上のとおり「近い人との距離が動きやすい」形です。

冲は、巡ってくる年との間にも起きます。2026年は午の年なので、生まれた日の十二支が子の人には冲の年です。 萬象暦占いの「人生の転機」では、こうした年に「住まい・仕事・人間関係に変化が起きやすい年です」という注意書きが付きます。 動きの多い年と分かっていれば、引っ越しや転職の話が来たときに、あわてず比べて選べます。

こじれ・すれ違い・崩れ ── 刑・害・破

合と冲より弱い、細かい引っかかりです。名前は物々しいですが、どれも「少しこじれやすい」「かみ合いにくい」程度の働きとして読みます。

こじれる(刑/けい)

すれ違う(害/がい)

子未・丑午・寅巳・卯辰・申亥・酉戌の六組。 六合の結びつきを邪魔する関係で、細かい行き違いとして働きます。冲ほど強くありません。

2-15の例の人なら、下の段は年・月・日・時の順に子・巳・寅・巳で、日支の寅と、両隣の巳が寅巳の組み合わせです。寅巳は害であり、刑の三つ組(寅・巳・申)の二つでもあります。 申がないので刑は弱く、「身近な人との段取りで小さな行き違いが出やすい」くらいに読んでおけば十分です。

形が崩れる(破/は)

子酉・卯午・辰丑・未戌・寅亥・巳申の六組。 形が崩れる関係ですが、作用は弱く、 現代の実務ではほとんど使わない流派も多いです。

初学のうちは、合と冲だけで十分です
刑・害・破まで全部拾おうとすると、八文字しかない命式が 関係だらけになって読めなくなります。
まず結びつき(干合・三合・方合・六合)と、ぶつかり(冲)だけを見てください。 それで命式の骨格はつかめます。
流派によるちがい ・刑・害・破 重く見る流派と、ほぼ使わない流派に分かれます。とくに「破」は現代ではほとんど使われません。
・干合が化すかどうか 条件を厳しくとる流派(めったに化さない)と、緩くとる流派があります。
・離れた柱どうしの合冲 隣り合う柱でなければ効かないとする流派と、離れていても効くとする流派があります。
この教科書では、隣り合う柱を強く、離れた柱は弱く見る立場を取ります。
自分の命式で確かめる

萬象暦占いの「人生占い」では、「六つの占い」の四柱推命の、いちばん下の折りたたみ「命式の表」を開くと、命式の八文字が見られます。この章の表で、合や冲になる組み合わせを探してみてください。「分野別の運勢」の「相性の良い相手(生まれた日の十二支で)」には、生まれた日の十二支に対する六合・三合から出した「気が合う」十二支と、冲から出した「刺激し合う」十二支が出ます。たとえば生まれた日の十二支が寅の人なら、気が合うのは亥・午・戌、刺激し合うのは申の人です。「人生の転機」の年運には、生まれた日の十二支と冲になる年の注意書きが出ます。無料で、登録は要りません。

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