萬象暦 占いシリーズ > 占い入門 > 十二運
第2部 四柱推命 / 2-8
あなた自身を表す文字(日干)が、命式のそれぞれの場所でどれくらい勢いを持つかを、生まれたばかり・働き盛り・一線を退く……という人の一生の十二段階にたとえたものが十二運です。「死」「墓」「絶」という字も並びますが、表しているのは勢いの強い・弱いで、自分の命式のどこで力が満ち、どこで内にこもるかが分かります。
暦の神が案内します。早見表を一回引くだけで出せる章です。「死」や「墓」の字面の怖さに惑わされず、勢いの強い・弱いとして読んでください。
この章で使うのは、あなた自身を表す文字=日干(2-4)と、命式の下の段に並ぶ十二支(1-4)の二つだけです。
十二運(じゅうにうん)は、 十二運星や十二長生とも呼ばれます。 生まれる前から死んだ後まで、一巡りを十二に分けたものです。
表の読み方:左の名前と、右端の「働き」だけ読めば十分です。「人生になぞらえると」の列は、名前の由来です。
| 十二運 | 読み | 人生になぞらえると | 働き |
|---|---|---|---|
| 長生 | ちょうせい | 生まれたばかり | 素直、伸びしろ、人に可愛がられる |
| 沐浴 | もくよく | 産湯につかる幼児 | 不安定、感情の波、好奇心、移り気 |
| 冠帯 | かんたい | 元服・成人 | 気負い、独立心、勢いはあるが未熟 |
| 建禄 | けんろく | 職を得た働き盛り | 堅実、まっとう、自力で立つ |
| 帝旺 | ていおう | 絶頂期 | 最も強い。統率力。ただし極まれば転じる |
| 衰 | すい | 一線を退く | 落ち着き、控えめ、内省。参謀役に向く |
| 病 | びょう | 病を得る | 繊細、想像力、人の痛みが分かる |
| 死 | し | 生を終える | 静か、思索的、一つのことを突き詰める |
| 墓 | ぼ | 墓に納まる | 蓄える、収集する、内にため込む |
| 絶 | ぜつ | 形が消える | 白紙、直感、突然の変化。ゼロから始める力 |
| 胎 | たい | 宿る | 可能性、夢見がち、まだ形になっていない |
| 養 | よう | 腹の中で育つ | 守られる、のんびり、人に恵まれる |
ここはよく誤解されるところです。字面が強いので、 「死があるから短命」「絶があるから絶望」と読む人がいますが、まったく違います。
十二運が表しているのは勢いの強弱だけです。三つとも、次のような持ち味として読みます。
逆に帝旺は最も強い状態ですが、 「極まれば転じる」という陰陽の原則どおり、そこから下り坂に入る位置でもあります。 強さと良し悪しは、別のものです。
表の読み方:自分の日干の行を左の列で探し、右へたどって、見たい支(横)と交わるところを読みます。 日支・月支・年支・時支それぞれについて出します。
たとえば日干が甲で、生まれた日の支(日支)が寅なら、甲の行を右へたどって寅の列は「建禄」。 生まれた月の支(月支)が巳なら「病」です。2-1や2-15で例にした1984年5月20日生まれの人が、この形です。基本の勢いは日支の建禄で「堅実、まっとう、自力で立つ」。仕事や社会の場を表す月支は病で、「繊細、想像力、人の痛みが分かる」面が出やすい。自分の足で立ちながら、職場では人の気持ちにも敏い人と読むところから始めます。
| 日干 | 子 | 丑 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 甲 | 沐浴 | 冠帯 | 建禄 | 帝旺 | 衰 | 病 | 死 | 墓 | 絶 | 胎 | 養 | 長生 |
| 乙 | 病 | 衰 | 帝旺 | 建禄 | 冠帯 | 沐浴 | 長生 | 養 | 胎 | 絶 | 墓 | 死 |
| 丙 | 胎 | 養 | 長生 | 沐浴 | 冠帯 | 建禄 | 帝旺 | 衰 | 病 | 死 | 墓 | 絶 |
| 丁 | 絶 | 墓 | 死 | 病 | 衰 | 帝旺 | 建禄 | 冠帯 | 沐浴 | 長生 | 養 | 胎 |
| 戊 | 胎 | 養 | 長生 | 沐浴 | 冠帯 | 建禄 | 帝旺 | 衰 | 病 | 死 | 墓 | 絶 |
| 己 | 絶 | 墓 | 死 | 病 | 衰 | 帝旺 | 建禄 | 冠帯 | 沐浴 | 長生 | 養 | 胎 |
| 庚 | 死 | 墓 | 絶 | 胎 | 養 | 長生 | 沐浴 | 冠帯 | 建禄 | 帝旺 | 衰 | 病 |
| 辛 | 長生 | 養 | 胎 | 絶 | 墓 | 死 | 病 | 衰 | 帝旺 | 建禄 | 冠帯 | 沐浴 |
| 壬 | 帝旺 | 衰 | 病 | 死 | 墓 | 絶 | 胎 | 養 | 長生 | 沐浴 | 冠帯 | 建禄 |
| 癸 | 建禄 | 冠帯 | 沐浴 | 長生 | 養 | 胎 | 絶 | 墓 | 死 | 病 | 衰 | 帝旺 |
実務では、日干から見た月支の十二運をまず見ます。 ここが建禄・帝旺なら日干は強く、死・絶・胎なら弱いという、 身強・身弱の目安になるからです。 身強・身弱は、日干が命式の中で周りに支えられているかどうかの分類で、力の出し方の型の違いです。能力の優劣ではありません(詳しくは2-10)。
次に日支を見ます。日支の十二運はその人の基本的な勢いを示します。 たとえば日支が建禄なら、上の表の「堅実、まっとう、自力で立つ」が、その人の基本の勢いだと読みます。 年支は幼少期、時支は晩年の勢いとして読みます。