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萬象暦 占いシリーズ > 占い入門 > 十干

第1部 東洋の占いの基礎 / 1-3

十干

四柱推命には、生まれた日を表す「自分の一文字」を決める、十個の漢字の記号があります。木・火・土・金・水の五つ(五行)を、それぞれ陽(動)と陰(静)に分けた十個で、十干(じっかん)と呼びます。甲(きのえ)、乙(きのと)……と読み、一つひとつが大木や太陽のような自然のものにたとえられます。

この記事で分かること
  • 甲(きのえ)から癸(みずのと)まで、十個の漢字の読み方と、それぞれが自然の何にたとえられるか
  • 漢字を見ただけで、木・火・土・金・水のどれかが分かる覚え方
  • 十個のうちの一文字が「あなた自身」を表す、とはどういうことか

暦の神が案内します。生年月日を八つの文字に置き換えたとき、あなた自身を表す一文字は、この十個のどれかです。まずは十個の顔ぶれと、それぞれのたとえを知ってください。

占いの結果画面に出てくる天干(てんかん)は、この十干のことです。 生年月日から作る八文字の表(命式)で、上の段に並ぶ文字にあたります。

五行 × 陰陽 = 十

十干(じっかん)は、五行(1-2)それぞれを、陰と陽(1-1。静と動のような二つの面)に分けたものです。 木が二つ、火が二つ、土が二つ、金が二つ、水が二つ。合わせて十。それだけの話です。

読み方には規則があります。「五行の名前 + 兄(え)または弟(と)」です。 木の兄で「きのえ」、木の弟で「きのと」。兄が陽、弟が陰にあたります。 「えと」という言葉は、ここから来ています (今では干支全体を指しますが、もとは干の陽陰、兄と弟のことでした)。

十干の一覧

表の読み方:まず「たとえ」の列を見てください。甲は大木、丙は太陽、というように、それぞれの字が自然の何にたとえられるかが分かります。そのたとえを言葉にしたのが、右端の「性質」です。

干読み五行陰陽たとえ性質
甲きのえ木陽大木・立木まっすぐ伸びる。曲がるのが苦手で、折れることはあっても曲がらない
乙きのと木陰草花・つるしなやかに絡む。障害があれば迂回して伸びる
丙ひのえ火陽太陽分け隔てなく照らす。隠しごとが苦手で、明るく開けっぴろげ
丁ひのと火陰灯火・ろうそく手元だけを照らす。的を絞って深く照らすが、風には弱い
戊つちのえ土陽山・堤防動かない。頼りになるが、変化には時間がかかる
己つちのと土陰田畑・庭土受け入れて育てる。何を植えるかで姿が変わる
庚かのえ金陽刀剣・鉱石断ち切る。決断が早く、白黒をはっきりさせる
辛かのと金陰宝石・砂金磨かれて光る。繊細で、扱われ方に敏感
壬みずのえ水陽大海・大河流れて止まらない。器に収まらず、自由に動く
癸みずのと水陰雨露・霧静かに浸みる。目立たないが、すみずみまで届く
「たとえ」は覚えるための道具です
甲を大木、丁をろうそくの火とする一覧の形は、後世の占い家が分かりやすくまとめたものです。 古典にも『滴天髄』の「甲木参天」(甲の木は天にそびえる)のような比喩はありますが、十干すべてを一つの表にそろえたものではありません。 実際に読むときにとても便利なので、いまも広く使われています。比喩に引きずられすぎないのがコツです。 「丙だから明るい人」ではなく「丙だから隠しごとが苦手な傾向がある」くらいの距離感が適当です。

生まれた日の十干が「自分」を表す

四柱推命では、生まれた年・月・日・時をそれぞれ干支(十干と十二支を組にした二文字。1-5)に置き換え、八つの文字を並べます。 そのうち日の干(日干/にっかん)が、あなた自身です。

たとえば、生まれた日の干が丁(ひのと)の人なら、表の丁の行を見ます。たとえは灯火・ろうそく。 「手元だけを照らす。的を絞って深く照らすが、風には弱い」が、この人の素材です。 広く浅くより、一つのことを深く照らすほうに持ち味がある、と読むところから始めます。 自分の日干の出し方は2-3 命式を立てる ── 日柱と時柱で、性質のくわしい読み方は2-5 十干それぞれの性質で扱います。

残りの七文字は、あなたを取り巻く環境や関係を表します。 だから四柱推命を読むときは、必ず日干から見て他がどうかという順序になります。 「木が多い命式」ではなく「日干が甲で、木が多い命式」でないと意味が決まりません。

順番には意味がある

甲・乙・丙・丁……という並びは、五行が生み出し合う順(相生/そうじょう。木が燃えて火を生む、のようにつながる順で、木→火→土→金→水)に、 陽・陰・陽・陰と交互に並べたものです。甲乙が木、丙丁が火、戊己が土、庚辛が金、壬癸が水。 この順番さえ覚えれば、干を見た瞬間に五行が分かります。

流派によるちがい 十干の五行・陰陽の対応は、どの流派でも完全に一致します。分かれるのは性質の描写で、 書物によってかなり幅があります。とくに己(つちのと)は 「柔軟で面倒見がよい」と書く本と「本心が読めない」と書く本があります。 どちらも同じ性質の別の面を言っているだけなので、 一冊の記述を絶対視しないのが安全です。
自分の十干を確かめる

萬象暦占いの「人生占い」に生年月日を入れ、「六つの占い」の四柱推命の、いちばん下の折りたたみ「命式の表」を開くと、年柱・月柱・日柱(生まれた時刻も入れれば時柱も)が並びます。それぞれの柱の上の字が十干で、日柱の上の字があなた自身の一文字です。無料で、登録は要りません。

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