占い入門BANSHOREKI

萬象暦 占いシリーズ > 占い入門 > 五行

第1部 東洋の占いの基礎 / 1-2

五行

木・火・土・金・水。季節も方角も色も、この五つの「働き」に分けて説明する、という考え方です。五つは、相手を生む関係と、相手を抑える関係で結ばれています。九星気学の星の名前(一白水星の「水」)は五つのどれかを、四柱推命で性格を読むときの十種類の関係(2-6)は二つの順を使っています。

この記事で分かること
  • 木・火・土・金・水が、それぞれどんな「働き」を表しているか
  • 五つのうち、どれがどれを生み、どれがどれを抑えるか(図で一目で分かります)
  • 「抑える関係は悪い」とは限らない理由と、五行を「流れているか」で見る読み方

暦の神が案内します。この章で覚えるのは、五つの名前と、「生む順」「抑える順」の二つの並びだけです。図を見ながら、季節や身の回りのものを五つに分けてみてください。

このページの内容

五つの性質

五行(ごぎょう)は、物質そのものではなく五つの働き方を指します。 「木」は樹木ではなく「伸びる働き」、「金」は金属ではなく「固めて収める働き」です。 ここを押さえておくと、あとの話がぐっと分かりやすくなります。

表の読み方:まず「働き」の列だけを読めば十分です。季節・方位・色・感情は、同じ働きを身の回りのものに当てはめた対応で、占いによって使う列が変わります。

五行働き季節方位色感情
木伸びる・広がる・始める春東青怒
火燃える・散らす・照らす夏南赤喜
土受ける・育てる・蓄える土用中央黄思
金固める・削る・収める秋西白憂
水潤す・沈む・流れる冬北黒恐
木
木伸びる・広がる・始める
火
火燃える・散らす・照らす
土
土受ける・育てる・蓄える
金
金固める・削る・収める
水
水潤す・沈む・流れる

季節を見ると、土だけが「土用」という変わった位置にあります。 土は季節と季節のあいだに置かれ、一年に四回あります。 春から夏へ、夏から秋へと移り変わるときの、受け渡し役です。 「土用の丑の日」の土用は、この夏から秋への土用のことです。

相生 ── 生む関係

相生(そうじょう)は、ある五行が次の五行を生み出す関係です。 順番は決まっています。

五つを順にたどると、ちょうど一周して木に戻ります。

相剋 ── 抑える関係

相剋(そうこく)は、ある五行が別の五行を抑えつける関係です。 一つ飛ばしで進みます。

木 火 土 金 水 ── 相生 - - 相剋
外側の実線が相生(生む)、内側の破線が相剋(抑える)。 相生は隣へ、相剋は一つ飛ばして進みます

生む関係も、抑える関係も、どちらも要る

四柱推命では、生年月日から作る八文字の表(命式/めいしき。2-1 四柱推命とは)の五行を見ます。 そのとき、相生が多いほど良い、相剋が多いほど悪い、とは読みません。

生まれすぎれば弱ります。木が多すぎると、かえって火は燃えません (木多火塞/もくたかそく。薪を一度に積みすぎると火が消えるのと同じです)。 水が多すぎれば木は根腐れします。

逆に、剋がまったくないと締まりません。 金剋木は「斧が木を切る」ですが、切られることで木は器や家になります。 剋は、形を与える働きでもあります。

覚えておくと読み方が変わること
五行を見るときは「多い・少ない」ではなく、「流れているか、詰まっているか」で見ます。 木→火→土と順に渡っていれば、多少偏っていても命式は動きます。 どこかで途切れていると、そこに問題が出ます。

たとえば、命式に木・火・土がそろっている人なら、木が火を生み、火が土を生むので「流れている」と見ます。 反対に、水と火はあるのに木が一つもない命式なら、水→木→火とつながるはずの木が欠けていて、そこで流れが途切れている、と見ます。 どこで途切れているかが、その命式を読むときの手がかりになります。

実在の日付でいえば、1984年5月20日生まれの人(生まれた時刻なし)は、生年月日を置き換えた文字を五つの働きに分けて数えると、木がいちばん多く、金がいちばん少ない命式です(萬象暦の数え方は、第2部の2-9で扱います)。木→火→土とは流れていますが、土から金へ渡るところが細い。「伸びる・始める」力は豊かで、「固めて収める」働きが手薄な形、と読むのが入口です。

比和 ── 同じもの同士

相生でも相剋でもない、三つめの関係があります。同じ五行が並ぶ場合で、 比和(ひわ)と呼びます。木と木、火と火。

比和は「力が増す」関係です。良い方向にも悪い方向にも増えます。 もともと足りていない五行が比和で増えるなら助けになり、 すでに多すぎる五行がさらに増えるなら、偏りがひどくなります。

流派によるちがい 相生・相剋の並び順そのものは、どの流派でも同じです。争いになるのは 「多い」「少ない」をどう判定するかという段階で、 単純に個数を数える流派、月令(生まれた月の季節)を重く見る流派、 蔵干(十二支の中にしまわれているとされる干。2-9 蔵干)まで含めて点数化する流派があります。 この教科書では、月令を重く見たうえで個数を数えるという、 広く使われている方法で説明します(強弱の判定は2-10)。 萬象暦の画面の「五つの性質のバランス」は、季節の重みを付けず、上の例と同じ数え方で量だけを示したものです。
自分の命式で五行を確かめる

萬象暦占いの「人生占い」に生年月日を入れると、「六つの占い」の四柱推命の「五つの性質のバランス」に、木・火・土・金・水がそれぞれどれだけあるかが棒グラフで出ます。どれが多く、どこで流れが途切れているかを、この章の図と見比べてみてください。無料で、登録は要りません。

人生占い をひらく