萬象暦 占いシリーズ > 占い入門 > 十干それぞれの性質
第2部 四柱推命 / 2-5
自分の日干が分かったら、次はその性質です。ここでは良し悪しではなく、どういう場所で活きるかという書き方をします。弱点に見えるものは、たいてい環境を変えれば長所になります。
暦の神が案内します。ここからが四柱推命の本体です。命式が立ったら、まず自分がどれかを見つけてください。
天に向かってまっすぐ伸びる大木です。曲がることを知りません。目標を決めたら一直線に進み、途中でやり方を変えるのが苦手です。折れることはあっても、曲がって別の道を行くという発想が出にくい。一方で、人から見れば筋が通っていて頼りがいがあります。年長者や責任ある立場に置かれると力を発揮します。
力を出しやすい環境 腰を据えて取り組める、方針の安定した場所。頻繁に方向転換を求められる環境では消耗します
同じ木でも、こちらは草花やつる草です。障害があれば無理に押し通さず、迂回して伸びます。しなやかで、どんな場所にも根を下ろせる強さがあります。人当たりが柔らかく、対立を避けながら目的を達する器用さがある一方、本心が見えにくいと言われることもあります。
力を出しやすい環境 支えになるもの(柱や壁)がある環境。つる草は絡む相手があってこそ高く伸びます
分け隔てなく照らす太陽です。誰に対しても同じ態度で、裏表がありません。明るく、その場の空気を変える力があります。隠しごとが苦手で、思ったことが顔にも言葉にも出ます。人を惹きつけますが、照らしすぎて相手を疲れさせることもあります。
力を出しやすい環境 見られている環境。太陽は隠れていると力が出ません。人の目のある場所のほうが伸びます
手元だけを照らす小さな灯です。丙が広く浅く照らすのに対し、丁は狭く深く照らします。一人ひとりに向き合う力があり、専門性を深めることに向いています。感受性が鋭く、人の機微に気づきます。ただし風には弱く、環境に左右されやすい面があります。
力を出しやすい環境 風の当たらない、落ち着いた場所。灯を守ってくれる人が近くにいると長く燃えます
動かない山です。何があってもそこにあり続けます。感情の起伏が外に出にくく、周りからは「どっしりしている」「安心できる」と見られます。相談を持ち込まれる側になりやすい。反面、変化には時間がかかり、一度決めた形を変えることを嫌います。
力を出しやすい環境 長く関われる環境。短期で成果を求められると本領が出ません
耕された土です。山と違って、何を植えるかで姿が変わります。受け入れる力が強く、相手や環境に合わせて自分を変えられます。面倒見がよく、人を育てる場面で力を発揮します。ただし合わせすぎて、自分が何をしたいのか分からなくなることがあります。
力を出しやすい環境 育てる対象がある環境。田畑は何も植えられていないと荒れます
断ち切る刃です。白黒をはっきりさせ、決断が早い。筋を通すことを重んじ、曖昧なままにしておくことを嫌います。正義感が強く、間違っていると思えば相手が誰でも言います。そのぶん敵を作ることもありますが、頼られる場面では圧倒的に強い。
力を出しやすい環境 鍛えられる環境。刀は打たれて強くなります。ぬるい場所では錆びます
磨かれて光る宝石です。同じ金でも、庚が「切る」なら辛は「見せる」。美意識が高く、細部にこだわります。繊細で、扱われ方に敏感です。雑に扱われると深く傷つき、それを長く覚えています。一方、正しく評価される場所では、他の誰にも出せない輝きを見せます。
力を出しやすい環境 磨いてくれる人がいる環境。宝石は原石のままでは光りません
流れて止まらない大水です。器に収まりません。好奇心が広く、一つの場所に留まることを窮屈に感じます。発想が自由で、思いもよらない道を見つけます。大らかで細かいことを気にしない反面、続けることが苦手です。
力を出しやすい環境 広い環境。壬は堤防(戊)があると力を溜められます。適度な枠がむしろ助けになります
静かに浸みる雨です。目立ちませんが、すみずみまで届きます。観察力が鋭く、人が見落とすものに気づきます。直感が働き、理屈より先に答えが分かることがあります。控えめで前に出ませんが、その場にいないと困る人になりやすい。
力を出しやすい環境 静かな環境。癸は騒がしい場所では蒸発します。落ち着いて考えられる時間が要ります
十個を丸暗記しようとすると混ざります。五行を二つずつ、対にして覚えるのが楽です。
| 五行 | 陽(大きい・外向き) | 陰(小さい・内向き) |
|---|---|---|
| 木 | 甲 まっすぐ伸びる大木 | 乙 迂回して伸びるつる |
| 火 | 丙 広く照らす太陽 | 丁 狭く深く照らす灯 |
| 土 | 戊 動かない山 | 己 受け入れる田畑 |
| 金 | 庚 断ち切る刃 | 辛 磨いて光る宝石 |
| 水 | 壬 流れて止まらない大河 | 癸 静かに浸みる雨 |
同じ五行の陽と陰は、働く方向が正反対だと考えると覚えやすくなります。 陽は外へ広げ、陰は内へ深める。木でも火でも金でも、この関係は同じです。
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