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第3部 西洋占星術 / 3-8

アスペクト

円盤の上で、二つの天体がどれくらい離れているか。その角度をアスペクトと呼びます。角度によって、二つの天体の力が協力し合うか、ぶつかり合うかが分かります。ホロスコープに動きを与えるのは、この角度です。

この記事で分かること
  • 0度・60度・90度・120度・180度が、それぞれ「一体になる」「協力」「衝突」「自然に流れる」「向き合う」を表すこと
  • ぶつかる角度が「悪い」わけではない理由
  • 「太陽と土星が九十度」を、普段の言葉で読む方法

星の神が案内します。天体は「何が」、サインは「どんな色合いで」、ハウスは「どの場面で」。角度は、その天体どうしが「どう関わるか」です。これで読むための材料がそろいます。

五つ覚えれば足ります

60° 90° 120° 180°
主なアスペクト。円周上の二点が作る角度で、関係の性質が決まります

表は、角度と「その角度の二つの天体がどう働くか」を先に並べ、専門の呼び名を後ろに置いています。まず角度と働きの二列だけ見てください。呼び名は、本や他のサイトを読むときに役立ちます。

角度働き名前和名記号
0度その二つが一体になる。強め合うが、混ざって区別がつかなくなるコンジャンクション合☌
60度協力しやすい。ただし放っておくと働かない。意識して使う関係セクスタイル六分⚹
90度ぶつかる。緊張が生まれるが、そこから力も生まれるスクエア矩□
120度自然に流れる。楽だが、努力しなくても済むので伸びないこともトライン三分△
180度正面から向き合う。引き裂かれるか、両立させるかの課題オポジション衝☍

ぴったりでなくてよい ── オーブ

九十度ちょうどでなくても、近ければその角度として働きます。 このずれの許容範囲をオーブといいます。この教科書と萬象暦は、角度ごとに次の幅で数えます。

角度許容範囲(オーブ)
0度・180度± 8度
90度・120度± 7度
60度± 5度

たとえば金星と火星が64度離れていれば、60度からのずれは4度。幅の5度に収まるので、二つは「協力しやすい」60度の関係です。66度なら、ずれは6度で幅を超えるので、角度は組んでいないと読みます。

ずれが小さいほど強く働きます。ずれが1度以内なら、とても強いと読みます。 主な五つのほかに、30度・45度のような小さな角度(マイナーアスペクト)を使う読み方もありますが、入門のうちは使わなくてかまいません。

「良い角度」「悪い角度」と決めつけない

古い占星術では、120度と60度を吉の角度、90度と180度を凶の角度と呼びました。 現代の占星術では「吉・凶」とは呼ばず、「楽に流れる角度」「力を生む角度」と考える人が多くいます。

120度(トライン)楽に流れる。だから努力しなくても済んでしまう。才能が眠ったままになることがある
90度(スクエア)ぶつかる。だから何とかしようと動く。その動きが、力をつけるきっかけになる

ぶつかる角度は、それを何とかしようとする原動力になる ── という見方がよく語られます。自分の図にぶつかる角度があっても、「そこが自分の伸びしろ」と読めばよいのです。

読み方の順序
アスペクトは「何と何が」「どう」の形で読みます。
「太陽(意志)と土星(制限)がスクエア(ぶつかる)」なら、 自分のやりたいことに、いつも制約がかかるという読みになります。
そしてそれは、制約の中で形を作る力が育つということでもあります。 必ず両面で読んでください。

三つ以上が組む場合

複数の天体が図形を作ると、特別な名前がつきます。どれも「そういう形がある」と知っておけば十分で、最初に探す必要はありません。

形名前読み
三つの天体が120度ずつ離れた、正三角形グランドトライン才能が循環する。ただし内側で完結して、外に出にくい
向かい合う二つ(180度)の両方に、90度で三つめが加わるTスクエア強い緊張。三つめの天体が課題の焦点になる
四つが90度ずつ離れた、十字グランドクロス四方から引っ張られる。苦労は多いが持続力がある
60度の二つの両方に、150度で三つめが加わるヨッドかみ合わない三点。人生の途中で方向転換が起きやすい
流派によるちがい ・許容範囲(オーブ)の取り方 狭く取る流派(3〜5度)と広く取る流派(8〜10度)があります。太陽・月は広め、ほかの天体は狭めと、天体ごとに幅を変える流派もあります。広く取るほど角度が増え、読みが複雑になります。
・小さな角度(マイナーアスペクト) 30度・45度・135度・150度を使うかどうか。伝統派は使いません。
・吉凶 伝統占星術ではいまも吉の角度・凶の角度の区別を使います。
この教科書は主な五つの角度だけを使い、吉凶で分けない立場です。
萬象暦ではこう出ます
人生占いの西洋占星術で「星の位置と角度のデータ(計算の根拠)」を開くと、主な角度が「トライン(120°)自然に噛み合う」のような言葉と、ずれの度数つきで表に出ます。ずれの小さい順に並ぶので、上にあるものほど強く働く角度です。
円盤の図では、緑と青の線が噛み合う角度(120度・60度)、赤の線が引っぱり合う角度(90度・180度)、金の線が重なる角度(0度)です。
自分のホロスコープで確かめる

萬象暦占いの「人生占い」で、自分の図の角度の線を見てみましょう。「計算の根拠」の表でいちばん上にある角度(ずれがいちばん小さいもの)を、このページの表を見ながら「何と何が、どう関わるか」の一文にしてみると、読み方が身につきます。無料で、登録は要りません。

人生占い をひらく 円図でアスペクトの線を見る(正確なほど太い)