萬象暦 占いシリーズ > 占い入門 > 自然を読む
第13部 占いの道具 / 13-3
道具を作らない占いがあります。自然にできた形を、そのまま読むのです。いちばん古い形の占いで、文字が生まれるきっかけにもなりました。
亀の腹の甲羅を火であぶり、そこに入るひび割れの形で吉凶を読みます。三千年以上前の中国(殷)で行われていました。
日本の古い占いです。鹿の肩甲骨を焼き、そのひびを読みます。『古事記』にも登場します。
鳥がどちらから飛んできたか、何羽か、どう鳴いたかを読む占いです。古代ローマの国家儀礼でした。
炎の揺れ方、煙の立ち方、燃え残りの形を読みます。世界中に広く見られる、もっとも素朴な占いの一つです。
占いを意味する卜(ぼく)という字は、 亀の甲羅に入ったひびの形をそのまま写した象形文字です。
そして占という字は、その「卜」の下に「口」を置いた形。 ひび割れを見て、口で告げるという意味になります。
甲羅に占いの内容と結果を刻んだものが甲骨文字で、 これが現在確認できる漢字のいちばん古い形です。 つまり、漢字は占いの記録から始まっています。