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第7部 タロット / 7-11

正位置と逆位置

カードは、上下逆さに出ることがあります。これを逆位置(まっすぐ出たときは正位置)といいます。明るい札が逆さに出たら、「その札の良さがまっすぐ出ていない=注意のしるし」。反対に、塔や悪魔のような重い札が逆さに出たら、重さが抜けて「軽く済む」「抜け出せる」しるしになります。「逆位置=悪い」と決まってはいない、というのはこの意味です。

この記事で分かること
  • 逆さまに出た札を、良い知らせと読むか、注意と読むかの目安
  • 逆位置の四つの読み方と、問いに合わせた選び方
  • 萬象暦で逆位置が出たときの受け取り方と、手で引くときに逆位置を使うかどうかの決め方

札の神が案内します。逆さまの札が出ても、慌てなくて大丈夫です。明るい札は逆さで「注意」に変わり、重い札は逆さで重さが抜けることが多い。まずはこの二つだけ覚えてください。

まず、この目安で読む

まっすぐ出たときの札逆さまに出たら例
明るい札・良くも悪くもない札ほとんどが注意のしるしになる。良さがまっすぐ出ていない恋人の逆位置 = 迷い、望む条件のすれ違い
重い札(注意を促す札・厳しい札)多くは重さが抜ける。立て直し・回復の兆しソードの10の逆位置 = 底を打って、ここから上向く

主な例外もあります。太陽は逆さでも明るさが残り、世界は逆さで「良くも悪くもない札」になります。塔・死神・吊るされた男は、逆さでも注意のしるしのままです。ほかの例外も含めた一枚ずつの扱いは、下の「萬象暦ではこう出ます」の折りたたみにまとめました。

重い札の逆位置は、重さが軽くなる

悪魔の逆位置しがらみに気づき、抜け出そうとしている。解放の兆しで、はっきり良い知らせ
ソードの10の逆位置底を打った。ここから立て直せる
塔の逆位置大きく崩れる前の、小さなひび。注意は要るが、今のうちに手を打てば混乱は小さく済む

逆位置は「その札の力が、まっすぐには出ていない」状態です。重い札なら、その重さもまっすぐには来ません。だから、正位置が良くて逆位置が悪いと、機械的に決めないでください。

逆位置の四つの読み方

良い知らせか注意かは、上の目安で先に決めます。四つの読み方は、そのうえで、その札の力が「どんな形でまっすぐ出ていないか」を言い分けるためのものです。四つの読み方で、目安で決めた向き(良い知らせか、注意か)をひっくり返すことはしません。

読み方説明例(恋人の逆位置。注意を促す札)
弱まる正位置の意味が、力を失っている気持ちの通い合いが弱まっている。迷いが出ている
内へ向かう外に出ず、内側にとどまっている好意はあっても、まだ外に出るほど育っていない
過剰になる正位置の意味が行き過ぎている相手に合わせすぎて、自分の望みを見失っている
これからまだ形になっていない、途中の段階選ぶ時がまだ来ていない。条件をそろえてから決める

どれを使うかは、上から順に当てはめます(最初に当てはまったものを使います)。

  1. 「これからどうなる?」と訊いた「これから」。まだ形になっていない途中の段階。明るい札なら「今は注意だが、動き方しだいで向きは変えられる」、重い札なら「立て直しはこれから来る」
  2. 相手の気持ちや自分の本音を訊いた「内へ向かう」。気持ちはあっても、まだ外に出るほど育っていない(相手の気持ちなら、今は脈が薄め)
  3. 勢いの強い札が逆さ(戦車・ワンドの札など)「過剰になる」。勢いが行き過ぎていないかを見る
  4. どれにも当たらない「弱まる」。いちばん素直な読み方です

問いを決めた時点で、どの読み方を使うかも決まります。札を見てから選び直さないのが、ぶれずに読むこつです。

萬象暦ではこう出ます

逆さまの札も出ます(出さない設定はありません)。画面の言葉をそのまま受け取って
萬象暦のタロットでは、札は一枚ずつ二分の一の確率で逆さまに出ます。逆さまの札は、札の一覧では「逆位置」、結論の文では「逆向きの〇〇」と書かれます。答えの決め手になった札には、「明るい札」「注意を促す札」といった明るさも添えられます。
その言葉と、最初の一行の★の数を、そのまま答えの強さとして受け取ってください。逆位置の意味を覚えていなくても読めます。一枚引きなら、明るい札は★4、良くも悪くもない札は★3、注意を促す札は★2です。
一枚ずつの扱い(重い札と、目安から外れる札)

萬象暦では、七十八枚それぞれに逆位置の意味を決めてあります。七十八枚のうち六十枚は、逆さまに出ると「注意を促す札」になります。重い札と、目安から外れる札の扱いは次のとおりです(本サイト独自の整理で、タロット全体に共通する決まりではありません)。

札まっすぐ出たら逆さまに出たら
太陽とても明るい札明るい札(明るさは残る。過信には注意)
世界とても明るい札良くも悪くもない札(完成まであと一歩)
悪魔厳しい札(恋の問いでは、注意を促す札)明るい札(しがらみから抜け出す好機)
塔厳しい札注意を促す札(崩れる前の小さなひび)
月注意を促す札良くも悪くもない札(霧が晴れる兆し)
ソードの3・9・10、ペンタクルの5厳しい札良くも悪くもない札(回復・立て直しの兆し)
そのほかの重い札の多く
カップの4・5・7、ソードの5・7・8、ワンドの10
注意を促す札良くも悪くもない札(重さが抜ける)
死神・吊るされた男、ワンドの5、カップの8注意を促す札注意を促す札のまま
ソードの2・4、ペンタクルの4良くも悪くもない札良くも悪くもない札のまま

何枚か並べたときに、逆さまの札が結論の★をどう動かすかは7-14で説明しています。

手で引くなら、最初は逆位置なしで

逆位置を使わない読み手は大勢います。正位置だけで読むのは、まったく正当な方法です。

逆位置を使う読みが細かくなる。覚える量は倍になり、初めのうちは混乱しやすい
使わない七十八枚の意味だけで済む。カードの絵と、周りの札との関係で幅を出す

自分のカードで引くなら、最初は逆位置なしで始めて大丈夫です。正位置の意味が身についてから加えれば十分です。萬象暦で引いて逆位置が出たときは、上の「萬象暦ではこう出ます」のとおり、画面の言葉と★をそのまま受け取ってください。

使うかどうかは、引く前に決める
出た札を見てから「今回は逆位置を見ないことにしよう」と決めるのが、いちばんいけません。都合のよい解釈を選ぶことになるからです。
引く前に「今日は逆位置も読む」と決めて、その回はそれで通してください。

逆位置を出す・出さないは、混ぜ方で決まる

カードをどう混ぜるかで、逆位置の出る割合が変わります。

逆位置を使わないと決めたなら、三つめの混ぜ方で十分です。混ぜ方のくわしい作法は7-12にあります。

一枚引いてみる

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