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第7部 タロット / 7-9

ペンタクル

ペンタクル(金貨)は、小アルカナの四つの組(スート)のうち、地の組です。トランプのダイヤにあたります。金貨は手で触れられるもので、お金・物・体・毎日の仕事を扱います。派手さはありませんが、答えが具体的に出やすい十四枚です。お金や仕事の問いでペンタクルが出たら、このページで答えと次の一手が読めます。

この記事で分かること
  • ペンタクルの札が「お金・物・体・毎日の仕事」を表すこと
  • ペンタクルのエースから10まで、まっすぐ出たとき・逆さまに出たときの意味と明るさ、次にすること
  • お金の問いでペンタクルが出たときの読み方と、萬象暦の画面での出方

札の神が案内します。金貨の札は、財布と体と毎日の手仕事の話をします。夢のような札ではありませんが、今日から動かせる答えが出やすいのがこの組です。

ペンタクルの性格

地は動かない元素です。時間をかけて積み上がり、積み上がったものは簡単には崩れません。 ペンタクルが表すのは、この「積もること」です。 お金、体、技術、住まい。いずれも一日では変わらないものばかりです。

劇的な札は少なめですが、そのぶん答えが生活の言葉になります。 ほかの三つの組が「勢い」「気持ち」「考え」を指すのに対し、ペンタクルは手で触れられる現実(お金、体、仕事の成果)を指すからです。

よく出る場面お金の話。仕事と収入。健康と体調。住まいや持ち物。長く続けてきたこと
行きすぎたとき数字でしか判断しない。損得で人を見る。守りに入って動かない

ペンタクルでは、数がこう出る

同じ数でも、組によって出方が変わります(数の基本の意味は7-5)。ペンタクルの場合はこうです。

エース・2・3手に入れて、覚える。種を受け取り(エース)、やりくりし(2)、技を認められる(3)。 ペンタクルの3はまだ半人前だが、任されはじめた段階です
4・5・6持つことの重さ。手放さない(4)、失う(5)、分け合う(6)。 ペンタクルの5は四つの5でいちばん現実的な苦しさ——実際に足りていない状態です
7・8・9待ち、続け、実る。育つのを待つ(7)、黙々と作る(8)、一人で豊かになる(9)。 ペンタクルの8は、気分に左右されず手を動かし続ける札です
10次の代へ渡る。ペンタクルの10だけは、自分一人ではなく家や続いていくものを指します

エース(A)から10まで

それぞれの最初の言葉が、札の明るさです(明るい札=追い風、良くも悪くもない札=五分五分、注意を促す札=向かい風、厳しい札=強い向かい風。7-2の冒頭と同じ読み方)。人物の札(ペイジ・ナイト・クイーン・キング)は7-10にまとめています。

札まっすぐ出たら(正位置)逆さまに出たら(逆位置)
ペンタクルのエース明るい札。収入や学び、暮らしの中で、形にできる機会が差し出されるとき。条件を確かめ、無理なく続けられる最初の一歩を決めて。注意を促す札。機会はあっても、準備や時間が合っていないとき。費用や手間を確かめ、足りない準備を補って。
ペンタクルの2良くも悪くもない札。二つの用事や収支を、器用にやりくりしているとき。予定を見える形にして、忙しい日の負担を分けて。注意を促す札。同時に抱えることが多く、やりくりが追いつかないとき。期限を相談するか、今はしないことを一つ決めて。
ペンタクルの3明るい札。技術が認められ、人と役割を分けて形にできるとき。途中で意見をもらい、直す点を確かめて。注意を促す札。役割や仕上がりの基準がそろわず、力がかみ合わないとき。目指す完成形と担当を確かめ直して。
ペンタクルの4良くも悪くもない札。手元のお金や安心を、しっかり守っているとき。守りすぎて必要な出費まで止めないよう、使ってよい範囲を決めて。良くも悪くもない札。握りしめていたものを緩め、分け合う余地が出るとき。使っていない物やお金を一つ、役立つところへ回して。
ペンタクルの5厳しい札。お金や暮らしが苦しく、心細さや孤立を感じやすいとき。絵では、助けの明かりがすぐそばの窓にともっています。困っていることを具体的にし、頼れる人や相談先に伝えて。良くも悪くもない札。支えが見つかり、足場を取り戻し始めるとき。頼れる人に一つ相談し、立て直す順番を決めて。
ペンタクルの6明るい札。助けやお金が、無理なく行き来しているとき。感謝を伝え、自分にできる範囲で協力を返して。注意を促す札。援助に条件がつき、負担が偏っているとき。見返りや役割について、遠慮せず確かめて。
ペンタクルの7良くも悪くもない札。育てていることを途中で見直し、実りを待つ段階。進んだ点を記録し、次に見直す日を決めて。注意を促す札。手間のわりに手応えが薄く、やり方に行き詰まっているとき。目的に合わない作業を一つ減らし、別の方法を小さく試して。
ペンタクルの8良くも悪くもない札。基本を繰り返し、技術や習慣を身につけるとき。練習する点を一つ決め、短い時間でも続けて。注意を促す札。作業が惰性になり、何のためか見えにくいとき。いつもの手順を一つ点検し、改善できるところを試して。
ペンタクルの9明るい札。自分の力で得た豊かさを味わえるとき。身につけた力やゆとりを生かし、自分が楽しめる時間を作って。注意を促す札。安心や満足の物差しを、人の評価に預けすぎているとき。人に合わせている出費を一つ見直して。
ペンタクルの10明るい札。長く築いてきた暮らしや家族の土台が実るとき。身近な人と、この先も残したい習慣や備えを話して。注意を促す札。家や集まりの決まりが、自分の希望と合いにくいとき。昔からの役割でも、今の事情に合わせて相談し直して。
ペンタクルが多いとき、一枚もないとき
何枚か並べてペンタクルが多ければ、その件は具体的に進んでいると読めます。 反対に一枚もなければ、まだ形になっていない段階です。お金や時間の条件を一つ決めると、話が動き出します。
たとえば(説明用の例)── お金の問い
「これからのお金の流れは?」と訊いてペンタクルの9がまっすぐ出たら、明るい札なので答えは「追い風。積み重ねてきたことが実り、自分の力で得たものを楽しめるとき」。
同じ問いでペンタクルの5がまっすぐ出たら、厳しい札なので「強い向かい風。足りない・心細いと感じやすいとき。一人で抱えず、使える制度や頼れる人を探して」と読みます。
萬象暦で「お金の流れ」を選んで一枚引きにすると、最初の一行は、ペンタクルの9なら「お金の流れは上向きです(金運 ★★★★☆)」、ペンタクルの5なら「今はお金の面で厳しさが出やすい時期です(金運 ★☆☆☆☆)」です。
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